インバウンドが好調な長野県白馬村のタクシー会社が共同で「Uber Taxi」の、配車予約サービスを導入します。混雑する時間帯や外国語への対応もでき、オーバーツーリズム対策として期待されます。
27日午後、白馬村とウーバージャパン、地元のタクシー会社が出発式を行いました。
スキーを中心にインバウンドが好調な白馬村。2023年度の冬の観光客は過去20年で最多の128万人に上り、今シーズンもすでに満室状態の宿泊施設も出ています。
これまでタクシーの配車は5つの会社が別々に電話で受けていましたが、「夕方からの混雑時間帯につながりにくい」、「外国語対応が難しい」といった課題がありました。
白馬村・丸山俊郎村長:
「事業者さんからすると電話が鳴りっぱなしという状況がありますので、人手が足りないところをDXによって解決できる」
そこで導入したのが「Uber Taxi」の予約サービスです。
上村愛子さん:
「白馬駅に行きます」
村の観光大使の上村愛子さんがダウンロードしたスマホのアプリは世界70カ国以上で使われ、50の言語に対応しています。
行先を予約すると、村内のおよそ50台から、近くにいるタクシーが反応。どの車があと何分で迎えに来るか表示されます。
白馬村観光大使・上村愛子さん:
「外国人観光客は自分の行き場所を伝えるにも言葉では難しい部分が、アプリで伝えられる。白馬に来られるお客さまが喜ばれるんじゃないかな」
村もUberと協定を結んで、観光客にアプリの利用を呼びかけます。
白馬村・丸山俊郎村長:
「ウーバーのシステムを導入して、お客さまにストレスなくなるべく希望する時間に乗っていただける訪れた人たちに快適に過ごしてもらいたい」
サービスは2025年3月末までの期間限定で、結果を踏まえて来シーズンやグリーンシーズンの導入も検討します。