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ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

ストーンヘンジ 魔法使いマーリン/ルパン三世「幽霊船より愛をこめて」

「マーリン」と言えばイギリスで有名な魔法使いだが、この名前は、ハリーポッターに登場するギルデロイ・ロックハートで思い出す人が多いと思う。ロックハートは、「勲三等マーリン勲章」を受賞したことをとても自慢していたからねww なんてことは無い、彼はただ他人の作品を乗っ取って自分の著作としていたわけだが、、!


さて、その元となったマーリンは、一説にはイギリス南部にある有名な世界遺産ストーンヘンジ」を創った魔法使いだという伝説がある。
紀元前から存在する直立巨石と土塁の遺跡「ストーンヘンジ」は、誰が何の為にどうやって作ったか?など、色々な点で諸説あり過ぎて謎が多いわけだが、それだけに夢が広がるところなのだ♡


ルパン三世part2の「幽霊船から愛をこめて」でも、このストーンヘンジを扱っている。また、本作にはバミューダ海域・魔のトライアングルの話も登場する。


余談だが、ルパン三世part2の作品は特に、世界各地の話題の場所や遺跡、人物など、多岐にわたるテーマを取り扱っている。そこも、ルパン作品の魅力の一つだ。
今ならネットで色々な情報が時短で仕入れられるが、当時ならどうだろう?
制作に関わるクリエーターやスタッフは、本や資料集め、関連ビデオなどを取り寄せて研究、時間をかけて作り上げていったんだろうなと想像する。そこに、クリエーター魂を見る。一作一作がその結晶でもあり、手を抜いてはいないので、今でも面白いのだ♡


本作のラストで、ストーンヘンジからの発掘物である3体のストーンチャイルドを巨石の上に設置すると、奇跡が起きる!

『神々が新しい世界を与えるだろう』と解読されたストーンヘンジの文字は、
「宇宙人との接触のことだったんだわ!」と、考古学者の娘ジャンヌ。
「じゃあストーンヘンジは、やっぱり宇宙人が作ったのね」と、不二子。


ストーンヘンジの上に輝く宇宙船が出現し、、題材が題材だけに、まるで狐に摘ままれた感じでそのまま本作は終わるのだった!
もう一声、二声欲しいのに、、という不思議な珍しい幕切れ。


じゃあ、魔法使いマーリンって、宇宙人のこと??

サッカー実況 倉敷さんの言葉のチョイス / ブライトンvsアーセナル戦も少々

サッカーの実況担当者はサッカー好きな私達を楽しませてくれる。そして、皆さんそれぞれに持ち味がある。

中でも、ベテラン倉敷保雄さんは職業柄だろう、言葉をよく知ってらっしゃって、そのチョイスのセンスもユニークだ!
しかも、さすがアナウンサーの発声は聞き易く、マイクに良く通る。
かつ、激しいスポーツを実況しながらも、倉敷さんの優しい語り口には癒される♡


ある時(レスターvsチェルシー戦)の解説者 林陵平さんのXの告知、、
「実況、倉敷さんと共にラブリーにお届けします」
一緒に仕事する人は、やはり実感するのね。倉敷さんの優しい声に癒されながらの90分強は、相棒にとってもさぞ心地良いものだろう‼︎
さらにコンビへの気遣いが伝わるので、気持ちよく共に働ける人なのだ♡


今季開幕シーズンの頃、たまたま見ていた倉敷さんの解説の試合の内、気づいた言い回しを数個書き留めておいたので、放出してみる!


十重二十重(とえはたえ)[に攻め立てる]
一太刀(ひとたち)浴びせる
忿懣(ふんまん)やるかたなし
[猛攻で]一矢報いる


これらは偶然、家族も一緒に見ていたもので、若い彼らにはウケるウケるww
顔を見合わせてニヤッとする!
「十重二十重なんて、一生使わないかも!」とか言ってた。
時には私が使い方の説明をしてみるが、聞いてるのかなあ!?

