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震源断層を特定した地震動予測地図のつくりかた
「震源断層を特定した地震動予測地図」とは、ある特定の地震(ある断層の特定のすべり)が発生した場合に各地点がどのように揺れるのかを計算してその分布を地図に示したものです。
1.地震を選ぶ
地震調査研究推進本部で長期評価が行われている震源断層の中から、評価したい断層を一つ選びます。
2.地震のパラメータを設定する
選んだ断層のパラメータ(諸元)を、強震動予測手法(「レシピ」)を参考にして設定します。
<地震の諸元> ・断層の位置 ・マグニチュード ・断層の長さ・幅 ・断層の傾斜角 ・断層の深さ |
3.揺れの計算
破壊が開始する位置や破壊の様式(破壊過程)、および地下の構造を考慮します。
破壊の様式をつかさどるパラメータには以下のようなものがあります。
・すべり方向
・アスペリティの位置
・アスペリティとその周り(背景領域)でのすべり量や応力降下量など
個々の地点において、震源断層からの距離と地盤による揺れの増幅とを考慮し、揺れを計算します。
4.地図を作成
震源断層を特定した地震の地震動予測地図(揺れの分布図)が出来上がります。破壊位置・様式の設定や揺れの計算の違いによって、結果は異なります。