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クランクイン!

  • クラインイン!トレンド
高倉健

高倉健
出身地:福岡県

高倉健 出演映画作品

  • 動乱〈4Kデジタルリマスター版〉

    動乱〈4Kデジタルリマスター版〉

    制作年:2020年11月6日(金)公開

    日本を代表するスター、高倉健と吉永小百合が初共演を果たしたことで当時大きな話題を集めた、歴史ドラマ。五・一五事件から二・二六事件までという混迷の昭和初期を背景に、寡黙で実直な青年将校と、その妻が貫いた愛を“海峡を渡る愛”“雪降り止まず”の2部構成で描き出す。監督は『日本沈没』や『八甲田山』などで知られる名匠、森谷司郎。

  • 鉄道員〈4Kデジタルリマスター版〉

    鉄道員〈4Kデジタルリマスター版〉

    制作年:2020年11月6日(金)公開

    高倉健が武骨な鉄道員“ぽっぽや”を演じた1999年の大ヒット作を4Kデジタルリマスター版で上映。直木賞を受賞した浅田次郎の同名小説をもとに、ひたむきに鉄道員として生きてきた男に訪れるひとつの奇跡を描く。監督は、高倉主演で『夜叉』をはじめ数々の名作を生み出した降旗康男。キーパーソンとなる女の子の役を広末涼子が務めている。

  • 健さん

    健さん

    制作年:2016年8月20日(土)公開

    2014年に逝去した名優・高倉健の俳優としての在り方に焦点を当てたドキュメンタリー。『八甲田山』『幸福の黄色いハンカチ』『鉄道員〈ぽっぽや〉』『あなたへ』など数多くの作品で主演を務め、アメリカや中国の海外作品でも活躍した高倉の知られざる姿を、世界の名優・名匠たちへのインタビューや貴重な映像を通して浮き彫りにしていく。

  • あなたへ

    あなたへ

    制作年:2012年8月25日(土)公開

    高倉健が『単騎、千里を走る。』以来、6年ぶりに主演する通算205本目の出演作。15年連れ添った妻の遺骨を散骨するため、妻の故郷の九州へと自家製のキャンピングカーで旅をする男の姿と、そこで男が知った“妻の本当の想い“を描き出すロードムービー。『あ・うん』『鉄道員』など数々の傑作で高倉とタッグを組んできた降旗康男が監督を務める。

  • 幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター

    幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター

    制作年:2010年04月10日(土)公開

    アメリカで『イエロー・ハンカチーフ』としてリメイクされたことでも話題の、山田洋次監督の'77年の作品をデジタルリマスタリングして公開。6年3ヵ月の刑期を終えて出所した男の帰郷と、同行することになった若い男女の道行きを、北海道の荒涼たる自然の中に描き出す。高倉健の渋さもさることながら、まだ初々しい武田鉄矢や桃井かおりの姿も見どころ。

  • 単騎、千里を走る。

    制作年:2006年1月28日(土)公開

    『初恋のきた道』『HERO』のチャン・イーモウ監督と高倉健がタッグを組んだヒューマン・ドラマ。断絶した父子関係に悩む主人公が、息子に代わり訪れた中国で出会った人々との交流から、家族の絆や心の触れ合いの大切さに気づいていく。高倉健の情感豊かな名演が胸に染みいる感動作だ。

  • ホタル

    制作年:2001年5月26日(土)公開

    「鉄道員〈ぽっぽや〉」の降旗康男監督と高倉健が再タッグを組んだ人間ドラマ。特攻隊の生き残りである漁師が昭和の終焉に直面。不治の病に侵された妻とともにある“旅”に出ることを決意する。

  • 鉄道員〈ぽっぽや〉

    制作年:1999年06月05日(土)公開

    浅田次郎のベストセラー小説を映画化した、高倉健5年ぶりの主演映画。廃線の決まった小さな駅の老駅長が、ある少女に出会い、魂を洗われる様を描く。広末涼子ら共演者も豪華!

  • 神戸国際ギャング

    制作年:

    高倉健と菅原文太の顔合わせによるギャング映画。終戦後の神戸は新興暴力団が横暴をきわめていた。団と大滝はこれに対抗すべく無法者を集めてギャング団を結成。激戦の末ギャング団が勝利を収めるが、ダイヤをめぐって団と大滝が対立する。

  • 日本侠客伝 白刃の盃

    制作年:

    銚子の博徒・外川一家は堅気の運送業を始め、順調に繁盛していた。一方、元幹部の根占は外川運送の乗っ取りを企らんでいた。東京から流れてきた風来坊の大喜多俊二は、一家の温かい人情にふれる。根占のあまりの無法ぶりに、俊二は死を覚悟で殴り込んだ。

  • 最後の特攻隊

    制作年:

    成功率わずか13%という特攻隊。その特攻隊の指揮官として赴任した宗方大尉と、護衛隊長、矢代中尉との友情を軸に、むなしく命を散らしていった彼らの姿を、哀切を込めて描いた戦争巨編。当時の東映のスターが、一堂に顔をそろえている。

  • 多羅尾伴内・十三の魔王

    制作年:

    満員の競馬場でスタンドから飛び降りた娘の死を不審に思い、七変化を駆使して麻薬王の悪事を暴く名探偵の活躍。例によって荒唐無稽な物語だが、語り口の巧みさも快く、マニアでなくとも一見の価値ある作品。悪役として名高い進藤英太郎が善玉も二役で演じるほか、意外なスターの端役出演も拾い物。

  • 博徒列伝

    制作年:

    昭和初期、大木戸一家の若松組組長の若勇は、一家の跡目を弟分の川田に譲り、自ら川田の右腕となって働いていた。一方、監獄一家は若勇の縄張りを狙っている。一味の甘言に乗せられた川田は、やがて闇討ちに合う。怒り爆発の若勇は監獄一家に殴り込みをかける。任侠映画の一枚看板俳優総出演の大作。

  • 東京ギャング対香港ギャング

    制作年:

    麻薬取り引きをめぐり、東京ギャングと香港ギャングが香港~東京を股にかけて死闘を繰り広げていく。東映初の香港ロケ作品で、徹底した盗み撮りで香港の街を活写した画面は思いのほかに迫力がある。

  • 燃える戦場

    制作年:

    第二次世界大戦の末期、太平洋の小さな島を守る日本軍と、イギリス・アメリカの連合国軍が決戦を展開。日本軍の通信施設を破壊する米軍中尉を中心に、戦争の無意味さを皮肉を込めたドライなタッチで描く、骨太でパワーのある作品。

  • べらんめえ芸者罷り通る

    制作年:

    美空ひばり主演“べらんめえ芸者“シリーズの第4作。折からのアフリカ・ブームで来日した、世界屈指のダイヤの産地コロンダ国の国王・アジバ6世に惚れられた売れっ子芸者の小春。だがダイヤ鉱山発掘の権利を虎視眈眈と狙う山中一味が小春を利用、外務省の裏をかいた周到な作戦を企てる。