自分の場合はブログで定期的に物書きをしているので、こういうのは好物で面白い。ただ、彼の口から放たれる意表をつく言い回しは、もし自分だったらサッカーの時に使う勇気は無いなあ などと思いながら楽しんでいるw

その他にも、七五調も滑らかな下田さんなど、実況アナはそれぞれ個性豊かで魅力的だ。その日の担当で、また違った楽しみ方ができるのがいい。

サッカー観戦は、試合そのものはもちろん、スタジアムのチャントや歓声も含めて謂わば全方位で楽しむ!その中の重要な役割に、実況と解説もあると思っている。なので、(その日担当の)彼らのお名前を、試合前、ハーフタイム、終了時の画面で、4隅のどこかに表示していて欲しいんだ。
彼らだって、その試合のためにたくさん準備しているのだから♡


〈第20節:ブライトンvsアーセナル戦〉について

昨日行われたこの対戦は、こちらも実況倉敷さん、解説林さんだった。
倉敷さんからは、冒頭で早速「新春を寿ぎます」を戴きましたー♡

アーセナルは15分に先発ヌワネリが先制(アシストはメリーノ)、アウェイの試合をまずは有利に進めたが、61分にPKで同点。アーセナルはこれで計算が狂った!この展開で双方、三笘、ウーデゴールが投入されたが、、林さん達も指摘されていたが、この後、アーセナルに点の匂いがしないことがモンダイだった。後半は雨足がキツくなった上に、三笘はアーセナルにとっていつも一定の脅威となるイメージがあるので、結果論だが60分迄にもう少し稼いでおきたかったなあ!

試合は痛恨のドローに終わる。サカを怪我で欠く現状、当分、すんなりと勝つことは厳しいと覚悟している。だけど私はそこまで諦めてはいないのよ!
怪我からの復帰で次々に捲っていく世界線‼︎

キスマイ 無事、踏み留まり! from 芸能人格付けチェック‘25

お気に入りの番組「プレバト‼︎」俳句部門で、私の推しとなった横尾くんからKis-My-Ft2 へと応援も拡大。
お正月スペシャルの格付けチェックでは、キスマイの彼らが総出演(お休み中の二階堂さんを胸のチーフで現して、、)とあり、今日は特に彼らに焦点を合わせて描くことにした。
今日のキスマイは蝶ネクタイに黒タキシードをビシッと決め込んだ出立ちで、みんなカッコいい♡

〈以下、ネタバレあり〉

いつも第一問目は「ワイン」チェックでスタートする。

実は私も、昨年末のゼミ友の集まりで持ち寄りのワインを幾つか試飲した。ボルドーの赤や珍しいと言われるマグナムボトルのシャンパンなど、それぞれ高価なものだという。(さすがに番組のような100万円では無いけれど!)
普段、お酒を飲まない私だが、今日は貴重なワインということで(ごく少量だが)チャンポンで嗜んでいるうちに、うっすら頭痛までしてきてしまい、、さすがにこれは豚に真珠だなあと思わないではいられなかったww


番組のワイン問題は、それぞれの人がそれなりの経験則を頼りに四苦八苦、答えを探っていく!
キスマイは2対1で意見が割れたものの、多数決を活かしてこの問題をクリアした。
この日、当たり外れを交互に繰り出していた横尾さんは、まずは救われた!


なお玉森くんは、「お能」チェック以外は全クリで、グループ内で頼れる人であることを示した♡

途中、「年2回くらいあると言われる宮田さんの(主張の)強い日!」というのは無事回避されたが、その代わり(w)、千賀さんがそれを発揮してしまい、、
という凸凹はあったものの、彼らは何とか踏み留まっていった!

キスマイは結成20年来のチームワークというだけあって、お互いの性質や好みを熟知し合っているようで、いつしか、しなやかな強さのあるいいグループになったね♡
そのことがよくわかるこの日のプロセスを見て、ファンとしてはとても嬉しく微笑ましく感じたよ!

この番組は毎年お正月に楽しんでいるけれど、チーム戦だけにレベルの維持は難しく、MC浜田さんに愛のイジリを受けながら、キスマイの最終結果が「二流芸能人」で終われたなんて結構いい方なのよ!
彼らは、今年も大丈夫♡ 幸先良いスタートを切った。


さて、キスマイ以外のチームで気になったところを少々書いておく。

押しの強さではいつかの生田絵梨花さんに負けずとも劣らない比嘉愛未さんに気押されて(雰囲気似てる!?)、ペアを組んだEXILEの岩ちゃん(岩田剛典さん)は、ダダ下がって行くことに〜!
彼女は、番組では早々に「比嘉地雷」とネーミングされ、正解部屋の男性諸氏からも口々に、大変だね〜 と岩田さんは同情されていた!
そういうのって、皆んな気づくものなんだねww

