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レディット、AI戦略で株価急騰…OpenAI、グーグルとのライセンス契約が貢献

スティーブ・ハフマン

レディットのスティーブ・ハフマンCEO。ニューヨーク証券取引所で。

Spencer Platt/Getty Images

  • レディット株が10月30日に42%急騰し、記録的高値での取り引きとなった。好調な業績を報告した後だった。
  • レディットの収益は前年比68%増となった。OpenAIおよびグーグルとのライセンス契約もそれに一役買っている。
  • アナリストらは今、2025年の利益を1億1300万ドルと見込んでいる。以前の予想では1750万ドルだった。

レディット(Reddit)株は10月30日午後(現地時間)、1株あたり116.03ドル(約1万7600円)という記録的高値で取り引きを終えた。同社が好調な業績を報告した後だった。

数カ月前、投資家らはレディットのAI(人工知能)における競争力に注目しているようだった。同社のAIライセンス契約は今、2年間で最大の四半期収益成長の燃料となり、株価を新記録へと押し上げようとしている。

10月29日に同社は純利益2990万ドル(約45億円)を報告し、880万ドル(約13億2000万円)の赤字という予想を、大きく覆した。同社が四半期に黒字となるのは、これでまだ3度目だ。

収益は前年比68%増の3億4840万ドル(約520億円)に跳ね上がった。これほどまでに大幅な増加は、OpenAIおよびグーグル(Google)との大型ライセンス契約によるもので、第3四半期の「その他収益」、3320万ドル(約50億円)に反映されている。

その他収益は前年比547%増となり、今や同社の収益全体の9%以上を占め、1%未満だった昨年から増加している。

ライセンス契約によって、AI大手はAIモデルの学習にレディットを活用することができるようになる。AI競争は、ますます激化しており、スティーブ・ハフマン(Steve Huffman)CEOは以前、レディットはAIモデルの学習の熾烈な「軍拡競争」において有利な立場にあると述べていた。

また、言語翻訳によるAIイノベーションにも取り組んでおり、フランス語で試験的に導入しているとハフマンは収支報告で述べた。この動きが、サイトのユーザー増加に一役買っているという。

「今四半期は、機械翻訳のユーザーが前四半期の4倍になった。これまでの成功を踏まえ、2025年にかけて30カ国以上に機械翻訳を拡大する計画だ」とハフマンは付け加えた。

同社は今年最初の3四半期で、デイリー・ユーザーを2400万人以上増やし、すでに昨年1年間の1560万人増を大きく上回っており、広告事業も大きく押し上げている。広告収入は今年、初めて10億ドル(約1500億円)を超えると予想されている。

アナリストらによると、同社の広告とAIイノベーションが、株価を楽観視し続けている理由だという。

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