  • 戦後最大の賭場

    制作年:

    東映任侠映画を代表する監督・主演の組み合わせの決定版。群雄割拠する任侠団体が大同団結して大日本同志会を結成するが、関西代表の組長が急死。そのあと釜を岩佐という男が狙うが、彼のあまりに卑劣なやり口に、部下の五木は反逆の刃を向ける。

  • 懲役三兄弟

    制作年:

    腕も度胸も十分の3人の義兄弟が、素人衆を泣かせる別府の暴力団の東洋会に、命賭けの勝負を挑む。菅原文太の東映時代初期の主演作で、高倉健が特別出演。

  • 魚河岸の女石松

    制作年:

    魚河岸の仲買人の娘、加納佳子はきっぷの良さで人気者だ。ある日彼女はトップ屋、喜多川によって自分が会社社長、立花の実の娘であることを知らされる。その立花が陰謀によって社長の座を追われそうだと知った佳子は、実父のためにひと肌脱ぐことに……。ひばりと健さんの明朗娯楽作品。

  • 大空の無法者

    制作年:

    とある小さな島の航空会社に腰を落ち着けることになった佐竹吾郎。だがこの航空会社には謎が多く、ある日社長に連れられて島を飛び立つと、なんと海上の貨物船から麻薬の入った木箱を吊り上げていた。吾郎はその様子を無線機で連絡、しかしそれが傍受され、保安官という彼の正体がバレてしまう。スリリングかつ軽快に展開するサスペンス・アクション。

  • 黄門社長漫遊記

    制作年:

    業績が悪化しているだけでなく、社長が脳溢血で倒れてしまった某企業。頭を悩ませた従業員一同は急拠隠居中の前社長を呼び戻す。前社長は品質低下の原因を探るため工場の視察に出かけるが、それを快く思わない現社長が秘書の格さんに監視を命じる。一方、地方工場の腐敗に腹を立てた助三郎は陳情のため上京、前社長のあとを追う。“水戸黄門“をモチーフにした、サラリーマン喜劇。

  • 三百六十五夜〈1962年〉

    制作年:

    市川崑監督作に続く、小島政二郎の小説の2度目の映画化。それぞれの親の借金のために、引き裂かれそうになる相思相愛の若い男女の姿を描いている。高倉健が(何となくつまらなそうに)メロドラマの主人公を演じた作品で、逆に喜々として“色悪“を演じる平幹二朗と好対照を成している。

  • 最後の顔役

    制作年:

    朝比奈建設社長の菊屋によりシンジケート加入を拒否されたブラウンは、手先の山岡とともにその報復として拳銃乱射事件を起こす。子分の白滝らとともに挑戦状を叩きつけた菊屋は、山岡の麻薬組織を次々と襲いつぶした。そんな時、名古屋の弟分こと芝木が菊屋を訪ねて来る……。片岡千恵蔵が任侠道を貫こうとする古いタイプの大親分を好演。

  • ごろつき無宿

    制作年:

    九州の炭坑夫・武田勇は、落盤事故で死んだ父の遺書で東京へ出ることになる。途中、汽車の中で上京するバレーボール選手・ゆきと知り合い、将来の夢を語り合うが、勇を待っていたのは暴力団の抗争だった……。伊藤俊也、澤井信一郎が脚本を共同執筆した青春アクション。

  • ギャング忠臣蔵

    制作年:

    片岡千恵蔵を主演に、忠臣蔵を現代風にアレンジ。悪辣な吉良産業に罵られた末、毒殺された浅野組社長。彼の幹部・大石良雄は復讐を誓い、47人の子分を集めて吉良産業に殴り込む。

  • 刑事物語

    制作年:

    博多署の刑事・片山元は、強制捜査の時に出会った聾唖(ろうあ)者のソープランド嬢・ひさ子の身柄を引き取ることに。沼津署に転勤した片山は、ひさ子とアパート暮らしを始める。やがて、片山は連続殺人事件の捜査に参加。そんな中、事件の背後で暗躍する売春組織によって、ひさ子が連れ去られてしまう……。

  • 遊侠列伝

    制作年:

    高倉健と藤純子の共演による任侠映画。恋女房に先立たれ、テキヤ稼業で息子を育てていた主人公が、世話になった親分を悪玉ヤクザ一家に殺され、ドスを懐に敢然と身体を張る。老ヤクザに扮する嵐寛寿郎が渋い味を出している。

  • ザ・ヤクザ

    制作年:

    日本のヤクザ組織に誘拐された旧友の娘を救出するため日本にやって来たアメリカ人のハリー。そのハリーを助ける元ヤクザの田中健。“義理と人情“という日本的な観念で結ばれた日米の二人の男が、ヤクザ組織に立ち向かうサスペンス・アクションの異色作。

  • ミスター・ベースボール

    制作年:

    現役の大リーガー、ジャックが日本の中日ドラゴンズにやって来た。しかし頑固者の監督、内山とプライドの高いジャックは初めから衝突。ところがジャックは内山の娘ヒロ子と恋に落ちてしまう……。プロ野球界を舞台に、日米の文化のギャップを超えて理解し合っていく人々の姿をさわやかに描いていく。

  • むかし男ありけり

    制作年:

  • 網走番外地 決斗零下30度

    制作年:

    サガレン炭鉱をタコ部屋同然にして悪どくもうけている支配人・関野のやり口に、怒った橘真一は、網走刑務所のムショ仲間とともに関野を叩きつぶす。レギュラー陣が総出演するが、マンネリの感はぬぐえず、少々かげりが見えてきた。

  • 日本侠客伝 昇り龍

    制作年:

    前作に続き、若松が舞台。小頭組合の結成を呼びかけた玉井金五郎は、共同組の友田に狙われる。傷ついた玉井を救ったのはお京だった。お京は畢生の昇り龍を玉井の背中に彫り込む。傷が癒えたのもつかの間、玉井と友田の争いは新たな局面を迎える。

  • 新網走番外地・大森林の決斗

    制作年:

    木材の独り占めをたくらむ嵐田産業にムショ仲間を殺された末広勝治は、怒りに燃えて刑務所を脱獄し、嵐田産業へ殴り込む。日活から出張出演した宍戸錠が、切れのいいアクションを見せる。

  • 網走番外地・大雪原の対決

    制作年:

    正月作品らしく派手な構成になった。仲間の恨みを晴らすためにノサップへ現れた橘真一は、発見された大油田の利権争いに巻き込まれ、暴力団と死闘を繰り広げる。吉田輝雄が例によってキザな殺し屋を軽快に演じる。

  • 昭和残侠伝 人斬り唐獅子

    制作年:

    皆川一家と東雲一家は玉の井をめぐって争っていた。花田秀次郎は、渡世の義理から皆川の親分を斬る。わだかまりがとけると秀次郎は皆川の二代目の後見人になる。両者の対立は皆川の後押しをする剣一家も巻き込み、剣の親分は銃弾に倒れる。それを知った秀次郎は……。

