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「フリーミアム」は過去のもの? SaaS企業の間に広がる新たな価格モデル模索の動き

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Zoomのエリック・ユアンCEO。

Reuters/Carlo Allegri

Slack(スラック)、Atlassian(アトラシアン)、Zoom(ズーム)などは皆、フリーミアム版のソフトウェアを提供したおかげで飛躍的に成長してきた。だが、この無料モデルは衰退し、クラウドソフトウェア業界は新たな価格戦略を模索する兆しを見せている。

フリーミアムモデルでは、クラウドアプリを無料で使い始めることができるが、通常は機能が制限されている。まずは無料で提供するというこの戦略は、新たなユーザーを惹きつけるうえで効果ありと実証済みの方法で、使ってみた人が会社の同僚などにも勧めてくれることが期待されている。社員が機能を試した後に、会社に有料版を購入してもらうのが理想的な展開だ。

多くのクラウドソフトウェア企業が今もフリーミアムモデルを採用しているが、米投資銀行のビスタポイント・アドバイザーズ(Vista Point Advisors)の調査によると、このモデルは徐々に衰退しつつあり、Inc.5000リスト(注:Inc.誌が選ぶ、米国内で特に成長著しい非公開企業のリスト)に掲載されているSaaS企業のうち、何らかのフリーミアム製品を提供しているのはわずか15%だという。

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