家では息子が高校生の頃から岩ちゃん推しである影響でこの日、彼のことは私も見守っていたのだが、、。
彼女に合わせて不正解に寄せていく姿を見て、「岩ちゃん、優しいからね〜」と息子!岩ちゃんは「弦楽八重奏」問題でも理に叶った説明で正解していたのにねぇ‼︎
今回、岩田さん単体では正解を当て続けていたのに、最速ペースであっという間に軍足姿のそっくりさんになったが、最終的には彼のお手柄で、こちらもキスマイみたいに踏み留まれた♡ 良かった良かった!?


また、最終の牛肉当て問題では、GACKT軍団のDAIGOと鬼龍院が揃い踏みでカンガルー肉(B部屋)を選んでしまい、「一流芸能人」から「映す価値無し」へ、一気に転落した!
だがその時は、答えが一致し抱き合って喜ぶ2人。あろうことか鬼龍院はGACKT邸ですき焼きを振る舞ってもらった体験談を披露。スタジオで「カンガルーは出してないぞー」と、GACKT叫ぶw
特に2番目の「スーパーの牛肉」がC部屋ではなくA部屋だった時からの鬼龍院の狼狽ぶりは必見だww
GACKT様はそれまで、難問の「生け花」や「お能」を、せっかく一人でクリアしてきたのにね!

だが、バラエティー番組としては香ばしい最高の〆となり、元日の夜の初笑いとなった♡

「福寿草」始めづくし、、お正月にちなんで

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

年の始めに、箏の思い出の曲から、お正月の縁起物にちなんだ「福寿草」をお届けします♡


昔は6歳の6月6日からお稽古事をスタートする「習い事始め」という習わしがあった。
それに倣って、満州で生まれ育った戦前生まれの母は6歳のその日からお箏の稽古を始め、仕上げの段階で、「春の海」などで知られる宮城道雄先生に指導を受け、先生の最晩年の直門となった。
私の場合は6歳にこだわらず、いつの日からか家で母から箏を教えてもらっていた。


今日のテーマの「福寿草」という曲は、手習い始めの教本「宮城道雄小曲集」に収められている。曲調も歌詞も少し大人びて情緒があり、幼心にも一番印象に深く好きな小品だった。弾く手はまだ易しく、最後の2音以外は全部「一つの言葉に一つの音」という1対1 対応になっている。


ここで植物の方の福寿草を少しおさらいする!
キンポウゲ科多年草、別名「元日草」。
昨年放映されていたMX TVの「ぐるり東京江戸さんぽ」という番組で知った「ほーりー」さんによるYouTube「ほーりーとお江戸、いいね!」の「江戸の一年〜イベント目白押し!、、」という動画内でも、この福寿草が登場する。
それによると、福寿草はお正月前後に黄金色の可愛らしい花をつける縁起のいい植物で、江戸時代には幸福を呼ぶ花として、観賞用の鉢植えを家に飾るのが流行ったという。


福寿草」歌詞

♪ 床に飾れる福寿草 今日咲き染めぬ 
やさし うれし
その名めでたき 福寿草 黄金の色も 
ゆかし うれし ♪


松の内まではお正月なんて時代はとっくに過ぎ去っているようで、最近は仕事始めとともに即通常モードに戻る!
今年はちょうど日曜日まで連続で休みの人が多いかもしれませんが、、
せめてこの期間だけでもゆったり気分で過ごしたいですね。

福いっぱいの新年を寿ぎます♡

道長という人とその権力の陰で、、 from 光る君へ

今年(‘24)の大河ドラマ「光る君へ」で初めて知ったことは、藤原道長という人の権力の成立条件だった。


道長藤原北家の三男坊(正妻の内では!)で、彼は生まれながらの後継ぎ第一候補ではなかったことと、結婚はいわゆる逆玉(の輿)で財力他モロモロのバックアップを得たのも権力の掌握につながった ということだ!
日本史や古典の授業で知る限り、そういうことは語られないので、「道長は、ただただ強かった人」という漠とした印象しかなかった。アレキサンダー大王とかナポレオンみたいな!