  • 日本侠客伝 刃〈ドス〉

    制作年:

    博多出身の車夫・松吉は、恩人の芸者・小芳を身請けするため、金沢の北陸逓送で懸命に働く。総選挙の際、代議士・青山を応援した北陸逓送は、敵対する救国社に迫害され、倒産に追い込まれる。松吉は救国社に殴り込み、かつては厚い絆で結ばれた御家政と対決する。

  • 新網走番外地・嵐を呼ぶ知床岬

    制作年:

    サラブレッドを生産する牧場が舞台に。ダービー馬の生産を目指す加納牧場で働く末広勝治は、ダービーの有力馬を狙う熊谷牧場の狡猾なやり口に激怒し、殴り込む。西部劇タッチを狙った作品だが、マンネリの感はぬぐえなかった。

  • 昭和残侠伝 一匹狼

    制作年:

    武井繁次郎にとって桂木竜三は親分の仇だった。繁次郎は銚子にほど近い港町に潮政親分の娘を連れ帰る。潮政は水揚げの独占をもくろむ川銀一家とにらみ合っていた。折しも桂木は川銀の客分となり、繁次郎を斬るように命じられるが……。

  • 日本侠客伝 浪花篇

    制作年:

    横浜日東組の代貸・藤川宗次は、作業中に死んだ弟の骨を引き取りに大阪の浪花運送に現れた。浪花運送は半田組の仕事を奪おうといやがらせを繰り返している。宗次は半田組に味方し、その窮地を救う。が、沖仲仕・寅松を殺され、宗次の怒りは爆発する。

  • 昭和残侠伝 唐獅子仁義

    制作年:

    風間重吉は花田秀次郎との果たし合いで左腕を失った。出所した秀次郎は林田一家の世話になる。樺島一家は採石の入札をめぐって林田と老舗“浅野屋“を圧迫していた。樺島の客人となった風間は、秀次郎に果たし状を渡すが、女房が凶弾に倒れ、秀次郎とともに死地に向かう。

  • 網走番外地・悪への挑戦

    制作年:

    九州が舞台。鬼寅が働く不良少年保護施設を手伝うことになった橘真一は、暴力団・門馬組が少年たちをそそのかしているのを知り立ち上がる。ギャング映画の名作「汚れた顔の天使」を見事にパクったラスト・シーンが見もの。

  • 高度7000米 恐怖の4時間

    制作年:

    北海道に向かう飛行機の中に、強盗殺人犯、木田が紛れ込む。木田は拳銃を振り回し、乗客を恐怖に陥れるが、機長が機転を利かし、イチかバチかのトリックを試みる。海岸へ下降すると見せて一気に高度7000メートルまで上昇、木田を気絶させようとするのだが……。手に汗握るサスペンス・ドラマ。

  • 海へ See You

    制作年:

    世界で最も過酷なレース、パリ~ダカール・ラリーを背景に、メカニック兼ドライバーの主人公、スポンサーの依頼でレースに参加する人気歌手、彼を追いかけてきた女性歌手らが繰り広げる人間模様を描く。倉本聰脚本による高倉健主演映画の3作目。

  • 四十七人の刺客

    制作年:

    元禄14年(1701年)の春。江戸城で播州赤穂藩主・浅野内匠頭が勅使響応指南役・吉良上野介と刃傷沙汰を起こし、浅野は即日切腹、藩は取り潰しと処断された。しかし吉良は無罪。この一方的な処遇の裏には、時の宰相・柳沢吉保と上杉家江戸家老・色部又四郎の策謀があった……。「十三人の刺客」などの脚本家・池上金男が、別名で発表した時代小説の映画化で、おなじみ「忠臣蔵」の物語に新解釈を施し、一種の情報・経済戦争として扱っている点が異色。吉良邸討ち入りを胸に誓った大石内蔵助が、まず塩相場を操って資金を得るくだりや、意図的な流言で“吉良憎し“の世論を高めるなど、これまで“涙“や“義理“でごまかしていた部分を合理的な解釈で埋めている。高倉健が挑む4度目の時代劇で、市川崑との初顔合わせになる。日本アカデミー賞では色部を演じた中井貴一が助演男優賞に輝いたほか、美術・録音・編集の計4部門で受賞。

  • 日本侠客伝 斬り込み

    制作年:

    新宿では、露天商の自由組織・街商同盟と、縄張りの拡張をもくろむ相州一家が対峙していた。子連れの渡世人・中村真三は、中村一家の名乗りをあげ街商同盟を守る。仲裁に入った若松一家の親分が倒され、中村一家の面々は、相州を叩き潰さんと立ち上がった。

  • 新網走番外地

    制作年:

    マキノ雅広が石井輝男から受け継いで監督した一編。昭和23年、復員した末広勝治は、新橋で石津組と華僑連合の対決に巻き込まれ犠牲者となった親友の死に怒り、悪徳ヤクザをカービン銃で葬る。マキノ雅広らしいにぎやかな顔ぶれによる新シリーズだが、今ひとつしっくりこない。

  • 日本侠客伝 絶縁状

    制作年:

    東京に大きな勢力を持つ天盟会。その傘下の浜田組組長・浜田勇吉は、獄中にある会長の釈放を条件に組を解散し、堅気になった。一方、天盟会会長の座を狙う上野は、浜田組を制圧しようと企んでいた。義兄の平井が上野組に襲われ、憤った浜田は上野組に斬り込む。

  • 日本任侠道・激突篇

    制作年:

    市蔵は参次郎とはその妹を恋女房にした義兄弟の間柄だったが、八王子の三業地建設をめぐり二人の仲は険悪になり、やがて血で血を洗う骨肉の争いに発展していく。この作品の興行的失敗により東映任侠映画は事実上の終結を迎えた。

  • 昭和残侠伝

    制作年:

    敗戦直後、浅草の露店商街。新誠会は神津組の縄張りを狙っていた。復員した寺島清次は神津組の跡目を継ぎ、新しいマーケットの建設に力を注ぐ。新誠会は妨害を繰り返し、ついにマーケットに放火する。清次は客人の風間重吉とともに新誠会に殴り込む。健さんの他のシリーズ「日本侠客伝」「網走番外地」と違って最初からシリーズ化をもくろんでいたため、新旧ヤクザの対立や高倉=池部の道行きなど基本パターンはすでに出そろっている。

  • 網走番外地・吹雪の斗争

    制作年:

    橘真一は網走刑務所の独房を脱獄するが、部下に裏切られロシアのスパイの汚名を着せられて自殺した、父の仇を探し求める。石井輝男監督による“網走番外地“シリーズはこの作品で終了し、他の3人の監督による新シリーズへと継続される。

  • 森と湖のまつり

    制作年:

    北海道・阿寒の雄大な自然を背景に、アイヌの風俗をふんだんに取り入れ、アイヌ民族の存亡と愛をめぐるドラマを、内田吐夢が正攻法の演出で描く。任侠映画のスターの座を確立する前の高倉健が、亡びいくアイヌのために闘う主人公を野生味豊かに演じている。

