【※ネタバレ注意!】本記事にはストーリー1章幕間「零号ホロウ」の内容が含まれます。ネタバレが気になる方は閲覧をお控えください。
約2年前の2022年5月、HoYoverse完全新作『ゼンレスゾーンゼロ』のPVが世界初公開されたとき、筆者は1人のキャラクターに目が釘付けになりました。
彼女の名前は「星見雅(ホシミミヤビ)」。大きなケモ耳に日本刀を携える大和撫子然とした女性キャラクターです。先のPVでは目にも留まらぬ居合術で敵を切り伏せ、堂に入った凛々しい抜刀姿で鮮烈デビュー。もともと和風要素や刀が好きだったこともあり、そのカッコ良さに一目で魅了されました。
本作の配信が迫る7月初め、編集部からキャラクターレビュー特集のお話をいただき、「これは雅を紹介するしかない!」と迷わず参加。しかし、いざ始めてみると初期実装キャラクターに雅はおらず、どうしたものかと悩んでいたのですが……
ほわ!?
ほわああ!!
ほわあああああああああ!!!
ある程度進めたところで、ストーリーに雅が登場!見るからにヤバい敵と大立ち回りを繰り広げ、これまたカッコ良いアクションシーンを披露。こんなの見せられたら、今から他のキャラクターを選ぶなんて無理!
レビュー特集では「キャラのプレイングも紹介する形で~」と説明されましたがもう関係ねえ。俺は雅を紹介します!
◆『ゼンレスゾーンゼロ』の世界でも最強格の1人
星見雅は、ホロウ災害に特化した武装組織「対ホロウ事務特別行動部第六課(通称:対ホロウ6課)」の課長を務める人物です。指折りの実力者が所属する少数精鋭部隊で、非常に危険度の高い事件や極めてデリケートな任務に当たっています。
新エリー都の名高い武術一家「星見家」の跡取りでもあり、彼女の先祖である三代目当主は、過去のホロウ災害で圧倒的功績を挙げ、その実力をたたえて「虚狩り」という称号を授けられた7人の大英雄の一人でした。
先祖の栄光に恥じず、雅の実力もトップクラス。現代の「虚狩り」に最年少で選ばれており、主人公をはじめホロウに関わる人々からは「頂点」と崇められる、『ゼンレスゾーンゼロ』の世界でも最強格の一人です。
◆戦闘スタイルは神速の抜刀術
雅は初登場からカッコ良いキャラクターでした。主人公たちが敵に不意を突かれ、絶体絶命の一撃が迫るピンチの中、どこからともなく現れてその敵を一刀両断!すぐさま次の敵へと駆け出していく、ヒーローのような登場の仕方です。
戦闘はムービーシーンだけですが、とんでもないハイクオリティ。とにもかくにも「素早いキャラクター」という印象で、ガレキをシュタタタッと飛び移り、襲い来る敵にも動きを止めることなく次々と撃破。目にも留まらぬ剣術はもちろん、慣性を活かした惚れ惚れするような蹴り技まで使いこなします。
雅の素早さには、精鋭揃いの対ホロウ6課メンバーも「全速力の課長になんて、追いつけないっての」と零すほど。
その素早さの一方で、大技の際にはグッと居合の構えを取って集中したり、納刀後に残心を挟んだりと、動の中に確かな「静」があるのも引き込まれるポイント。
所作の一つ一つが美しく、また力強さを感じさせる、日本刀使いのカッコ良さをこれでもかと詰め込んだ動きをしています。
また、雅の傍らには“一つ目をした人魂のような物体”が浮かんでいます。これが何なのかは分かりませんが、大技を放つ際には刀に憑依し、斬撃の威力を上げているような描写も。刀や髪が青いオーラを纏ってこれまたカッコ良い!
◆性格は堅物で生真面目、でもちょっぴり抜けた一面も
ここからは、雅のキャラクター面にも触れていきましょう。登場シーンはまだ少ないものの、抱いたのは「堅物」というイメージ。強さに伴う責任を自覚しており、新エリー都の法と秩序を守ることを己の責務とみなす、生真面目な人物です。
容姿は一際目を引く大きな狐耳に、流れるような黒髪ロングと編み込みポニーテールが特徴的。赤い目をキリッとさせた凛々しい表情も素敵です。
衣装は対ホロウ6課の制服のようで、白のブラウスに黒のネクタイ、膝丈程のスリット入りプリーツスカートでまとめています。ジャケットは袖が長く袋みたいに垂れており、まるで着物のよう。それを片腕だけ袖に通し、もう片腕は羽織るだけという独特な着こなし方。
羽織っている方の腕にはゴツゴツしい籠手を着用。あれだけ素早い動きを見せておいて、足元はヒールブーツなんだから驚き。スカートはともすれば袴のようにも見え、着物風のジャケットや大和撫子然とした雅の容姿も相まって、和洋折衷な雰囲気を思わせます。
大和撫子な見た目にたがわず、「然り、私が第六課の課長だ」や「武の道とは、即ち生き方なのだ」など言葉遣いも古風。そのせいで言い回しが難しくなり、対ホロウ6課の同僚たちが「今のはどういう意味だ?」と頭を悩ませることもしばしば。
例えば強敵との戦闘後に首尾を問われ、「先の一振りは…むう、茶碗を砕く木槌と思へば…黒板を伝う白墨が如し、と言ったところか」と応答。意味は「先ほどの攻撃では敵に重傷を負わせられなかった」です。なるほど分かりにくい。
また言葉足らずな一面もあり、主人公たちと成り行きで手を組んだ際には、別れ際に鋭い目つきで「逃がさない」と言ってきました。意味は「(主人公たちが頼りになったから)また協力できる機会があれば、ぜひ逃したくない」です。なるほど分かりにくい。
この癖は同僚にも「いつもながら、人をビビらせるのがお上手ですねぇ。課長」とからかわれたり、別の同僚が「課長曰く~」と分かりやすく言い換えてくれたりします。
主人公たちも雅と別れた後、有名人との遭遇に驚きつつも「なんで同僚にいちいち通訳してもらう必要があるのかは分かんないけどね…」とツッコミを入れるほど。
もちろん常にこういった言い回しではなく、「先に学会のボンプを返してからにしましょう」と普通に話すことも。私生活では刀剣コレクターで、棚をコレクションで埋めることが望みという人並みな趣味もあります。
堅物なイメージと役職から完璧超人に見えますが、ちょっぴり抜けたところがあるのも魅力の一つと言えるでしょう。
ゲーム内ではまだNPCの雅ですが、実は2022年に公開されたPVでプレイアブルの様子が一瞬だけ映されており、前方へ突進と同時に居合斬りを見舞う技を使用していました。
初期からプレイアブルで開発されていたならば、正式リリース版で実装される日もそう遠くない……はず!ポリクロームを全力で貯めて、彼女の実装決定を待ちます。