高校の化学の授業がつまんないのは…爆発がないからだ!
というみなさまに贈るGIF画像コレクション。
ネットにはエキストリームな化学反応の瞬間を捉えたアニメGIFが沢山ありますが、ギズのお気に入りを集めてみました。解説つき。良い子は自宅でやらないように!
Elephant Toothpaste:象の歯磨き粉
化学反応といえば定番はこれ。太いチューブが立ち昇ることから「象の歯磨き粉」と呼ばれています。過酸化水素(hydrogen peroxide)が急速に分解して起こる反応です。高濃度の過酸化水素に台所用洗剤を少し混ぜた溶液にヨウ化カリウム(potassium iodide)を加えると、ヨウ化カリウムが触媒の役割りを果たし、過酸化水素を酸素と水に分解。酸素がビーカーから逃げていくときに、台所用洗剤から出る泡をむくむく押し上げる、というわけです。まさに象の歯磨き粉。Pharoah's Snake: ファラオの蛇
元祖ヘビ玉。チオシアン酸水銀(II)[mercury(II) thiocyanate]化合物を高熱のもの(火)に晒すと起こる反応です。発火して青い炎を出し、爆発で化合物が分解し、茶色の固体 ―窒化炭素(carbon nitride)― がニョロニョロ大量に形成されるんです。結果、チオシアン酸水銀(II)は空中の酸素と反応して毒性のある水銀蒸気を生みます。毒物指定。関連:地味~な花火『蛇玉』の、意外な歴史Waterlock:水ロック
これはみんな無意識のうちにお世話になったことあるかも。ポリアクリル酸ナトリウム(sodium polyacrylate:俗称waterlock)は液体と混ぜるとものすごい反応を起こす素敵な物質でございまして、自分の質量のなんと200~300倍もの水を吸収するんです。増粘剤や紙おむつに最適。みるみる吸収していく様は圧巻です。Copper Nitric Acid:銅 硝酸
マッドサイエンティスト限定。銅の酸化は身近な現象ですが(自由の女神が良い例)、それを加速するとどうなるのか? 確かめるには、濃縮した硝酸(nitric acid)に銅をひとかけら落とすだけでOKです。銅がみるみる酸化し、硝酸が二酸化窒素になって、緑の溶液ができ、茶色の毒性を帯びたガスが出ます。そこに水を少量入れると二酸化窒素(nitrogen dioxide)が酸化窒素(nitrogen oxide)になって、溶液は明るい青になるんです。なんというサイエンス!Flaming Gummy Bear:燃えるグミベア
塩素酸カリウム(potassium chlorate)と糖は相性が悪いので、グミベア(糖)を塩素酸カリウムの溶液にポトンと落とすと大変なことになります。まず塩素酸カリウムが分解して塩化カリウム(potassium chloride)と大量の酸素ができ、その反応で出る熱で酸素が発火、グミベアは踊りながら燃えて黒焦げに…。Chlorine Bomb:塩素爆弾
これは本当に危険。塩素爆弾は本当に爆発するので、見るだけにしましょう。プールの消毒に使う塩素酸カルシウム(calcium hydrochlorite)にソーダを混ぜると、ソーダに含まれる少量のリン酸(phosphoric acid)が塩素酸カルシウムと化学反応を起こし、毒性を帯びた塩素ガス(chlorine gas)を出しながら爆発するのです。
ADAM CLARK ESTES(原文/satomi)
↓ ↓ ↓ 年末企画「ガジェット総選挙2013」受付中! ↓ ↓ ↓