存続か廃止かが議論されている長野県茅野市のスケートセンター。市のスケート協会はこのリンクで育った小平奈緒さんら10人のオリンピアンのメッセージを載せたリーフレットを作り市に寄贈しました。協会はスケートセンターが果たした役割などをPRし存続につなげたいと話しています。
「NAO ice OVALはみんなの愉しい気持ちが交わる場所です。想い描く将来の自分の姿を目指して、昨日よりも今日できたこと、わかったことをぐんぐん上に伸ばしていきましょう」。
オリンピック金メダリスト・小平奈緒さんの手書きのメッセージです。
これは茅野市スケート協会が作ったリーフレット。市の国際スケートセンター「ナオ・アイス・オーバル」で育ったオリンピアン10人の子どもたちに向けたメッセージを載せています。
ナオ・アイス・オーバルは老朽化による改修で多額の費用がかかる見込みで、市の審議会は「原則廃止すべき」とする答申書を提出。現在、市が存続か廃止かを議論しています。
市のスケート協会はリンクが果たしてきた役割をPRし、子どもたちにオリンピアンの言葉を励みにしてもらいたいと今回、リーフレットを作りました。
茅野市スケート協会・池上泰司会長:
「歴史と伝統をここで狂わせちゃいけないと私たちはすごくプレッシャーを感じています。今後も何とか存続しながら、いい選手が育ってほしい」
リーフレットは3600部を作成し28日、茅野市と原村に寄贈しました。今後、各小学校を通して子どもたちに配る予定です。
なお、スケートセンターの存廃について茅野市の今井市長は「2027年までの自分の任期中には結論を出したい」としています。