恐竜博物館の調査研究
福井県勝山市から発見されたゴニオフォリス科(ワニ形類)化石について
福井県立恐竜博物館は、福井県勝山市に分布する下部白亜系北谷層で継続的に発掘調査を行なっています。この度、第三次〜四次調査で発見されていたワニ形類化石を、連携博物館である徳島県立博物館との共同調査の結果、恐竜時代に生息したゴニオフォリス科であることがわかりました。その成果が、2024年2月27日に国際学術雑誌「Annales de Paléontologie」の特別号に掲載されました。
日本初のティラノサウルス科の下顎骨化石について
天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館の共同調査により、熊本県天草郡苓北町の姫浦層群下津深江層(後期白亜紀:約7400万年前)から、ティラノサウルス科(獣脚類:肉食恐竜)の部分的な下顎骨が発見されました(図1)。これまで国内のティラノサウルス科は、歯の化石のみから知られていましたが、今回のような顎の骨の発見は国内で初めてとなります。発見された化石はアジアのティラノサウルス科の時代と生息域の広がりや、後期白亜紀の大型獣脚類の分類と比較に役立つ重要な資料となります。
勝山市北谷層で発見されたイグアノドン類幼体の足跡化石について
福井県立恐竜博物館は、福井県勝山市に分布する前期白亜紀の北谷層で継続的に発掘調査を行なっています。この度、第四次調査で発見されていた足跡化石の中に、イグアノドン類の幼体によって残されたものがあることがわかりましたのでお知らせします。
酸素濃度の上昇と動物の初期進化制御に関する論文が発表されました
当館の静谷研究員は、東北大学の海保邦夫名誉教授らを中心とした国際研究グループの一員として、先カンブリア時代~カンブリア紀の世界的な大気・海洋酸素濃度の変化と動物の初期進化への影響との関係性に関する論文を発表しました。
白亜紀の草食恐竜はどんな植物を食べていたのか? ――歯の微細な傷が解き明かす食性の時代変化――
当館の柴田主任研究員は、沖縄科学技術大学院大学の久保 泰スタッフサイエンティスト(元福井県立恐竜博物館研究員)、東京大学大学院新領域創成科学研究科の久保麦野講師と英国リンカーン大学の坂本学上級講師らを中心とした国際共同研究グループの一人として、鳥脚類の歯に残された微細な傷(マイクロウェア)を解析し、白亜紀に入り、被子植物を摂取する量を増やしていた可能性を指摘しました。
勝山市の恐竜化石発掘現場から発見された新属新種のオルニトミモサウルス類について
福井県勝山市北谷町で発掘された恐竜化石には、オルニトミモサウルス類のものが含まれていることが知られていましたが、近年の発掘調査・研究の進展により、これが新属新種のものであると判明しました。日本で初めてのオルニトミモサウルス類の新種として、国際的学術誌「Scientific Reports」に掲載されましたので報告します。
熊本県天草市から発見された九州最古(約1億500万年前)の翼竜化石について
1997年に天草市御所浦町において、御所浦層群烏帽子層(前期白亜紀末:約1億500万年前)の骨化石を含む転石を、天草市立御所浦白亜紀資料館の野外調査で収集し、その後、福井県立恐竜博物館と共同研究を行った結果、九州最古の翼竜化石と判明しました。
アオイ科絶滅属ワタリアの化石林について
恐竜博物館職員と北海道大学、大阪公立大学、大阪市立自然史博物館、国立科学博物館との共同研究で、岐阜県美濃加茂市の約1900万年前の地層から発見された化石林の樹種が明らかになりました。
長崎半島東海岸で発見された白亜紀の軟体動物(アンモナイト・二枚貝)化石について
長崎市東海岸に位置する茂木地区北浦町に分布する後期白亜紀の地層から、共同研究の結果、3種の海棲軟体動物化石を発見し、白亜紀の地層の年代について重要な資料と判明しました。この研究成果は日本地質学会の学術論文として発表され、化石は長崎市恐竜博物館で一般公開されます。
中部縦貫自動車道工事で発見されたジュラ紀のアンモナイト化石について