「光る君へ」では、脚本家の大石さんが恋愛ものが特にお得意とあって、道長紫式部との触れ合いを織り込んでいったオリジナル要素も含め道長像が構築された部分もある。が、その部分を除いた上述のような単なる史実からくる条件のみ眺めてみても、「はは〜ん、なるほどー!」と推し量られるところがあり、彼はむしろ調整型の人だったように感じる。
ドラマで描かれただけの様子を見ても、その一端がうかがい知れた!


又、あの有名な「この世をば我が世とぞ思ふ、、」の和歌の背景である ‘后がね’ の娘たちを作品に登場させることによって、あの和歌の裏で、彼女たちの諦観とも無表情とも言える仏頂面を見せられて、道長の娘といえど政治の道具に過ぎず果たして彼女たちは幸せだったかどうか? まで推量するに及んだことはなかったなあ と初めて気づいた。

さらに、あの世界、父親が早く亡くなることで後ろ盾を失うと状況がガラリと変わることがあるという権力闘争も凄まじかった。これは、歌舞伎などの伝統芸能では最近までも例にあった位なので、当時の貴族社会ならばなお当たり前だったのか!?
だがこのことも、この度まざまざと見せつけられて気づいた点だった、、

和歌などを詠み合って、十二単を着て、源氏物語さながらの恋をして、、などという従来から持つ優雅なイメージの一方で、呪詛も満載!エグい人間関係などなど、繰り広がる光と闇を映像で示されて大変興味深く、以上のような生きづらさの数々は、実際に見るとなかなかのものだった、、


ただ現実問題、この時代のトイレ事情を思ったら、それだけでも(たとえ貴族社会に縁あったとしても)生まれたくない時代だなあ というのが、案外一番リアルな感想である‼︎

沈黙のスリル、、真空ジェシカ from Mー1 グランプリ‘24

今年、阿部一二三選手の引いた決勝戦発表順の笑神籤(えみくじ)は、絶妙な面白さを生み出した。昨年の覇者から対抗馬と目されるコンビが続いたのだ!見るからに福々しい阿部選手によって、のっけから番組を盛り上がることとなった。
ところで、ガラガラと笑神籤が回っている間、令和ロマン、ヤーレンズ真空ジェシカ、となった順番を、直観で私は家族に宣言して言い当てていった!(希望的観測もあったかなあ!?) 別にそれがどうした?なのだが、それで自分への馬力も上がったのだった‼︎


今年は審査員も9名と増やしたことは、統計は母数が多いほど正確性が増すというのに似て、いい風に作用し順当な順位が出て良かったと思う。


Mー1史上2連覇優勝を果たした「令和ロマン」は、世界三代テノールで言うところの帝王プラシド・ドミンゴに匹敵すると感じていて、実力貫禄十分なのは小憎らしいほどだ‼︎ お笑いには疎くても音楽好きの方ならば、このコンビの立ち位置がこれでお分かりいただけると思う。
私は、その覇者に立ち向かう「真空ジェシカ」を今年は一推しにしていた。彼らは実力があり決勝戦の常連でもある。特にルパンファミリーのキャラクターのフォルムに似ている川北は、ポーズもスタイリッシュに決まるし色気を感じる!
芸人でもあるけど、アーティストなんだなあ♡
(家には、別の理由でもう一名「真空〜」推しがいて、今でもあそこが1位だったと言ってるのよw)

一方で、自分には新顔だった「バッテリィズ」のエースのアホっぷりは気楽に笑えて楽しくて、また趣が違う「好敵手現る」となり、先行きがいよいよわからなくなったw ホントにアホでは出来ないことよね!
エースの「細そうすぎるやろ!」には笑ったなあ‼︎
その勢いと古典的な芸風の(むしろ)新鮮さで、(一次の)決勝戦では「令和〜」もまくって一位に躍り出たのは見事だった♡


さて、優勝決定戦の「真空〜」のネタは、長めの無言の芸なる高難度なワザに挑戦したところを個人的には見込んだ。楽器や歌でもそうだが、のべつ掻き鳴らし歌いまくるのが上手い芸とは限らず、沈黙の間合いがあってこそ有音の時が生きると思っているので、、
川北がガクに迫るスリリングな間には唸ってしまい、この挑戦に優勝をあげたかったんだけどなあ!

