能登半島地震やパリオリンピック・パラリンピックなど印象的な出来事が多かった2024年。SNS上でもさまざまな投稿が話題となり、“バズる”体験をした人がいる。
ただ、“バズった”人は一握りで「実際バズったらどんなことが待ち受けるのか」は経験したものにしかわからない。2025年を迎える前の締めくくりとして、今年の“体験者”にその後を聞いた。
動じない“おじいちゃん”柴犬
2024年5月、赤ちゃんに何をされても動じない“おじいちゃん”柴犬がInstagramに投稿され話題となった。
この記事の画像(39枚)飼い主さん(@shibainu.berry)が「べりじぃと孫の距離近づいてきてる」というコメントと共に投稿したのは約50秒の動画。
写っているのは、“べりじぃ”こと柴犬のべりやんくん(当時推定15歳の元保護犬・オス)と、飼い主さんの当時生後5カ月の娘さんがゴロンと床で横になっている姿だ。
べりやんくんは娘さんに足で背中をちょんちょんされても動じず。毛をワシャワシャ触られても…動じず。何をされても気にならないのか、貫禄のある様子を見せていた。
ちなみにソファの上では、そんなやり取りをじっと見つめる柴犬のむくみちゃん(当時6歳・メス)の姿も。
ユーザーからは「蹴り入れてるよね!?」「ベリやん‥全く動じず」「むくみんの目線もなんか笑ったよ」といったコメントが寄せられ、多くの人を癒やしたようだ。この動画は12月下旬までに約26万再生されている。
(参考記事:「なんて微笑ましい光景」赤ちゃんに何をされても動じない“おじいちゃん”柴犬に貫禄…飼い主に普段の関係性を聞いた)
かけがえのない、尊い時間に
べりやんくんはその後、8月に虹の橋を渡ってしまったとのこと。この期間に娘さんとべりやんくんの距離はどのくらい近づいたのだろうか?飼い主さんに聞いた。
――取材後も一緒にいることは多かった?
べりやん的には“一緒に居たい”と思っているわけではないと思うけど、娘のお世話をしてるのがばあばで、娘はいつもばあばとべったりです。
おやつをべりやんに一番くれるのがばあばで、ばあばの側に居ることが多いので、結果的にべりやんと娘が一緒に居ることが多くなります。
――べりやんくんが娘さんに興味を持ったことは?
全くありませんでした(笑)
――距離が近づいているのは感じた?
娘が少し動き出してからは興味があってべりやんに近づいていることはありましたが、べりやんは全く気にしてませんでした(笑)
――娘さんとべりやんくんが過ごした時間はどんなものだった?
かけがえのない時間でした。娘は記憶には無いかもしれないですが、親としては何よりも尊い時間でした。
人馴れしていない、噛むべりやんがこんなにも穏やかで孫の見守りをする老後を迎えることになるとは、全く予想できなかったので本当にうれしいです。
動物との距離感を勉強中?
――では、娘さんとむくみちゃんはどんな関係性?
娘→むくみ:ちょっと怖いお姉さん(でも大好き)。
むくみ→娘:ややこしい妹。
――最近はどんな様子?
お互いに家族という認識はありますが、むくみはべりやんと違ってわりと厳しいです。
娘が触るのも少しなら許しますが、しつこかったり、触り方が荒かったりするとブチ切れて厳しくしつけしています(笑)おかげで娘が動物との距離感を覚えていっています!
1歳のわりに、むくみ姉さんに気を遣っているところがあります。
寄せられたコメントにニヤリ
――取材の感想を教えて。
うれしかったです。
――取材依頼はどれくらいあった?
2件だったと思います。
――寄せられたコメントで印象に残っているものは?
「べりやん子守りのベテラン」と言ってもらえて面白かったです(笑)
――今後初めてバズりを経験する人にアドバイスを一言!
たくさんのコメントがあると思いますし、いろんな考え方があると思うので、一喜一憂しない方がいいと思います(笑)
娘さんを穏やかに見守っていたというべりやんくん。わかりやすく娘さんに興味を示したことはなかったようだが、家族の絆はきっと育まれていたことだろう。