福井県立恐竜博物館と大野市は、中部縦貫自動車道大野油坂道路の工事で排出された岩石から、後期ジュラ紀のアンモナイト化石2点を発見しました。これらは日本産のジュラ紀のアンモナイト化石としては大型のもので、大野市和泉地区の地質年代を知る重要な資料となります。
国内初のデイノニコサウルス類の足跡化石について
福井県立恐竜博物館では、前身の福井県立博物館時代から、勝山市北谷町の恐竜化石発掘現場で発掘調査を行ってきました。収蔵している足跡化石を再調査したところ、1989年から始まった第一次調査の3年目である1991年に採集された標本が、デイノニコサウルス類(獣脚類)の足跡であることが判明しました。デイノニコサウルス類の足跡は、北谷層からはもとより、国内で初の産出記録となります。
新たに発見された長崎市の大型ティラノサウルス科の歯について
長崎市と福井県立恐竜博物館は、長崎半島西海岸の三ツ瀬層(後期白亜紀:約8000万年前)から、新たにティラノサウルス科の歯の化石を発見しました。2015年に公表された2点の歯の化石に続く新たな化石で、長崎に大型のティラノサウルス科の肉食恐竜がいたことを示す追加資料となります。
現代によみがえった!恐竜時代の貝の色合い -世界最古・日本初となる淡水生二枚貝化石の模様とその特徴-
恐竜博物館貝化石研究グループの調査により、勝山市北谷町の恐竜発掘現場から見つかった3種の貝化石に生きていた当時の色彩模様が保存されていることが判明しました。このように、淡水生二枚貝化石に模様が保存されている例は世界的にも極めて珍しく、今回の報告は世界最古で日本初、化石記録として世界2例目の事例になりました。
フクイベナートルの新たな研究成果について
2007年に勝山市北谷町で発掘され、2016年に新種として命名された獣脚類「フクイベナートル」は、化石に見られる特徴が特異であることから、詳しい分類が謎に包まれていました。今回、その全ての化石をCTスキャンにかけ、詳細な観察と解析を行った結果、従来の見解よりもさらに鳥類に近縁であり、草食性として知られる「テリジノサウルス類」の最も原始的な種である可能性が高いとわかりました。
手取層群北谷層から発見された新種を含むゴキブリ類化石について
恐竜博物館や九州大学、福井県立大学との共同研究からゴキブリ類の化石が少なくとも5種確認でき、そのうち3種が新種であることが判明し、論文として発表しました。このように、同じ場所からの複数種のゴキブリ類の報告は、日本の白亜紀の地層からは初めてです。特に、前期白亜紀における昆虫化石産出の場所は世界的にも限られており、そのゴキブリ類の多様性の解明は、当時の北半球におけるゴキブリ類の進化を理解する上で重要です。
古生代の巨大な貝化石(ツノガイ類)の新属新種と巨大化した要因に関する可能性を明らかにしました
岐阜県大垣市に分布する古生代ペルム紀中期(2億8000万年前—2億6500万年前)の石灰岩(赤坂石灰岩)から発見された巨大なツノガイ類を基に、全体像が混迷していた古生代ツノガイ類の分類を整理し、新属新種とともに古生代ツノガイ類の巨大化した要因に関する可能性を提唱する論文を発表しました。
ティラノサウルスの顎先は高感度の触覚センサーだった可能性を明らかにしました
ティラノサウルスの下顎化石をCTスキャンし、血管や神経が通る管(血管神経管)の形態を世界で初めて3Dモデルとして復元し、角竜恐竜トリケラトプス等の恐竜や現生ワニの下顎もCTスキャンして、形態比較を行いました。その結果、ティラノサウルスの顎先は高感度の触覚センサーとして機能していた可能性が明らかになり、論文として発表しました。
全球凍結における生物の盛衰に関する論文が発表されました
このたび、当館研究・展示課の静谷あてな主事が中心となって取り組んできた共同研究の成果として、新原生代クライオジェニアン~エディアカランの全球凍結における生物の盛衰に関する論文が国際誌「Global and Planetary Change」に掲載されました。
長崎市の新たな恐竜化石:国内最大級のハドロサウルス上科(鳥脚類恐竜)の肩甲骨について
