●2028年度末までに高岡で再構築会議
JR城端線・氷見線の再構築会議は11日開かれ、あいの風とやま鉄道(富山市)への経営移管に伴って導入する車両が、蓄電池を長寿命化した「新型ハイブリッド気動車」に決まった。導入車両を巡っては、蓄電池の交換が必要なハイブリッド車両より、「電気式気動車」が現実的とされていたが、新型蓄電池の開発が進み、車両に実装できるめどがついた。
あいの風への経営移管は2029年度をめどにしており、新型車両は28年度末までに導入される予定。車両デザインは24年度中に決める。車両のドアは両側3カ所に設け、2両編成で運行する。
ハイブリッド気動車はディーゼルエンジンと発電機に加え、蓄電池でモーターを駆動して走行する。
会議では、JR西日本側が蓄電池について、寿命を従来の2倍(16~20年間)にした新型の開発にめどが立ったと報告。電気式気動車では各2台必要だったエンジン、発電機が新型ハイブリッド気動車では各1台に減らせ、維持費用を低減できるという。
高岡市役所で開かれた第3回再構築会議には、会長の新田八朗知事や沿線の市長が出席した。
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