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21歳の大学生、4枚のクレジットカードを使いこなす。「約15万円の年会費を払う価値がある」

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スカイラー・グリフィン氏は、早くから良いクレジット・スコアを作るために最初のクレジットカードを作った。

Getty Images

  • 21歳の学生、スカイラー・グリフィン氏はアメックスのゴールドカードやプラチナカードなど4枚のクレジットカードを持っている。
  • 大学1年生の時、クレジットスコアを上げるために初めてクレジットカードを作り、ギリギリの予算で生活した。
  • 今では旅行ポイントを貯めるためにアメックスカードを使い、日本にタダで旅行した。

本稿は、ジョージア州に住む21歳の大学生スカイラー・グリフィン氏との対談の書き起こしを短く要約したものだ。彼女の資産については書面で確認済みである。


子どもの頃、母がよくお金についてアドバイスをくれた。他人の借金の共同保証人になってはいけない、次回も同じものを買いたいと思わない限り何も買うな(本当に良いと思うものだけ買え)、などなど。

そして、毎月の返済について十分な責任を負えない限り、絶対にクレジットカードを作らないよう子どもたちに諭した。

シングルマザーだったので、自分のようにお金で苦労させたくなかったからだ。

高校に入って、お金に関するYouTube動画を見始めた。お金に困ることはどういうことなのか直接動画を見ると、大人になって絶対にそうはなりたくないと思った。動画では、自動車や住宅を購入するため、ローンを組む必要がある場合に、クレジットスコアを上げなければならないと述べていた。

大学入学前に初めてのクレジットカードを作った

2021年7月、私は秋学期からコロンビア州立大学で経営学を学ぶ準備をしていた。

その時、母に内緒でバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)の学生用カードを作った。年会費のかからないVisaカードだ。当然、母は良い顔をしなかった。だから、自分できっちり調べてカードを作ったことや、責任を持って使うことを伝えて、母を安心させた。

在学中、学期の間はコールセンターで働き、夏休みはインターンシップで給与をもらった。また、学校の費用は奨学金の範囲に収まったので、払い戻しも受けた。さらにはSNSで少額の収入も得ることができた。

最初のカードの上限額は500ドル(約7万5000円、1ドル=150円換算:以下同)だった。あちこちで買い物をすることはほとんどなく、毎月返済できるよう必ず口座に十分なお金を入れておいた。

支払日をカレンダーに印をつけて、カードの返済に絶対に遅れないようにした。洋服や電子機器を買いたくなることはあったけれども、常にその誘惑と戦った。

旅行ポイントのためにアメックスのカードを作る

大学1~2年生の間はずっとバンク・オブ・アメリカのカードを使っていたが、2023年4月にアメックス(Amex)のゴールドカードも作ることにした。ファイナンシャルアドバイスのオンライン動画を見て、旅行クレジットカードのことを知ったからだ。大学での2大支出である食料品の購入や外食にこのカードを利用すれば、旅行に使えるポイントを4倍得ることができる。

それほど旅行する方ではなかったが、旅行の計画があった。当時のゴールドカードの年会費は250ドル(約3万7500円)だったが、ポイントはそれに見合う価値があると思った。

私は必要な支出や、そのために貯蓄していた支出の支払いにしかクレジットカードを使わなかった。ポイント欲しさにショッピングすることはなかった。

2024年3月、私は思い切ってアメックスのプラチナカードを作った。年会費は695ドル(本稿執筆時点:約10万4250円)と高くついたが、それを上回るメリットがあると考えた。2枚目のアメックスカードなので、ゴールドカードで貯めたポイントはすべて新しいカードに加算された。

航空券やホテルの予約時のポイントが最も高いので、そのためだけにこのカードを使った。このカードで航空会社と直接あるいはアメックス・トラベル経由で航空券やホテルを予約すると、ポイントが5倍になるうえ、年間200ドル(約3万円)のエアラインクレジット(機内食や手荷物預け手数料に充てられる電子クーポン)、年間200ドルのホテルクレジットがついてくる。

マリオットやヒルトンといったホテルに泊まると、「高ステータス」として迎えられ客室をアップグレードしてもらえることも多い。だが一番気に入っている特典は、空港の保安検査場を早く通過できるクリアプラス・メンバーシップ(CLEAR Plus membership)だ。

2024年に日本とニューヨークに行き、その後バハマにクルーズ旅行をするという壮大な計画を立てていたので、旅行にかかるすべての費用をこのプラチナカードで決済することに決めた。このカードのおかげで2024年は日本、ニューヨーク、マイアミへの航空券が無料になった。

また、日本への長旅では空港のラウンジを利用できたし、ハーツレンタカー(Hertz Car Rentals)のプレジデンツ・サークル(President's Circle)会員として、世界中でレンタカーする際に車種のアップグレードが保証された。

4枚目のカードで、その他の買い物ポイントを獲得できる

2024年6月に、ブルー・ビジネス・プラスというアメックスのカードをもう1枚作ることにした。他のカードではポイントが付かないガソリンなどの支払いでも、このカードはポイントが付与されるからだ。

私は、蚤の市で見つけた古着を売るメルカリショップを運営しており、個人事業主だと見なされたからこそ、この年会費無料のカードを作ることができた。アメックスが使えない時だけ、バンク・オブ・アメリカのカードを使う。銀行から現金は引き出すが、デビットカードは使わない。

クレジットカードを快適に利用しているし、その使い方に自信も持っているが、それでも口座にお金がない時には使わない。資金状況がどう変わるかわからないので、入金予定の資金を当てにして買い物することは絶対にしない。

すべての支払日をカレンダーに付けて、どれも返済日よりも早く返すようにしている。派手にお金を使いたくなることがあるが、そんな時はクレジットカードの金利を思い出すと現実に引き戻される。全額返済できないために課される高金利は、衝動買いで得られる満足には値しない。

旅行で得られる特典に加えて、クレジットカードのおかげでクレジットスコアが755に上がった。

お金についての学びを止めない

大学生は、手数料のかからない学生用クレジットカードを検討すべきと思う。利用限度額は低く、クレジットスコアを構築し始めるのに役立つ。だが、衝動的な人や、悪い買い物習慣のある人には勧めない。

いまでは母も、私が資産をきちんと管理していることが誇りだと言ってくれる。パーソナルファイナンスはいつだって面白く、そのコンセプトは理解しやすいが、資産状況を安定させるには努力が必要だ。将来の資産形成にとって最善を尽くせるよう、これからも学びを続けていくつもりだ。

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