2017年(平成29年)10月に、長崎市と福井県立恐竜博物館は長崎半島西海岸の三ツ瀬層から大型の骨化石を発掘し、このたびその化石のクリーニングと復元作業が完了しました。化石はハドロサウルス上科(鳥脚類恐竜:植物食)の左肩甲骨で、国内最大級の鳥脚類恐竜のものとなります。
富山県から発見された新種のアンモナイトについて
福井県立恐竜博物館の研究員を中心とするチームは、富山県朝日町の来馬層群寺谷層から発見された化石を調査し、東アジア初報告となるアンモナイトのアマルチウス属の1新種と、同属の2つの別種を含む計4種の存在を明らかにし、その研究成果を国際学術誌に発表しました。アマルチウス属は、前期ジュラ紀の国際対比に使われる代表的な示準化石となるアンモナイトで、新種を含む日本周辺での多様性は重要な新知見です。新種の化石については恐竜博物館の令和3年度特別展にて展示いたします。
熊本県の新たな恐竜化石の発見:天草市から白亜紀末期のハドロサウルス上科(鳥脚類恐竜)の歯について
天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館の共同調査により、天草市天草町の姫浦層群下津深江層(白亜紀末期マーストリヒチアン:約7200万年前)から、ハドロサウルス上科(鳥脚類恐竜:植物食)の歯2点が発見されました。熊本県の新たな恐竜化石産地が判明したことになります。また、地質時代マーストリヒチアンの恐竜化石として、国内では北海道、兵庫県、鹿児島県に次ぐ4か所目の産出地となり、白亜紀末期でも恐竜が日本に広く生息し続けていた新たな証拠となります。
中国浙江省で発見されたデイノニコサウルス類の足跡化石について
福井県立恐竜博物館と浙江自然博物館との共同発掘調査(2019年6月)により発見されたデイノニコサウルス類の足跡化石が、中国四川省で見つかった足跡化石と同種であることが判明しました。また、同種の足跡化石の中では最も長く連続した歩行痕であり、これはデイノニコサウルス類の歩行様式を解明する上で重要な資料です。
北谷層から発見されたトカゲ類化石
2020年の夏に行われた勝山市北谷町での恐竜化石発掘調査によって約2,200点の化石が採集されましたが、このうち1点がトカゲ類の化石であることが判明しました。また、過去に発掘された化石の再検討により、3点のトカゲ類化石が含まれていたことが明らかになりました。
徳島県の恐竜化石について
2020年の秋から冬に行われた徳島県立博物館との徳島県勝浦郡勝浦町での共同発掘調査において、2点の恐竜化石が発見されました。これらの化石は、徳島県文化の森多目的活動室で展示されます。
福井県大野市から発見された日本最古級の哺乳類化石と哺乳類型爬虫類の新たな化石について
福井県大野市の手取層群伊月層(前期白亜紀:約1億2700万年前)から、国内では最古級となる哺乳類の化石が発見されました。化石は3つの歯を伴う下顎骨の一部で、真三錐歯類というグループのものです。日本ではまだ知られていなかった恐竜時代の哺乳類であり、真三錐歯類としては4種目の発見となります。さらに現場の地層からは、トリティロドン類と呼ばれる哺乳類に似た爬虫類の歯の化石も発見されました(福井県では2例目の発見)。これらは福井県勝山市北谷の恐竜化石より数百万年以上も古い化石であり、日本の恐竜時代の陸生脊椎動物の多様性を知る重要な資料です。
鯨類の耳骨の構造に関する新しい発見がありました
当館研究員等の共同研究により、100年近くにわたって世界の鯨類研究者が誤って理解していた鯨類の耳骨内部について、世界で初めて正しい構造が明らかになりました。
西海市から発見された世界最古級のペンギンモドキの化石について
西海市教育委員会と福井県立恐竜博物館の共同調査により、長崎県西海市大瀬戸町からペンギンモドキ(プロトプテルム科の鳥類)の化石2点が発見され、うち一つは世界最古級のものとなる約3400万年前のものと判明しました。これらは共にアジアにおける初期の同科の多様性を示す重要な資料です。
