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湯郷ベル、L名古屋など4チームが5回戦へ 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会

2024年12月09日

湯郷ベル、L名古屋など4チームが5回戦へ 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会

皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会は、12月8日(日)に4回戦の4試合を実施しました。冷たい風が吹く兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場では、2024プレナスなでしこリーグの4チームが激突しました。

ピックアップマッチ1

岡山湯郷Belle 5-2(前半3-2、後半2-0) 愛媛FCレディース

なでしこ1部で9位の愛媛FCレディース(なでしこ1部/愛媛)と、なでしこ2部を制した岡山湯郷Belle(中国/岡山)の一戦は、多くのゴールが生まれる展開となりました。

開始早々の5分、愛媛Lは桜井由衣香選手が先制し、試合を動かします。対する湯郷ベルもすぐさま反撃に出ます。11分、谷口木乃実選手が豪快なダイビングヘッドで同点とし、その3分後にはなでしこ2部で最優秀選手賞に輝いた横山久美選手が逆転弾を決めます。横山選手は39分にも内田好美選手のクロスボールに合わせて3-1としました。愛媛Lも最前線の横山亜依選手や田子夏海選手がチャンスをつくります。42分には毛利美佑選手が強烈なミドルシュートを決めて1点差に。前半は両者が計5得点を奪いました。

前半10本のシュートを放った愛媛Lですが、後半は坂本理保選手と宮地明日翔選手を軸とした湯郷ベル守備陣を崩せません。一方、リードを広げたい湯郷ベルは、65分に横山選手のパスから栫井美和子選手が追加点。71分には横山選手のシュートを愛媛LのGK小松里弥選手が弾いたところに近藤あすか選手が反応し、湯郷ベルが5-2と点差を広げます。愛媛Lは終盤に攻撃的な選手を投入しましたが、追加点はなく、湯郷ベルが5-2で勝利。なでしこ2部で唯一勝ち残った湯郷ベルは、5回戦でノジマステラ相模原(WEリーグ/神奈川)と対戦します。

ピックアップマッチ2

朝日インテック・ラブリッジ名古屋 1-0(前半1-0、後半0-0) 伊賀FCくノ一三重

なでしこ1部で3位の朝日インテック・ラブリッジ名古屋(なでしこ1部/愛知)は伊賀FCくノ一三重(なでしこ1部/三重)と対戦しました。

両チームには今大会後に現役を退く選手が多く、L名古屋の市原理奈選手、長谷川朋佳選手、三浦桃選手や、伊賀FCの西川明花選手が最後の皇后杯に臨んでいます。両チームの今季のなでしこ1部での対戦成績は1勝1敗。今回の一戦も接戦となりました。

先制点は12分、L名古屋の市原選手が出したパスに江﨑杏那選手が追いつき、ドリブルで持ち込んでシュート。これがゴール左下に吸い込まれるように入り、L名古屋が1-0とします。その後もL名古屋は市原選手、江﨑選手がゴールポストに当たる惜しいシュートを放ちましたが、1点差を保ったまま後半に入りました。

伊賀FCは後半途中に3バックに変更し、CKからチャンスを得ます。67分の左CKにはノ・ヘヨン選手が178センチの長身を生かしてヘディングシュートを放ち、70分の右CKの流れから西川選手がヘディングシュートを放ちましたが、いずれも枠外へ。伊賀FCは3回戦で劇的な同点弾を決めた神谷千菜選手も厳しいマークを受けます。このまま1-0で接戦を制したL名古屋が初の4回戦突破を決め、5回戦でアルビレックス新潟レディース(WEリーグ/新潟)と対戦することが決まりました。

選手コメント

FW #10 横山久美 選手(岡山湯郷Belle)
今季のチームには攻撃力があるので、失点を抑えれば勝てると思っていました。打ち合いになっても勝つ自信があったので、良い結果で終わることができてうれしいです。自分の2点目は正確なクロスボールに対して必死に(ゴール前に)飛び込むだけでした。あまりあのような形で得点したことがなかったので相手は困惑したと思います。5回戦のノジマはオガさん(小笠原唯志監督)がいて、AC長野パルセイロ・レディースで2年間一緒に戦いました。もちろん結果にこだわりますが、自分たちに失うものはなく、相手の方が(負けたときの)リスクは大きいので、十分警戒してもらいたいと思います。

FW #18 横山亜依 選手(愛媛FCレディース)
湯郷ベルは攻撃力があるので、自分たちも気持ちを切らさず、できる限りたくさん得点を取ろうと戦いました。チャンスが多くあった中、私を含めFW陣が決め切れなかったことが大きかったと思います。失点は自分たちのミスからでした。後半もビルドアップのミスから失点しましたが、ビルドアアップは自分たちがこだわっている部分なので、これからも練習していかなければならないと感じました。ここ数年、積み上げてきたものが確実にあるので、来季の結果につなげるために一致団結していきたいです。

MF #38 三浦桃 選手(朝日インテック・ラブリッジ名古屋)
互いにどんな戦い方をするかを分かった上で、試合を通して相手にロングボールを蹴らせない、前線からの守備ができました。何回も危ないシーンはありましたが、最終ラインの選手が体を張って守ってくれたおかげで、前半の1点をものにする形で勝利できました。このような展開は想定していたので耐えられましたし、同じなでしこ1部に負けられないという思いを体現できたと思います。次は新潟Lという強い相手ですが、チャレンジャー精神を持って臨み、相手に食らいついて今回のような堅い試合ができれば、勝利に近づくと思います。

FW #2 西川明花 選手(伊賀FCくノ一三重)
早い時間帯に失点して難しい戦いになりました。チャンスがあった中で、そこを決め切れなかったのは自分の実力です。今季はなでしこ1部5位という厳しいシーズンでしたが、伊賀FCは若くて未来のある選手が多いので、これまでの経験を生かして成長すれば来季はうまくいくと信じています。私はあまり緊張しないので、現役引退発表後もいつも通りにプレーしていましたが、多くの方からSNSなどでメッセージをいただき、大きな力になりました。移籍が多かったからこそ各地域で応援してくれる人に恵まれ、サッカーによる人とのつながりを感じました。今後の自分の宝物にしていきたいと思います。

開催期間:2024年11月17日(日)~2025年1月25日(土)
【1回戦】11月17日(日)
【2回戦】11月23日(土)、24日(日)
【3回戦】11月30日(土)、12月1日(日)
【4回戦】12月8日(日)

【5回戦】12月14日(土)、15日(日)
【準々決勝】12月22日(日)
【準決勝】2025年1月18日(土)
【決勝】2025年1月25日(土)

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