国際日本船主協会は26日、アジア船主協会(ASA)船舶保険・法務委員会(SILC)第30回中間会合の模様について発表した。
本会合は香港マリタイムウィークの時期に合わせて19日に香港で開催され、保険や海事法務を巡る諸問題について情報共有および意見交換が行われた。当日はASAメンバーである日本、韓国、中国、香港、東南アジアの各船主協会に加え、国際海運会議所(ICS)、国際P&Iグループおよび海事系法律事務所などから合計27人が出席した。
6月より運用が開始された24年版ロイズ海難救助標準契約書式(LOF)およびその海難救助仲裁条項(LSAC)、ロイズとICSが連携して策定したLOFデフォルト条項を取り上げ、その中でICSからは、LOFが契約前の救助報酬交渉が不要であることから迅速な救助作業が可能となり、特に当該船舶や船員に危険が差し迫っている場合において有効な契約書式である旨を強調した。
また、違法薬物が船舶内で発見された際、船主や船員が全く関与していない場合においても当該船員が当該国当局により不当に拘束・抑留される事案に関し、海事系法律事務所からの出席者がその対処方法や船主の責任関係を説明。その後、船員への不当な拘束・抑留の撲滅を訴える声明文を採択した。
この他、G7やEU(欧州連合)などによる制裁措置の状況や新燃料使用時における船主責任問題の審議動向などについて情報共有があるとともに、出席者間のネットワーキング強化が図られた。
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