勝山市(北谷)で発見された「スピノサウルス科」の恐竜の歯化石について
恐竜博物館では、1989年(平成元年)から勝山市北谷において恐竜化石発掘調査を行っていますが、これまでの発掘調査で発見された歯の化石が「スピノサウルス科」の恐竜の歯化石であることが判明しました。
国内最大級の恐竜(大型草食恐竜)の肋骨化石について
福井県立恐竜博物館と天草市立御所浦白亜紀資料館の共同調査研究により、熊本県天草市御所浦島から発見された約1億年前の恐竜化石が大型竜脚類(草食)の肋骨と判明しました。
福井県で発見された新種の植物化石について
2013年から実施されている第四次恐竜発掘調査で発見された植物化石を福井県立恐竜博物館及び国立科学博物館が共同研究した結果、球類(裸子植物)ナンヨウスギ科の種鱗複合体2種を含むことが判明しました。このたび、その研究成果を報告した学術論文が中国吉林大学の学術誌「Global Geology」に掲載され、少なくともそのうち1種が新種であることが認められました。
タイで発見された新属新種の大型肉食恐竜について
福井県立恐竜博物館とナコーン・ラチャシーマ・ラジャバット大学付属珪化木鉱物資源東北調査研究所(通称:コラート化石博物館)の共同研究チームは、タイ王国における共同発掘調査で発見した化石が新属新種のカルカロドントサウルス類のものであることを突き止め、その成果を報告した学術論文が米国オンライン科学雑誌プロス・ワンに掲載されました。
2018年度第四次恐竜化石調査成果報告
2018年7月30日より実施している第四次恐竜化石調査について、オルニトミモサウルス類骨化石など発見された重要標本を中心に報告いたします。
日本初産出のイッカク科化石に関する論文発表について
このたび、当館の一島啓人総括研究員が中心となって取り組んできた共同研究により、北海道羽幌町で発見されたハクジラ化石が日本で初めて発掘されたイッカク科の化石であることを確認したとの論文が古生物関連の専門学術雑誌「Papers in Palaeontology」に掲載されました。
日本最古のヨロイ竜類の歯化石の発見について
第四次恐竜化石発掘調査(2017年度)で発見されたヨロイ竜類の歯が2点は、ヨロイ竜類の化石では国内最古級のもので、また歯の化石としては国内最古のものです。これらの歯化石は、約1億2000万年前までには、極東アジア地域にヨロイ竜類が生息していたことを裏付けるもので、ヨロイ竜類の地理的分布や放散、進化を理解するための貴重な証拠になると思われます。
2017年度秋冬企画展「鎧をまとった恐竜たち」(恐竜博物館3階 特別展示室 期間:2017年11月17日㈮~2018年1月21日㈰)で実物化石を展示しました。
長崎県西海市の恐竜化石について
長崎県西海市大島町の海岸に露出する地層から、ハドロサウルス上科(鳥脚類恐竜)の歯の化石が発見されました。また、同じ地層から大きな骨の化石も発見されており、現在、西海市と福井県立大学恐竜学研究所による共同調査が進められています。今回の化石の発見は、従来知られていなかった白亜紀後期の地層が西海市にも分布し、長崎県の新たな恐竜化石産地が明らかとなった、日本の地質学・古生物学上において意義のある発見となります。
西海市大島総合支所・市役所・市立崎戸歴史民俗資料館にて、実物化石または複製化石が展示されます。
福井県立恐竜博物館エントランスホール1F(予定)にて7月29日㈯~9月1日㈮は複製化石、9月2日㈯~10月15日㈰は実物化石を展示します。
長崎市の鳥脚類恐竜(ハドロサウルス上科)の歯の化石について
長崎半島西海岸に分布する白亜紀後期の三ツ瀬層(約8100万年前)から、ハドロサウルス上科の歯の化石が35点発見されましたので、一般公開いたします。化石は長崎市と福井県立恐竜博物館による共同調査により発見されたもので、長崎に生息していた恐竜の多様性を示す新たな資料となります。
長崎市軍艦島資料館および長崎市科学館で実物化石35点が展示されます。
福井県立恐竜博物館エントランスホール1Fで複製6点を展示します。
