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確率論的地震動予測地図のつくりかた
「確率論的地震動予測地図」とは、全ての地震の位置・規模・確率に基づき、各地点がどの程度の確率でどの程度揺れるのかをまとめて計算し、その分布を地図に示したものです。
1. 地震毎の確率を計算する
地震発生確率は、震源断層によって様々です。各断層の長期評価による地震発生確率を考え、各地震の「震源断層を特定した地震動予測地図」に基づいて、今後X年間(下図では今後30年間)で個々の地点での揺れがある震度を上回る確率の分布を求めます。
2. 全ての地震の確率をまとめる
震源断層を予め特定しにくい地震も含め、周辺の全ての地震を考慮して、それらによってもたらされる揺れの確率をまとめると、「今後X年間についての確率論的地震動予測地図」(確率の分布図)が出来上がります。逆に、ある確率に対する揺れ(震度)の分布図を作ることも出来ます。
※この例では、活断層Bの地震の発生確率が今後30年間で0.05%と低いため、確率論的地震動予測地図では、主に発生確率の高い活断層Aや海域断層Cで発生する地震による影響によって、全体的な分布が決まっています。