Instagramの共同創業者、ケビン・シストロム氏(39)は1月31日(現地時間)、マイク・クリーガー氏(36)と共に新たなソーシャルサービス「Artifact」を立ち上げたとツイートで発表した。
この2人は2012年に米Facebook(現Meta)にInstagramを10億ドルで売却し、2018年に同社から退社した。退社の際、「世界が必要とする新しいものを創る」と語っていた(その後2020年に新型コロナ感染追跡サイト「rt.live」を公開した)。
シストロム氏のツイートにあるリンク先には「AI駆動でパーソナライズされたニュースフィード」という説明と、ウェイティングリストへの参加を促すメッセージしか表示されていない(登録には携帯電話番号を使う。日本からも登録可能だ)。
これ以上の情報はWebサイトにはないが、米Platformerのケイシー・ニュートン氏がシストロム氏にインタビューした記事を公開した。
それによると、Artifact(本来の意味は人工物、工芸品、コンピュータ用語としては中間生成物など)は、Artificial Intelligence(AI)とfacts(事実)の合成語という。
ニュートン氏は、Artifactは「テキスト用TikTokのようなもの」と説明する。ただし、表示されるテキスト(記事)は個人が創作したものではなく、The New York Timesなど、Artifactが信頼できると判断したメディアから選んだ記事だけだ。ユーザーが読みたい記事をタップすると、AIがそれを反映して表示する記事をパーソナライズしていく。「スマートニュース」にも近いかもしれない。ソーシャルな要素として、アプリ内で記事について友達と話し合える機能を持たせる。
β版アプリを数時間使ってみたというニュートン氏は、Artifactの多くの機能はまだ計画段階だが、かなり洗練されていると評価した。詳細はPlatformerの記事を参照されたい。
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