熊本県天草市の新たな大型肉食恐竜化石について
天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館との共同調査により、熊本県天草市天草町で大型獣脚類(肉食恐竜)の歯の化石を発見しました。この標本は天草市立御所浦白亜紀資料館の特別展で実物化石が、福井県立恐竜博物館では複製が展示されます。
天草市立御所浦白亜紀資料館の特別展「恐竜展
―トリケラトプスの仲間とその進化―」(2017年7月15日㈯~9月3日㈰)にて実物化石が展示されます。
福井県立恐竜博物館エントランスホール1F(予定)にて2017年7月15日㈯~10月15日㈰、複製化石が展示されます。
山口県下関市産の国内初の種類の恐竜卵化石について
1965年(昭和40年)に山口県下関市で発見された化石が、福井県立恐竜博物館と福井県立大学恐竜学研究所および山口県美祢市化石館との共同調査により恐竜の卵化石であることが判明し、さらに、恐竜の卵化石としては国内で初めての種類であることが明らかになりました。
2017年7月14日㈮から開催する本年度の当館の特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」において、特別公開します。
スッポンの起源に関する論文発表について
福井県勝山市北谷町の恐竜化石発掘現場から発見されたカメ化石が、世界最古のスッポンであることが確認されました。古脊椎動物学会(米国)の学術誌「Journal of Vertebrate Paleontology (古脊椎動物学雑誌)」において論文が5月23日に出版されます。
国天然記念物の文化財指定について
昨年2016年11月18日㈮、国の文化審議会から文部科学大臣に対し、本県が発見した恐竜化石とその発掘現場が国指定の天然記念物として答申されたところですが、2017年2月9日㈭の官報告示により、恐竜化石としては全国で初めて国の天然記念物に指定されました。
長崎市の新たな恐竜などの化石公開について
長崎市の長崎半島西海岸に分布する白亜紀後期の三ツ瀬層から、長崎市と福井県立恐竜博物館の共同発掘調査で発見された、未公表の恐竜およびスッポン上科の化石を、長崎市にて一般公開いたします。
恐竜化石には獣脚類恐竜(肉食恐竜)の歯、末節骨(指先の骨)、肋骨の一部や骨質化した腱の化石が含まれていました。スッポン類の化石には大きな個体の化石もあります。
国内初となる恐竜時代の哺乳類の骨格化石の発見について
福井県勝山市北谷の前期白亜紀(約1億2000万年前)の手取層群北谷層から、国内初となる恐竜時代の哺乳類の骨格化石が発見されました。
恐竜時代の哺乳類の姿やその進化を知る上で重要なこの発見について、今月24日㈮から福井県立大学で開催されている日本古生物学会において発表されました。
福井産の小型獣脚類恐竜に学名が付けられました
福井県勝山市北谷において2007年に発見された小型獣脚類恐竜に、新属新種として学名「Fukuivenator paradoxus(フクイベナートル・パラドクサス)」が認められました。
タイとの共同研究で発見された新種のイグアノドン類について
福井県立大学恐竜学研究所と姉妹提携をしているナコーン・ラチャシーマ・ラジャバット大学付属珪化木鉱物資源東北調査研究所(タイ王国)との共同研究の結果、ナコーン・ラチャシーマ県から発見されたイグアノドン類が新種として認められ、2015年12月、米国オンライン科学雑誌「PLOS ONE」に論文が掲載されました。
2016年1月30日㈯から恐竜博物館3階特別展示室前スペースにて、全身骨格(複製)および実物化石を展示します。(5月8日㈰まで)
福井の恐竜時代の哺乳類化石論文公表について
福井県立大学恐竜学研究所および福井県立恐竜博物館は、福井県勝山市北谷の手取層群北谷層から発見された2種2点の哺乳類化石に関する論文を、イギリスの学術専門誌に発表しました
2015年度第四次恐竜化石調査成果報告について
