ローソンにおける重点課題
事業方針の「3つの約束」をもとに、当社のバリューチェーンにおける取り組みについて、社会課題・情勢などに鑑み、ローソンが取り組むべき重点課題(マテリアリティ)を6つに分類しています。小売業にとって最も重要な安全・安心、社会インフラとしての取り組みを強調し、お客さま起点で決定しました。
また、2021年度から主要グループ企業も重点課題(マテリアリティ)を特定し、目標(KPI)を立てました。ローソングループ一丸となって社会・環境課題の解決に向けて取り組み、持続可能な社会の実現を目指していきます。
重点課題(マテリアリティ)の特定
「重点課題(マテリアリティ)」特定のステップ
STEP1
環境・社会・経済に対する影響が大きい課題を洗い出し、ローソングループならではの「重点課題(マテリアリティ)」を決定するため、事業活動を原材料調達、製造、物流等のバリューチェーンに分解。各段階で社会課題を洗い出してどのような取り組みがSDGsのゴール(目標)・ターゲット(項目)につながるのかを確認しました。
STEP2
お客さまをはじめ、FC加盟店、株主・機関投資家などのステークホルダーからいただいたご意見やアンケート結果等から洗い出した社会課題のうち、社会にとってインパクト(影響度)の大きい課題を抽出しました。
STEP3
ステークホルダーのご意見から抽出した社会課題とローソンにとってインパクト(影響度)の大きい社会課題を突き合わせ、「マチの“ほっと”ステーション」を目指すために優先すべき社会課題を特定しました。
STEP4
特定した社会課題に対応するローソンの取り組みを「3つの約束」とひもづけ、重点課題(マテリアリティ)を決定しました。
マトリクス — 抽出した社会課題のインパクトの整理 —
重点課題(マテリアリティ)
重点課題(マテリアリティ)一覧
主な取り組み・サービスについては、すでに完了したものは外し、新たなものを追加するなど、改廃しています。
表はスライドしてご覧ください
事業方針 | 対応するSDGs目標 | 重点課題 (マテリアリティ) |
主な取り組み・サービス※ |
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安全・安心と社会・環境に配慮した 圧倒的な高付加価値商品・サービスの提供 |
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商品や店舗を通じてすべての人の 健康増進を支援 |
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働きやすく、 働きがいのある環境の提供 |
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子どもの成長と女性・高齢者の 活躍への支援 |
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社会インフラの提供による 地域社会との共生 |
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脱炭素社会への持続可能な 環境保全活動 |
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各重点課題(マテリアリティ)の取り組み内容
重点課題:安全・安心と社会・環境に配慮した圧倒的な高付加価値商品・サービスの提供
お客さまをはじめとしたステークホルダーの皆さまにとって最重要課題が商品・サービスの「安全・安心」であり、商品・サービスを提供するローソンにとっても「安全・安心」はいちばんに果たさなければならない大切な責任です。ローソンは「安全・安心」をお客さまにお届けするために、原材料の採用から商品の製造工程、店舗での販売時点の管理まで、本部とFC加盟店が一体となって商品・サービスの管理に取り組んでいます。
また、社会の変化に伴い。お客さまのニーズはどんどん変化していきます。特に昨今、社会・環境に配慮した商品・サービスを求めるお客さまの声が増えていることから、日々お寄せいただいているお客さまの声やアンケート調査などからニーズを探り、新たな価値を提案する商品・サービスの開発に取り組んでいます。
一方で、商品・サービスをお客さまに安定して供給するには、安定したサプライチェーンの構築・運用が欠かせません。お取引先さまとの公平公正な取引を進め、お取引先さまのご理解・ご協力をいただきながら安定したサプライチェーンの構築・運用を進めていきます。
関連するSDGsのゴール
ローソンの取り組み
地球環境保全の取り組み
お客さまとの関わり
お取引先さまとの関わり
地域社会との関わり
重点課題:商品や店舗を通じてすべての人の健康増進を支援
お客さまにとって身近なコンビニエンスストアだからこそ、毎日召し上がる商品の提供を通じて健康で長寿な暮らしをサポートすることが重要であると考え、食の安全や健康に配慮した商品、医薬品の販売に取り組んでいます。
また、お客さまの健康的な生活全般をサポートする企業として健康増進が重要と考え、ローソン本部の従業員及びFC加盟店オーナー・クルー(パート・アルバイト)の健康管理を推進しています。
関連するSDGsのゴール
重点課題:働きやすく、働きがいのある環境の提供
コンビニエンスストアにはお子さん、高齢の方、外国人など、多種多様な方々が毎日、来店されます。また、人種、宗教、雇用形態などといった背景の違いから、人々にはさまざまな考え方が生まれ、そして社会にもさまざまな考え方が存在しています。そのような多種多様な方々が利用しやすい店舗をつくることが社会的なインフラを担うコンビニエンスストアとして不可欠です。
また、店舗を経営するFC加盟店オーナー、店舗で働くクルー、そして店舗を支える本部従業員もさまざまな背景の人々が働いています。多様な人々が働きやすく、働きがいのある環境をつくっていかなければ、マチを幸せにすることはできません。
さまざまな人が利用しやすく、そして働く側もいきいきと活躍できる店舗を目指して店舗環境や職場環境の整備、人財育成などに取り組んでいきます。
関連するSDGsのゴール
ローソンの取り組み
お客さまとの関わり
FC加盟店オーナーとの関わり
クルーとの関わり
従業員との関わり
重点課題:子どもの成長と女性・高齢者の活躍への支援
ローソングループはマチ(地域社会)の一員として、子どもや高齢者、女性、さらに障がい者などの多様な人々の権利に配慮し、活躍を支援していきます。なかでも、未来を担う子どもたちが健全に育つよう、地域社会とともに次世代の育成を積極的に支援し、「子どもたちの未来のために」というコンセプトのもと、さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。
関連するSDGsのゴール
重点課題:社会インフラの提供による地域社会との共生
ローソンは創業以来、社会の変化に対応し、お客さまのニーズを見極め、新たな商品・サービスを創り出してきました。公共料金の収納代行サービスやチケットの販売、郵便ポストの設置、さらにはデリバリーサービスの導入など、街の便利屋さんからスタートしたローソンはいまや社会のインフラとなっています。
マチに暮らす人々の生活全般を支える“なくてはならない存在”であり続けるために、お客さま起点の「マチの“ほっと”ステーション」をさらに目指し、進化させていきます。
関連するSDGsのゴール
重点課題:脱炭素社会への持続可能な環境保全活動
気候変動は年々激しさを増しており、企業は気候変動の緩和と適応に真剣に取り組まなければ脱炭素社会を実現することはできません。そこで、ローソングループは、当社の創立50周年に当たる2025年及びSDGsの目標年である2030年をターゲットに、社会・環境面に関わる目標(KPI)を策定し、達成に向けて取り組んでいます。さらに脱炭素社会を2050年に実現し、青く豊かな地球環境を未来につなげるために、長期目標として環境ビジョン「Lawson Blue Challenge 2050!」を策定しました。
今後も、SDGsが目指す姿に貢献すべく、CO2排出量削減、食品ロス削減、容器包装のプラスチックやレジ袋の使用量削減などの環境課題に対応した取り組みを進め、2025年及び、2030年、2050年の目標(KPI)の達成に向けてチャレンジしていきます。
関連するSDGsのゴール
ローソンの取り組み
脱炭素への取り組み
地球環境保全の取り組み
サプライチェーンでの取り組み