“令和の米騒動”と言われた2024年のコメ不足以降、米の値段は高い状態が続いている。「米離れ」も心配されるなか、都内では、お米に注目した“あるイベント”が開催されている。
「令和の米騒動」以降も米の値段が高止まり
16日にイット!が向かった埼玉・川口市にあるスーパー「新鮮市場 東本郷店」では、魚沼産のコシヒカリが5キロで4000円を超えていた。
この記事の画像(29枚)客からは「値段はちょっと高くなった。高くなったなと思う」「5キロで2700円くらいだった。2割は上がってる。年金生活だから、響く」と嘆きの声が上がる。
新鮮市場東本郷店の飯田智成店長は「去年と今年だと、5キロで500円以上上がってきている。3100円だったものが3650円、一番高いもので4000円近くなっている」と話す。
2024年、食卓を揺るがした「令和の米騒動」の混乱が、今もコメの価格に影を落としているという。
飯田店長は「今まで特売で2980円で売ってたものが、今後は3980円で売っていかないと。米問屋さんからは、特売で量を売らないでくださいと言われているので厳しいです」と語った。
2024年12月の東京23区でのコシヒカリの価格は5キロあたり4018円と、4000円の大台を突破。2023年の同じ時期と比べて、1600円以上高くなっている。
日本橋三越本店では少し変わったグルメイベントも
こうした中、東京・中央区にある日本橋三越本店で、少し変わったグルメイベントが始まっている。
「食のなんじゃこりゃ~博覧会」と銘打たれたこのイベント(1月15~20日)。出来たてのご飯が次々とよそわれ、「ななつぼし」や「ゆめぴりか」など、13種類のお米を食べることができる。
普段中々見られない日本のオモシロ食や、全国の米が食べられるこのイベントでは、お茶碗1つ330円で、ごはんのお代わりは自由。お得におコメが食べられる。
客の一人は「2杯目です。鮭の糀付け、これがルイベ漬け。食べ比べてみようと思って」と話していた。
会場には珍しい具材がずらりと集まり、全国にある“ご飯のお供”を探す旅もできる。
焼かれた謎の食材の正体は「コワダ」、何とマンボウの腸!
岩手県の特産品だ。
食べた20代女性は「初めて食べたが、イカのような柔らかい食感で、とても美味しかった」と笑顔だった。
一方、中の具が「くま・カンガルー・わに」など一風変わったおにぎりの具もあった。
富山県に1店舗だけあるコンビニ「立山サンダーバード」だけで販売している、珍しいおにぎりたちだ。
こうしたイベントは、米の高止まりによる“米離れ”を、少しでも減らす狙いがあるという。
お米場 田心・甕那津代さん:
「価格も高くなってきてて、お米離れは進んでるかもしれないが、色々な料理に合わせた新しい楽しみ方でお米を食べていただけたらと思っております」
(「イット!」1月16日放送より)