福井県立恐竜博物館は2015年9月7日、2015年度 第四次恐竜化石調査の成果として、アンキロサウルス類の足跡と昆虫の化石の発見などについて報告しました。
国内初のティラノサウルス科大型種の歯の化石について
長崎県長崎市から、国内初のティラノサウルス科大型種の歯の化石を発見しましたので、報告をします。
7月17日㈮~9月27日㈰の間、恐竜博物館エントランスホール1階化石クリーニング室横にて、発表した化石標本複製を展示します。
勝山市の発掘現場から発見された恐竜に新しい学名が付けられました
福井県勝山市北谷の恐竜化石発掘現場から発見されたイグアノドン類が新種コシサウルス・カツヤマとして認められ、学術雑誌「Zootaxa」に論文が掲載されました。
2015年3月12日より、恐竜博物館1階「福井の恐竜」コーナーに、発表した化石標本を展示しています。
福岡県からの白亜紀前期の新種のカメ化石について
このたび、当館の薗田哲平主事が早稲田大学等との共同研究で、福岡県宮若市から発見された白亜紀前期のカメ化石の論文を公表し、新種として認められました。
2015年1月22日より3月31日まで、恐竜博物館1階化石クリーニング室前で、今回発表した化石標本の複製を展示しています。
福井県勝山市で発見された、我国初の中生代の鳥類全身骨格化石について
日本最古のサイ上科化石について
福岡県宗像市から発見された日本最古のサイ上科化石について、福井県立恐竜博物館と北九州市立自然史・歴史博物館が共同研究を行いましたので、報告をします。
普及講演会「アジアの恐竜研究とその展望」
アジア恐竜国際シンポジウム福井の関連事業として、海外招待講演者による一般向け講演会を開催します。
福井県立恐竜博物館3階講堂
長崎初の大型獣脚類(肉食恐竜)の化石について
福井県立恐竜博物館と長崎市教育員会は、長崎市内の長崎半島西海岸に分布する三ツ瀬層(みつぜそう:白亜紀後期 約8400万年前)から産出した、長崎県では初産出となる獣脚類(肉食恐竜)の化石を報告します。化石は三ツ瀬層から産出したワニ、カメなどの他の脊椎動物化石と共に、長崎および福井で展示公開されます。
福井県から新たに発見された恐竜および哺乳類の化石について
福井県立恐竜博物館は、勝山市北谷の手取層群北谷層(約1億2000万年前)から新たに発見された脊椎動物化石を報告いたします。新たな化石の発表は下記の3件であり、今月末に開催される日本古生物学会(於:熊本大学)においても口頭発表(発表日:2013年6月29日㈯)されます。
熊本県天草市産出の爬虫類の皮膚痕化石について
熊本県天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館は、天草市御所浦町から発見された白亜紀後期(約9800万年前)の爬虫類の皮膚痕化石を以下の日程で一般公開します。
「プロジェクト・カマラサウルス」
恐竜博物館は、アメリカで発見されたほぼ全ての骨が揃ったカマラサウルスの化石標本を2009年に購入しました。その後、クリーニングや補修・複製、研究を行っており、全身骨格の復元までを館独自で行います。数年に渡ったこのプロジェクトが佳境にさしかかりました。この素晴らしい出来事を、イベントを絡めてお披露目まで大いに盛り上げていきたいと思います。
長崎県産の翼竜化石について
福井県立恐竜博物館は、長崎市内の長崎半島西海岸に分布する白亜紀後期の三ツ瀬層(約8400万年前)から、まとまった翼竜化石を発見しました。この実物化石と複製を、以下の予定で長崎市と恐竜博物館にて一般公開します。
第二の長崎産恐竜化石について
長崎市と福井県立恐竜博物館は、長崎県において二番目の発見となる恐竜化石を初公開します。
2012年3月12日㈪ 午後から、恐竜博物館 常設展示1F「日本の恐竜化石」にて化石の複製を展示します。
タイ恐竜発掘調査レポート2012
タイ王国珪化木鉱物資源東北研究所(タイ王国ナコーン・ラチャシーマ県)との共同発掘調査、後半のようすをご覧ください。(調査レポート前半は下の「タイ王国での共同発掘調査はじまる!」をご覧ください。)
タイ王国での共同発掘調査はじまる!