  • 南極物語〈1983年〉

    制作年:

    1958年2月、やむなき事情により日本の南極探検隊の飼っていたカラフト犬15匹が、昭和基地に残された。この作品は、その時食糧のない厳寒の南極でひと冬を乗り切った2匹の犬、タロ、ジロの実話をもとにした動物映画。彼らが厳しい自然条件のなかをどう生き抜いたのか? そんな犬たちのサバイバル生活が、南極の雄大なる風景の中に描かれる。ある犬は氷の海に落ち、ある犬はシャチと闘って命を落としと、実話とドラマティックなフィクション部分をうまく融合させ、ある種感動的な美談として、蔵原監督が仕上げた。当時、それまでの邦画興行収入記録を塗り替える大ヒットとなった。

  • 無宿

    制作年:

    前年度キネマ旬報ベストワンに輝いた「津軽じょんがら節」を観て感動した勝新太郎が、勝プロに斎藤耕一を招き、ロベール・アンリコ監督の「冒険者たち」をモチーフに作った作品。ヤクザ渡世に生きる高倉健演じる男と、宝探しを夢想する男の友情を、美しい自然をバックに描いた。

  • 続・網走番外地

    制作年:

    第1作の予想外のヒットにより2週間たらずで撮影された。網走刑務所を出所した橘真一は、途中で銀行強盗事件に巻き込まれ犯人にされてしまい無実を証明すべく真犯人を追う。

  • 網走番外地・荒野の対決

    制作年:

    西部劇タッチの豪快なアクションをメインにした一編。北海道の馬相場を一手に握ろうとして、手段を選ばぬ権田一味のやり口に、橘真一は鬼寅・栗田らとともに権田牧場に殴り込む。嵐寛寿郎が見事な手綱さばきを見せる。さすが鞍馬天狗!

  • 新網走番外地・流人岬の血斗

    制作年:

    マキノ雅広に続き降旗康男が監督。社会復帰への足がかりとして、造船所で働く囚人たちを扇動して暴動を起こさせようとたくらむ矢頭組に、怒りに燃えた末広勝治が殴り込む。降旗康男はこの後第13作をのぞくすべてのシリーズを監督する。

  • 網走番外地・南国の対決

    制作年:

    沖縄に舞台を移し、母と子の愛情描写にいい味をみせる。竜神一家の親分の死因に不審を抱いた橘真一は、事故の真相を突きとめるために沖縄へ飛ぶ。サイド・ストーリーながら、三原葉子が母の心情をすっきりと演じて素晴らしい。

  • 宮本武蔵 二刀流開眼

    制作年:

    高倉健の佐々木小次郎が初登場する。柳生石舟斎の指導を受けようと訪ねてきた宮本武蔵は、石舟斎の高弟たちと対決する。そのとき聞えてくるお通の笛の音。武蔵は心が乱れ窮地に陥るが、瞬間両刀を構える。それから京へ上り、吉岡清十郎と洛北蓮台寺野にて1対1で対決し、勝利を得る。

  • 大いなる旅路

    制作年:

    大正末期から満洲事変、日支事変、そして大東亜戦争へと移る激動の時代。ある事故を機に、列車の安全に生涯をかけようと誓った一人の国鉄機関士・岩見と、その家族の波乱に満ちた半生を30年にわたって描き出した人間ドラマ。新藤兼人のオリジナル・シナリオを、社会派・関川秀雄がヒューマン・タッチで映像化した。

  • 日本侠客伝 血斗神田祭り

    制作年:

    老舗を誇った神田の呉服問屋“澤せい”も、このところ商売が思わしくなく、借金がかさむ一方だった。澤せいの土地家屋を狙う大貫一家は、若旦那の伸夫から権利書を取り上げ、伸夫もろとも澤せいを焼き払った。纒持ちの新三をはじめ、神田“よ組”の連中は澤せいの再建に力を貸す。大貫は訴訟を妨害するため、伸夫の女房・花恵を連れ去る。新三は花恵を救うため大貫一家に乗り込んだ。

  • ゴルゴ13〈1973年〉

    制作年:

    さいとうたかをの人気劇画を映画化。世界最高の殺し屋ゴルゴ13を、高倉健が演じる。ゴルゴの標的は中近東のシンジケートのボス、ゴア。ゴルゴのアーマライトは彼を仕止めることができるのか……。健さん以外は、すべてイラン人。吹き替え処理が完成度を下げた。

  • 暗黒街の顔役 十一人のギャング

    制作年:

    「ギャング対ギャング」で好評を博した石井輝男が、引き続いて発表したお得意のギャング・アクションもの。浜松市のある鋼管会社が従業員の給料として用意した現金を狙う権藤、別当たちの姿を描く。現金強奪作戦は万事うまくいったかに見えたのだか……。ギャングの権藤役は鶴田浩二。

  • あ・うん〈1989年〉

    制作年:

    故・向田邦子の代表作を高倉健主演で映画化。太平洋戦争直前の東京を舞台に、友情で結ばれた門倉と水田と、門倉が秘めたる思慕を寄せる水田の妻の3人の人間模様を描く。3人の微妙なバランス関係を、降旗監督が巧みにさばいている。17年ぶりにスクリーンに復帰した富司純子(旧・藤純子)の清楚な魅力が光る。

  • 海峡

    制作年:

    およそ30年の間、日本のビッグ・プロジェクトといわれた青函トンネル工事に携わった人々の人生を、青函トンネル技術調査団員の阿久津を中心に描いた作品。東宝創立50周年記念作品で、自然と技術との対立のドラマを丁寧な演出でみせてくれる。

  • 緋牡丹博徒・二代目襲名

    制作年:

    火野葦平の原作『女侠一代』をもとに鈴木則文が脚色した4作目。故郷・熊本へ帰ったお竜は、鉄道敷設工事で矢野一家の再興をはかる。宝満一家の悪らつな妨害にも屈せずにこれを完成させ、矢野一家・二代目を正式に襲名する。天津敏が迫力ある悪役ぶりを見せる。

  • 捨て身のならず者

    制作年:

    高倉健が暴力団の実態を調査する三流週刊誌のトップ屋を演じた作品。監督は、のちに「居酒屋兆治」や「夜叉」でコンビを組んだ降旗康男。澤井信一郎が脚本を執筆している。一匹狼のトップ屋・矢島は、暴力団大和会の調査を進めるうち、逆に組織から殺人犯に仕立て上げられムショ行きにされてしまう。復讐に燃えながらムショ生活を送る彼のもとに、大和会会長・大和田の死が知らされ……。

  • 日本侠客伝 関東篇

    制作年:

