M&Aデンソー(愛知県刈谷市)は4日、カナツ(フィンランド)とカーボンナノチューブ技術の実用化に向けて覚書を締結したと発表した。
カーボンナノチューブは、高い強度と軽量性および優れた電気・熱伝導性を持つ、非常に微細な構造を持った炭素素材。車がカメラなどを使って周囲を検知するときに曇りや霜に遮られ、正確な検知が難しくなる。この課題を解決するためにデンソーは透明で柔軟な素材を活用した透明導電膜を用いた製品開発に取り組んでいるが、そのために必要な技術。カナツは、独自の材料を使った高純度なカーボンナノチューブを高効率に生成する革新的な技術を保有しており、透明導電膜の形成技術に強みを持っている。
これを受けて具体的な共同開発に進み、4月にはフィンランドにあるカナツの工場で、カーボンナノチューブの生産性を大幅に向上させるリアクターの開発に成功したほか、カーボンナノチューブを使ったクルマのカメラやフロントガラス用透明ヒーターの開発を進めている。
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