恐竜博物館は2011年度から4ヶ年の計画で、タイ王国珪化木鉱物資源東北研究所(タイ王国ナコーン・ラチャシーマ県)との共同発掘調査を再開しました。(調査レポート後半は上の「タイ恐竜発掘調査レポート2012」をご覧ください。)
タイで発掘の新種恐竜発表と福井産恐竜の展示について
恐竜博物館はタイ王国で共同発掘調査を行ってきましたが、2011年11月25日に新種恐竜の記者発表を、また11月28日から12月2日に開催された学会での特別展示に福井産恐竜を展示しました。
2010年度第三次恐竜化石調査産出化石報告
福井県立恐竜博物館は2011年4月22日、第三次恐竜化石調査2010年度発掘調査の成果として、新しいイグアノドン類の下あご化石の発見などについて報告しました。
2010年度海外恐竜化石発掘調査(中国浙江省・河南省)結果報告
2010年9月から10月にかけて、中国において恐竜化石発掘調査を行いましたので、その結果について報告いたします。
※なお、この結果報告をまとめたポスターを、12月末まで館内に掲示いたします。
2009年度第三次恐竜化石調査産出化石報告
福井県立恐竜博物館は2010年3月19日、第三次恐竜化石調査2009年度発掘調査、タイと中国での海外恐竜化石共同発掘調査の成果を報告いたしました。
また発見された小型獣脚類について、全身骨格の復元を行いました。
タイ恐竜発掘調査レポート2009
2008年度第三次恐竜化石調査産出化石報告
福井県立恐竜博物館は2009年3月18日、第三次恐竜化石調査2008年度発掘およびその後のクリーニング作業等において発見した化石について公表いたしました。
小型獣脚類の脳函化石を発見し、また右脚の復元を行いました。
タイ恐竜発掘調査レポート2008
2008年度第三次恐竜化石調査の中間結果について
2008年7月14日から9月6日まで行われた2008年度第三次恐竜化石発掘調査においては約800点の恐竜を含む脊椎動物化石と良好な足跡化石保存面2面が発見されました。その結果等について報告します。
2008年度タイ恐竜化石共同発掘調査について
2007年から当館とタイ王国の珪化木鉱物資源博物館との共同発掘調査をタイ王国ナコーン・ラチャシーマ地区にて行っています。2007年度の発掘調査では、獣脚類(肉食恐竜)の頭骨など恐竜化石を約200点、その他の化石を約1,400点採集することができました。
2008年11月~12月に再び発掘調査を行います。
恐竜および鳥類の足跡化石の発見について
2007年4月に県内の小学校教諭により恐竜の足跡と思われる化石が発見され、恐竜博物館において鑑定したところ足跡化石であることが確認されました。
獣脚類の上顎骨(頭骨の一部)発見について
恐竜博物館では、第三次恐竜化石発掘調査により昨年発見されました小型獣脚類の化石を含む岩石のクリーニングおよび調査を進めたところ、新たに上顎骨(頭骨の一部)の化石が発見されましたので、報告いたします。
2007年度第三次恐竜化石調査産出化石報告
福井県立恐竜博物館は2008年3月12日、第三次恐竜化石調査の初年度である2007年度発掘およびその後のクリーニング作業等において発見した化石について公表いたしました。
小型獣脚類の多数の骨化石ほか、竜脚類の追加標本、竜脚類の胃石など国内初を含む貴重な標本を発見することができました。
タイ恐竜発掘調査レポート2007
恐竜皮膚痕化石の発見について
福井県立恐竜博物館は2007年4月26日、恐竜の皮膚痕化石を発見したことを発表しました。この発見は日本初です。勝山市から連絡を受け、博物館職員が調査研究を進めたところ、国内では初めてとなる恐竜の体を覆う皮膚痕化石であることを確認しました。恐竜の生態や恐竜時代の古環境をさぐる上でも非常に貴重な標本といえます。
高浜町のクジラ化石発掘
福井県高浜町において2004年11月に、クジラ化石が発見されました。福井県立恐竜博物館は、3月22日(火)から24日(木)までの期間に発掘を行い、化石の採取を実施しました。