    築地・魚河岸の老舗問屋“江戸一”は父の亡きあと、男勝りの娘・栄が切り回していた。風来坊の船乗り・緒方勇は、ふとしたことから江戸一で働くことになる。ところが、協同組合の理事長が魚市場を牛耳っていたため、江戸一の商売は思わしくなかった。江戸一が引き受けた外国との取引も、郷田の横槍で失敗に終わった。度重なる郷田の妨害に、勇らの怒りはつのり、河岸を舞台に大乱闘が繰り広げられる。

  • 冬の華

    制作年:

    TVドラマ『北の国から』などで知られる脚本家、倉本聰が挑む東映ヤクザ映画の世界。倉本は抗争のきっかけをカラオケや名画をめぐるセコい争いに求めたり、チャイコフスキーの引用、話の骨子を“足ながおじさん”にしたりと目先の新しさで独自のヤクザ映画を目指す。結果、日常的平和にまみれたヤクザが現出した。出所した関東東竜会幹部・加納は、自ら殺した兄貴分の娘を陰から応援していたが、ついに会う時がやってくる。

  • 続・べらんめえ芸者

    制作年:

    第1作と同スタッフによる、美空ひばりの名物シリーズ続編。今はなき柳橋の有名な待合の娘、芸者の小花は男勝りのちゃきちゃきの江戸っ子。テレビ工場の見学をきっかけに、ある電気メーカーの乗っ取り騒動に巻き込まれた小花は、義噴にかられてパーティーの席上で小気味良いタンカを切った……。

  • 希望の乙女

    制作年:

    昭和の歌姫・美空ひばりの芸能生活10周年を記念した豪華な映画。スター誕生の物語を綴るサクセス・ストーリーと、高倉健を相手に紡がれるゴージャスなラブ・ストーリーが一体となった作り。ひばりの実弟・小野透も出演。歌手を目指して田舎から上京した少女は、作曲家の先生を訪ね、近所の商店街の若者たちと楽団を結成した。彼らが幾多の試練を乗り越え成功するまでを描く。

  • 緋牡丹博徒・花札勝負

    制作年:

    渡世修行を積むお竜は、名古屋の西之丸一家へワラジを脱ぐ。対立する金原一家は国会議員と結託し、名古屋一の貸元の座を狙っていた。お竜は若い男女の恋を叶え、たちの悪い金原一家に殴り込む。ニセお竜を演じる沢淑子が好演。

  • 日本女侠伝 真赤な度胸花

    制作年:

    開拓期の北海道・札幌。博労総代の松尾兼之助は、馬市の利権をめぐって博徒の大野に射殺される。娘の雪は父の跡を継ぎ、五郎の助けを得て父の仇を討つ。

  • 君よ憤怒の河を渉れ

    制作年:

    巨大な権力の陰謀によって無実の罪を着せられた現職の検事が、見えない敵を追って東京から北海道へ500キロの復讐の旅を行く、というスケールの大きいアクション作品。彼を追う警部に原田芳雄、恋人役に中野良子ら個性派が脇を固めている。

  • 渡世人列伝

    制作年:

    鶴田浩二に高倉健、そして藤純子の顔合わせで描く任侠映画。大正末期。浅草三社一家の親分・三田政之助が、闇討ちされた。犯人は背中に大蛇の刺青を背負った渡世人。刑務所から出所したばかりの三社一家の代貸・稲垣長吉は、親分の仇を求めて旅に出るが……。小沢茂弘のツボを押さえた演出が光る。

  • 居酒屋兆治

    居酒屋兆治

    制作年:

    山口瞳のベストセラーが原作。函館で居酒屋“兆治”を営む村野英治と女房の茂子。英治にはかつて、さよという恋人がいて、今は牧場主のもとに嫁ぎ幸福に暮らしているはずだった。ところが、ある日突然、開店前の“兆治”に顔を出す……。本筋と並行して描かれる“兆治”に出入りする人々のキャラクター描写も秀逸。

  • 昭和残侠伝 破れ傘

    制作年:

    シリーズ最終作。東北制圧をもくろむ鬼首一家は、寺津一家を利用して天神浜一家をつぶし、郡山を手中に収めようとしていた。非道な鬼首は邪魔になると寺津さえも惨殺する。寺津の兄弟分・花田秀次郎と天神浜の元代貸し・風間重吉は、降りしきる雪のなか、鬼首のもとに斬り込む。新人・檀ふみの可憐な姿が見られる。

  • 日本女侠伝 侠客芸者

    制作年:

    石炭ブームにわく明治末期の博多。馬賊芸者と評判の高い信次は、男まさりの気っぷと度胸で人気を呼んでいた。鉱業会社社長の大須賀は、土地のヤクザと手を組み炭鉱主にのし上がろうとたくらむが、清吉や信次によって阻まれる。

  • 顔役〈1965年〉

    制作年:

    石井輝男監督、鶴田浩二、高倉健主演によるギャング映画。関東のヤクザ連合と関西のヤクザ連合の一触即発の危機を、二人の男が体を張って仲裁する。この作品は当初、深作欣二が監督する予定であったが、トラブルで深作が降り、「網走番外地」シリーズの石井輝男が代打で監督した。

  • 男の勝負

    制作年:

    村田英雄が任侠道まっしぐらの博徒を演じるヤクザ映画。山田屋一家の養子・重助は、かつて刑場だった千日前を繁華街にすべく計画をたてるが、同じことをたくらむ五十路駒蔵は重助を抹殺しようとする。駒蔵の陰謀にめげず計画を実行した重助だったが、ある日彼の子分が女のことから事件を起こしてしまう。

  • 新網走番外地・吹雪のはぐれ狼

    制作年:

    第9作「悪への挑戦」とよく似た設定の作品。看守と囚人の豆の横流しの事実を知った末広勝治は、襲撃を受け負傷。牧師に救われ不良少年たちの更生を手伝うが、悪徳ヤクザの悪業に怒りが爆発する。岡田真澄が巡回牧師を好演。

  • 暗黒街最後の日

    制作年:

    関西犯罪シンジケートのボスが設立した企業の利権をめぐり、ボスの弟分、関西犯罪シンジケートが激烈なギャング戦争を展開。これを鎮圧するため、密令を受けた敏腕警部補がシンジケートに潜入する。鶴田浩二をはじめ、オールスターをそろえたキャスティングが見もの。

  • 侠骨一代

    制作年:

    富沢有為男の小説を映画化したマキノ雅広監督の任侠映画。芝浦を舞台に繰り広げられる組同士の血で血を洗う抗争を高倉健主役で描く。マキノならではのメリハリの効いた演出が見事。また、亡き母と彼を救う芸者の二役を演じる藤純子は花のように美しい。

  • 暗黒街大通り

    制作年:

    二大ヤクザ組織の抗争で父を殺された3兄弟は、組の再興と父の仇を求めて狂犬のように暴れまくる。高倉健の無鉄砲だが情にもろい長男ぶりが印象的。この年“日本侠客伝”シリーズがスタートし、“健さん”はスター街道を走り出す。

  • ブラック・レイン

    ブラック・レイン

    制作年:

    R・スコットが約59億円をかけ、M・ダグラスと高倉健の初競演と、アメリカ映画初の大阪ロケを実現させた入魂の力作。外国人が捉えた、大阪・歓楽街のネオンのきらめきと喧噪が妙。“バタ臭く”いつもとは一味違う“大阪”が興味深い。ニューヨーク市警のスゴ腕刑事ニックと相棒チャーリーは、殺人現行犯、佐藤を護送して、大阪空港に降り立った。だが、警察官を装った3人組に、まんまと佐藤を奪われ、ニックは腐り顔。松本警部補のもとにつき、佐藤追跡捜査に参加させてくれと頼み込む。そんな時、クラブ・ミヤコで殺人事件発生。犠牲者は偽警官の一人だった……。一匹狼の刑事ニックと、義理と人情に厚い松本。友情で結ばれる二人の刑事のドラマが主軸とはなるが、見ものはなんといっても悪役、佐藤に扮した松田優作。海外スターを向こうにまわし、ふてぶてしさの中にも狂気が光る演技で、立派に国際派スターとして器の大きさを見せた。しかし、この作品を最後に1989年11月6日、ガンで亡くなったのは、なんとも惜しまれる。

  • 日本やくざ伝・総長への道

    制作年:

    高崎前田一家の代貸、不動竜太郎が関東前田一家の総長に推されたことから、総長の跡目相続をめぐって一門の中で熾烈な争いが始まる。「昭和残侠伝」に続く健さんの新シリーズ第1作として作られたが、東映ヤクザ映画の衰退期であとが続かなかった。

  • 新網走番外地・吹雪の大脱走

    制作年:

    久々に網走刑務所を舞台にした一編。刑務所の物資横流しなど監獄内を我がもの顔でのさばる熊沢グループの悪どいやり口に、末広勝治の怒りが爆発する。

  • 空港の魔女

    制作年:

    羽田空港で偽ドルが発見される。偽ドル事件になぜか激しい執着を見せる新聞記者が、事件の鍵を握る女に巧みな手段で近寄る。女は新聞記者に自分と組むことを申し出るが、彼の妹は、実は偽ドル事件で殺されていたのだった。一度は女を好きになりながら、妹のために正義を貫く新聞記者を高倉健が好演したサスペンス・ミステリー。

  • 日本侠客伝

    制作年:

    舞台は深川木場。木場政組と新興の沖山運送との間には衝突が絶えなかった。木場政は小頭・辰巳の長吉を中心に巻き返しを図るが、悪らつな沖山は政治家や警察を抱き込み、木場政を潰しにかかる。見かねた木場政の客分・清治は単身沖山に乗り込むが……。

  • 動乱

    制作年:

    二・二六事件を背景に、青年大尉の高倉健と、彼の部下の姉・吉永小百合の悲恋を古典的なタッチで描いた2部構成の作品。フィクションとノンフィクションを巧みに織り交ぜながら、銃声とともに散った男女の愛を淡々と綴った森谷の演出が光る大作。

  • 侠客列伝

    制作年:

    マキノ雅広監督・高倉健以下オールスター・キャストによる“列伝”もの。明治末期、賭博行為禁止条項が帝国議会を通過したのをきっかけとし、当局の方針にこたえようとする関東の一派と、愛国団体の仮面をかぶり全国制覇をたくらむ関西一派の、血で血を洗う対決を描く。

  • 荒野の渡世人

    制作年:

    オーストラリアを舞台に、高倉健扮する混血児ケン・カトウが、両親を殺した5人の無法者を探して旅に出る。題名の通り、健さんがガンマン姿で刀を振り回すという和洋折衷の無国籍ヤクザもの。設定は奇抜だが、彼のストイックなイメージと作品がミスマッチ。

  • 関東緋桜一家

    制作年:

    明治末期、美貌と男まさりの侠気で人気を呼んでいる柳橋の鉄火芸者が、柳橋に賭場を開いて縄張りを拡張しようと悪らつな手段を講じる悪徳ヤクザ一家を、仲間たちの協力を得て打ち倒す。この作品は藤純子の90本目の作品で、彼女のデビュー作「八州遊侠伝 男の盃」(1963)を監督し、女優・藤純子の育ての親ともいうべきマキノ雅広弘監督がメガホンを取っている。マキノ雅広は見せ場を心得たソツのない仕事ぶりで観客をタップリ楽しませて、興行的に大ヒットを記録、藤純子に引退の花道を飾らせた。

  • 望郷子守唄

    制作年:

    昭和初期、北九州・小倉の暴れ者がなぜか東京の近衛連隊に入隊、そして除隊後に巻き起こす笑いとアクションの数々を描いていく。高倉健の豪快な暴れん坊ぶりが見ものの一つ。また悪党一味に騙されたり、ドジを踏んだり、母親に頭が上がらなかったりの彼の純情ぶりがたまらない。

  • 任侠列伝・男

    制作年:

    鶴田浩二主演・山下耕作監督による任侠映画。鶴田扮する主人公は幼い頃に両親を失いヤクザの親分に育てられ、親分のために人を斬る。「傷だらけの人生」に続きこの作品も鶴田浩二のヒット曲『男』をイメージして脚本が書かれ映画化された。

  • 昭和残侠伝 吼えろ唐獅子

    制作年:

    花田秀次郎は黒田一家の女房と駆け落ちした子分を追って金沢へ。金沢では三州一家と稲葉一家が築港工事の入札をめぐって一触即発の状態にあった。秀次郎の昔の恋人・加代は三州の女房になっていた。駆け落ちした二人の命と引換えに、秀次郎は三州を斬るはめに……。

  • 大脱獄

    制作年:

    高倉健と菅原文太共演のアクション・ドラマ。二人が演じるのは、濡れ衣で死刑囚となった男・梢と、ガンで苦しむ母を殺し服役した国岩。彼らが極寒の網走刑務所を脱獄し、梢を陥れた男に復讐するまでを描く。石井輝男脚本・監督の“網走番外地”シリーズの番外編ともいえる。

  • 網走番外地 望郷篇

    制作年:

    網走ならぬ長崎に舞台を移した一編。長崎に帰郷した橘真一は、恩義ある旭組の縄張りを奪い取り、悪業の限りをつくす安井組に単身殴り込みをかける。前2作のヒットにより本格的にシリーズ化が決定したのがこの作品で、北の果てからいきなり南へ飛ぶという石井輝男ならではの奇抜な発想が見事に成功したシリーズ屈指の傑作。主人公と対決する肺病やみの殺し屋・人斬りジョーを演じる杉浦直樹が素晴らしく、彼と主人公が1対1で対決するクライマックス・シーンは、ロバート・アルドリッチ監督の「ヴェラクルス」の決闘シーンのいただきながら、石井輝男十八番のメリハリのきいた名シーンであった。

  • 日本侠客伝 雷門の決斗

    制作年:

    浅草の興行街。堅気となった聖天一家の持ち小屋・朝日座は、仇敵・観音一家の手に渡った。聖天一家改め平松興業の二代目・信太郎は、日本一の浪曲師・梅芳を招き挽回を図る。が、再起の機会をことごとく観音一家に潰され、信太郎の辛抱も限界に……。

  • 宮本武蔵 一乗寺の決斗

    制作年:

    武蔵は吉岡清十郎の弟・伝七郎から呼び出しを受け、三十三間堂で対決しこれを斬る。面目を失った吉岡一門は総力をあげて復讐を画策し、一乗寺下り松に武蔵を呼び出す。武蔵対吉岡一門73人の対決シーンは、内田吐夢の殺気みなぎる演出が冴えわたる名殺陣シーンである。

  • 遥かなる山の呼び声

    遥かなる山の呼び声

    制作年:

    北海道の酪農の町・中標津の美しい四季を背景に、誤って人を殺して逃亡中の男と、牧場を経営する未亡人、そして小学生になるその子供との交流を描いた人情ドラマ。慎重に進む二人の恋の行方を、農作業と日常生活をたっぷり盛り込みながら描いている。西部劇の名作「シェーン」へのオマージュシーンも。

  • 千姫と秀頼

    制作年:

    徳川家康を祖父に、豊臣秀頼を夫に持つ不遇の姫君・千姫。徳川家の政略の犠牲となった彼女の数奇な生き様をロマン豊かに描き上げた時代劇。千姫役の美空ひばりを、秀頼役の萬屋錦之介、時代劇初出演の高倉健らが盛り立てている。

  • 暗黒街最大の決斗

    制作年:

    アメリカ帰りの愚連隊と新興ヤクザが手を組み、旧勢力のヤクザ組織と壮絶な抗争を繰り広げるギャング映画。井上梅次の見せ場をタップリ盛りこんだ職人芸の演出が光る。この年、鶴田浩二は「人生劇場・飛車角」に出演。ヤクザ映画のスターとして彼が君臨する過度期に作られたのが本編だ。

  • 昭和残侠伝 死んで貰います

    制作年:

    シリーズ7作目にして最高傑作。渡世人・花田秀次郎は、深川の料亭“喜楽”に戻り、盲目の義母に素性を隠し見習いとして住み込む。秀次郎を陰から支えるのは板前頭の風間重吉だった。“喜楽”の乗っ取りをたくらむ新興博徒の駒井は卑劣な手段で“喜楽”の権利書を取り上げた……。堪忍袋の緒が切れた秀次郎はついに長ドスの封印を破る。大きなイチョウの樹の下で、傷ついた秀次郎と芸者の卵・幾江とが出会う冒頭のシーンは見事。

  • 狼と豚と人間

    制作年:

    スラム街で育った三兄弟は生き方や考え方がそれぞれ違い、互いに敵視し合っている。長男“豚”は老母の金を奪ってヤクザの幹部になっている。次男“狼”は金を信じて人間を信じない一匹狼でヒモ稼業。三男“人間”は母親の死を見看ったあと、チンピラ・グループを結成。この3人が麻薬資金をめぐり、血で血を洗う戦いを繰り広げる。深作監督の演出は下層のアウトローの暴力の噴出をダイナミックに活写している。万力に手の甲を挟み込み拷問を加える描写はバイオレンスに満ちて、あとの「仁義なき戦い」シリーズなどの実録ヤクザ映画を先取りしたような迫力がある。

  • 駅・STATION

    駅・STATION

    制作年:

    人と人とのめぐり会いを、駅に停車する列車にたとえ、オリンピックのピストル競技選手でもある刑事と3人の女の宿命的別離を描いた、3部からなる作品。脚本家の倉本聰が、「冬の華」に続いてあえて高倉健のために書き下ろしたもので、彼の感情を秘めた“間”の表情が生かされる。

  • 網走番外地

    制作年:

    石井輝男監督が新東宝時代から温めてきた題材を高倉健を得て映画化。貧農出身のヤクザ者・橘真一は、母恋しさに網走刑務所からムショ仲間と手錠につながれたまま脱獄するが、二人の行手には大雪原が待ちうけていた……。原作はいちおう伊藤一になっているが、石井輝男は“原作は自分だけが二枚目になったような辛気臭い内容なんで、僕がずっと温めてきたオリジナルでやりました。原作から使ったのはタイトルだけです”と語っている。添え物のモノクロ映画として鶴田浩二主演の「関東流れ者」とともに封切られたにもかかわらず、受刑者の間に流布していた歌を採譜した独特の哀愁に満ちた主題歌と、チンピラの臭いを残す高倉健が予想外の人気を博した。急きょ続編が製作されるが、この時点ではまだシリーズ化される予定はなかった。

  • ジャコ萬と鉄

    制作年:

    谷口千吉監督の名作「ジャコ万と鉄」(1949)を同じ脚本で深作欣二監督がリメイク。北海道のニシン漁期、片目の無法者ジャコ萬と網元の息子で、弱い漁夫たちを助けようとする鉄との対決を、深作監督はダイナミックに描いている。高倉が片想いの女性に尽くす叙情的な場面も秀逸。

  • 野性の証明

    野性の証明

    制作年:

    東北山中の山村で、村人のほとんどが殺されるという大量虐殺事件が発生する。頼子という少女が一人生き残るが、頼子は“青い服を着た男”ということ以外いっさいの記憶を失っていた。当時山中で単独踏破訓練をしていた自衛隊員・味沢は頼子を養子として引きとり、退役して静かに暮らしていた。が、ある事故がもとで暗い過去が再び二人にしのびよってくる。予知能力のある神秘的な少女・頼子を当時新人の薬師丸ひろ子が演じ、のちに大人気アイドルとなるきっかけとなった。大量殺人事件をめぐるナゾ、もの言わぬ頼子のいちずに思いつめた表情、そして凄絶なラストまで、息をつかせぬ演出で飽きさせない好編。

  • ごろつき

    制作年:

    ベテランのマキノ監督、高倉健主演によるアクション映画。北九州の炭鉱が廃鉱になり上京して来た主人公が、ボクサーと流しの歌手を目指して猛練習に励むが、暴力団に恩人を殺され殴り込む。菅原文太が高倉健の素朴な友人役を神妙に演じて印象的。

  • ならず者〈1964年〉

    制作年:

    石井輝男監督と高倉健のコンビによるアクション映画。殺し屋、南条は仕事先の香港で麻薬の密輸に巻き込まれて香港の裏街を逃げまわる。前作「東京ギャング対香港ギャング」で香港の裏街を活写した石井輝男が、ここではさらに裏街へと踏み込んでいく。

  • 飢餓海峡

    飢餓海峡

    制作年:

