財務・人事京極運輸商事は12日、第2次中期経営計画(2023年度~2025年度)に関する2024年度の取り組みを発表した。本計画は、国内輸送事業と国際物流事業に焦点を当てており、各部門での具体的な目標が示されている。
国内輸送事業では、新規取引先の開拓と既存取引内容の深堀りを重視している。新車の導入を加速し、ドライバーの確保にも力を入れている。昨年度は、積極的な採用活動によりドライバーの確保が順調に進んだが、既存取引先との値上げ交渉は2024年度以降の実現となる見込みである。
国際物流事業では、物流サービスの付加価値向上を目指し、収益性の高い貨物の獲得を推進している。しかし、一部の荷主に対しては保管料の改訂ができたものの、国際輸送の荷動き低迷により十分な収益を確保できなかった。また、物流不動産事業への進出も計画しており、募集を開始している。
23年度の実績としては、国内輸送事業での営業利益は△6317万円、国際物流事業では2993万円と、目標値を下回る結果となった。全体では、営業利益が3297万3000円であり、目標の1億5000万円に対して大幅な赤字である。
24年度の取り組みとしては、事業価値の向上とサステナビリティへの取り組みを強化する方針である。特に、デジタル化の推進や資金効率の向上、新規事業の創造に注力する。具体的には、AIドライブレコーダーやデジタルタコグラフの活用、新規需要家と既存需要家の取引拡大、車両管理の一元化などが挙げられる。
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