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ORICON NEWS
2001年〜2011年にかけて『ガンダムエース』(KADOKAWA)で連載された、ファーストガンダムのコミカライズ(全24巻)。キャラクターデザインを手がけた安彦良和氏自らが執筆し、TVアニメ版をベースにしつつ「シャア・セイラ編」などアニメではなかったエピソードも盛り込んでファンから高い評価を得ている。この『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の9〜12巻でシャア・セイラの過去を描いた「過去編」が2015年からOVAで映像化。過去編第4話「運命の前夜」が11月19日から2週間限定で劇場で上映される。
<シャア・アズナブル>
『機動戦士ガンダム』に登場するキャラクター。父、ジオン・ズム・ダイクンが掲げたジオン公国を乗っ取ったザビ家への復讐に全てをかけ、仮面を装着し素性を隠してジオン公国軍に入り、エースパイロットとして力をつけていく。主人公アムロのライバルとして知られるが、劇中では知力、実力を持ち自軍の総大将・ザビ家の人物の抹殺を狙うべく行動する。
30余年の時を経て蘇るファーストガンダム
池田はガンダムシリーズと深い関わりがある。ファーストガンダム以降は、『機動戦士Zガンダム』でクワトロ・バジーナ役、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で再びシャア・アズナブル役、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではデュランダル議長役、『機動戦士ガンダムUC』では劇中で「シャアの再来」と呼ばれるフル・フロンタルを演じている。数々のガンダムシリーズに出演しているが、ファーストガンダムの映像作品としては1982年の劇場版以来、実に34年ぶりとなる。
読者として接していたものが、いよいよ演じるという話になった時、仕事人としての池田秀一はどのように考えたのか。“俺のことを書いた作品だ”と思いながらも、自分が演じることにこだわっていなかったという。
「まさかアニメ化になるのかっていうのは、純粋に『え〜?本当にやるの!?』って驚きました。それは、本当にやるんならやらせてもらいたいし、演じたいって思ったんです。ORIGINのストーリーはテレビ版を踏襲していますけれど、“過去編”は本当のオリジナル。全体的に流れているのは安彦さんの世界観、“安彦ガンダム”ですからね。だからひょっとして声も変わった方がいいかもしれない、と思ったんです。その方が安彦さんがやりやすいのかなと思ったりもしてね」
そうして始まった、『THE ORIGIN』のシャア・アズナブルの仕事。1979年のファーストガンダム当時のシャアと、37年の時を経て今演じるシャア、池田にとっての人物像の変化があったのだろうか。