ただ、「令和ロマン」にもそうした間はちゃんとあったのが流石なところだ。彼らはとにかくネタの作り込みに四方ヌカリが無い!さらに、ケムリが巨体で両手を振り回し、エンディングに向け盛り上げていったところは、きっと現場では圧巻だったのだろう。
「後半が失速した」という指摘はMー1でよく言われることで、彼らさえもかつてそう言われたことがあったが、そこもキッチリ修正してきたあたりは、天才のみならず努力の結果でもあっただろう。


決定戦で唯一「真空〜」に入れたナイツ塙さんの振り返り動画を見た。
そこでは、「昨年優勝の『令和〜』とは違ったコンビに入れてあげたいという気持ちもあった」的な発言があり、塙さんって優しいなあと思った。
しかし、(最終の3組は僅差だったとは言え)決定戦ではそのような別の裁定が働かない限り、今回、「令和〜」以外が優勝することはやっぱり難しかっただろうね。


Mー1 には自分にとっての新人発掘の期待もあり、そういう意味では最後まで残っていった「バッテリィズ」を始め、「エバース」「ダイタク」「ジョックロック」も印象に残り、個人的には今後を期待するコンビとなった。
又、ここに挙げてない人達でも、世代感覚の違いだろうか、息子達はよく笑っていたコンビがあったことを書き添えておく!

本来話芸であるはずのMー1は、最近は演じる動作も加点となるようで、決勝戦での彼らの熱演ぶりに感動すら覚えた♡
今年のMー1は、あの「かまいたち」でさえ「ミルクボーイ」の勢いに消されて優勝できなかった伝説の2019年以来の接戦のイメージで、見応えがあった。

お笑いコンビの興隆で、世の中をどんどん笑わせていってほしいな♡

ビクトリア朝のイギリス from オリバー・トゥイスト by ディケンズ

前回のテーマ「クリスマスキャロル」と同じチャールズ・ディケンズ作の「オリバー・トゥイスト」が今日のテーマ。
今回は本からでは無く、映画を見た感想になる。


小学生の頃、世界的大人気の子役マーク・レスターが主演を務める「オリバー!」を映画館で家族と見た時、同じ年頃のオリバーや子供達が(孤児のための)救貧院で、ひどい扱いをうけているシーンが強く印象に残ったものだ。大広間での食事で、子供達の前にはちゃぷちゃぷの(お粥の)椀のみが配られ、ひもじくてお代わりを申し出たオリバーは、生意気だと言って確か耳を摘ままれて救貧院から放り出されたのだった!ただでさえひもじかったのに、この先どうするんだ?というところからスタートする強烈な場面だった。
それ以外は自分が幼かっただけに、(ハッピーエンドの)ストーリーの大まかな記憶しか残っていないw

その頃、私が所属していた児童合唱団で、「オリバーのマーチ」「なんでもやるさ」というミュージカル版の歌を歌っていたので、この作品自体、特に印象が深い。どちらもとてもいい歌詞&綺麗な曲なので、聞く機会があれば是非感じてみて欲しい。


ディケンズの「クリスマスキャロル」を読んで何度も出てきた ‘ 救貧院 ‘ なるものに、かつて見た映画「オリバー!」の記憶が甦り、hulu で探したら「オリバー・トゥイスト」というリメイク版の方があったのでそちらを視聴。
そこには、幼い頃の記憶よりもっと詳しい(大人の方の)人間関係が広がっていた!本当はこれも本で読むと尚良いのだろうが、今の感性で見るこの映画の方も、十分見どころが詰まっている。
映画「メリー・ポピンズ」や「マイフェアレディ」も本作も、同じくビクトリア朝のイギリスを描いた作品で、その当時の様子は映像で見れば、より解り易くなって有難い。


この映画「オリバー・トゥイスト」は、第1話、第2話と長めの作品なだけに、産業革命只中のイギリスの時代背景やその貧富の差、ユダヤ人などの人種の違いによる扱いの差、階級の違いによる偏見、そしてそれぞれに存在する浅はかさ浅ましさ等が、随所にたっぷりと感じられる。
中でも、オリバーが関わった盗賊団の団長、フェイギン役の俳優の怪演が特に印象に残った。

子供の頃見た印象と違って、その視聴後感は、オリバーが幸せになれてよかったね だけでは終わらない複雑な刺激に満ちたものだった。