    青函連絡船・洞爺丸が台風のため、転覆し、多くの犠牲者を出した実話に基づいて書かれた水上勉の小説を映画化。見事なスリラー形式の運命劇として内田吐夢の代表作となった。“日本人全体を覆う飢餓状況を象徴する”ため、内田監督は特殊な映像処理を試み、主人公たちの心理の陰影をうまく描写。また、推理として現れるシーンでもレリーフの効果を出すなど、苦労のあとが見られる。まだ戦後の混乱冷めやらぬ頃、台風が津軽海峡を襲い、青函連絡船が沈没。だが収容した死体は乗客名簿より2名多かった。転覆事故のどさくさにまぎれた殺人事件の犯人を、老刑事・弓坂は10年に渡って追い続けていた……。“偶然”にほんろうされる人間の数奇な運命を、主人公の心の中に潜む善と悪を通して描く。当時、フィルム・カット事件から、内田監督が東映を退社したいわくつきの作品でもある。

  • 花と嵐とギャング

    制作年:

    石井輝男監督が、倒産寸前の新東宝を出て、東映入社第1回作品として撮った軽快なギャング映画。文字通り役不足でくすぶっていた高倉健を主役に据え、大スターへの道を開いた記念碑的作品でもある。一族郎党がみな犯罪者という生まれついての前科者、通称・スマイリー健が、ずる賢いヤクザの仕組んだ銀行強盗に乗ったのが運の尽き。襲撃は成功したものの、撃たれる奴、裏切る奴、金を横取りする奴が入り乱れ、あげく女房まで誘拐される大争奪戦へと発展する。脚本のクレジットは佐治乾となっているが、撮影中ほぼ全編を石井監督が改変したという。

  • 新幹線大爆破

    新幹線大爆破

    制作年:

    新幹線に爆弾を仕掛けた犯人と警察、国鉄の息づまる駆け引きをテンポ良く見せる一流のサスペンス映画。フランスでも劇場公開され、大ヒットした。走行中のひかり109号に爆弾がセットされており、その爆弾は時速80キロ以下になると自動的に爆発する。そんな脅迫電話が国鉄に入った。犯人は500万ドルを要求。警察は取引に応じるが失敗、犯人の一人を死亡させてしまう。止まることのできないひかり109号は、何も知らずに終点・博多に向かって疾走していた……。カット・バックにより犯人、警察、国鉄、車内のそれぞれを見せる演出とトリッキーな魅力にあふれるシナリオがうまくマッチした最高の娯楽作。英語・仏語音声を収録したDVD「海外版」もリリースされた。

  • 夜叉

    制作年:

    今は漁師となって、家族とともに幸福に暮らす元ヤクザの男が、飲み屋の女の妖しい魅力に惹かれ、そのヒモのヤクザの存在によって再び暴力の世界に引き戻されていく様子を描いた人情アクション。わがままなヒモのヤクザにビートたけし、飲み屋の女に田中裕子が扮して、それぞれ好演。

  • 幸福の黄色いハンカチ

    幸福の黄色いハンカチ

    制作年:

    ヒット・ポップス『幸せの黄色いリボン』から発想を得て作られた感動作。北海道を舞台に、刑務所帰りの中年男と若いカップルがそれぞれの愛を獲得するまでのロード・ムービー。新車を買って、北海道に旅行に出た欽也は早速、朱実という女の子をナンパ。二人は旅を続けるが、途中で刑務所から出たばかりの中年男・勇作に会う。勇作は妻に“もし俺を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを下げておいてくれ”という手紙を書いていた……。図式的で予定調和のドラマだが、ラストに向かってのサスペンス仕立ての盛り上げ方がうまい。風景と人物のカットバックという古典的手法が実に効果的に使われている。

  • 親分を倒せ

    制作年:

    マッギヴァーンの原作を、石井輝男監督と高倉健のコンビで映画化したギャング映画。金の誘惑に負け、ギャングに落ちぶれた元刑事の主人公が、殺人現場を目撃した弟を殺され、ギャング組織に復讐の牙をむく。まだチンピラの臭いを残した高倉健が熱演。

  • 人生劇場 飛車角と吉良常

    制作年:

    1936年に「人生劇場(青春編)」を映画化し、成功させた日活で足場を固めた内田は、以後名作・力作を続けて送り出し、日本を代表する監督の一人になっていくが、今回は原作の第3部にあたる「残侠編」を中心とした映画化。当時、隆盛をきわめていた東映任侠ヤクザ映画の1本として企画されたものを、内田は情感あふれる格調ある作品に仕上げた。ラストの殴り込みのシーンは、東映ヤクザ映画のセオリーだが、脇役に至るまで魅力的な登場人物を配し、出演者の個性を生かした演出で巨匠の本領を見せつけた。

  • 新網走番外地・嵐呼ぶダンプ仁義

    制作年:

    刑務所で殺された兄弟分の妻の窮地を救うために、末広勝治は悪徳ボスと死闘を演ずる。結局この作品が最終作となり、7年間続いてきたロング・シリーズはここに終わりを告げたが、有終の美は飾れなかった。

  • 緋牡丹博徒

    制作年:

    女任侠スターとして一時代を築いた藤純子主演による“緋牡丹博徒”シリーズ第1作。九州の博徒矢野組の一人娘・竜子は、闇討ちで殺された父の仇を求めて、全国津々浦々の賭場を流れ歩き“緋牡丹のお竜”の異名をとる。ようやく仇を探しあてたお竜は、一匹狼のヤクザ片桐の助けで仇を討つ。

  • 日本侠客伝 花と龍

    制作年:

    玉井金五郎は生来の腕と度胸で男をあげ、マンと夫婦になった。その頃、戸畑港では、永田・大庭組と伊崎組一派とが荷役をめぐって争っていた。玉井組を興した金五郎は、伊崎の挑戦を受けて立つ。金五郎の肩には、女賭博師のお京が彫った花と龍の刺青があった……。

  • 悪魔の手毬唄〈1961年〉

    制作年:

    横溝正史の原作を高倉健の金田一耕助で映画化したミステリー。流行歌手の和泉須磨子が、帰郷の途上、何者かによって惨殺される。死体のかたわらのトランジスタ・ラジオからは彼女の新曲“鬼首村手毬唄”が流れていた。

  • 網走番外地・北海篇

    制作年:

    再び北海道へ戻っての作品。仲間の保釈金を得るためにトラック運送をかって出た橘真一は、積荷が阿片だということを知り、すきをみて麻薬団を叩きつぶす。名作「駅馬車」をベースに、1台のトラックに舞台を限定した作品。

  • 山口組三代目

    制作年:

    山口組三代目組長・田岡一雄の自伝をもとにして作られた“山口組”ものの第1作。実話としての生々しさはなく、ちょっと性急な任侠ものに仕上がっている。若き日の田岡一雄を演じる高倉健が、菅原文太と対決する雪のシーンは特に印象的。

  • 新網走番外地・さいはての流れ者

    制作年:

    足の悪い子供の治療費をかせぐために漁師になった末広勝治は、漁師町の悪徳網元のあまりの横暴ぶりに、ついに立ち上がる。“グッド・バッド・ガイ”から“グッド・ガイ”になった主人公は魅力がない。

  • 現代任侠史

    制作年:

    ヤクザから足を洗い、すし屋を営む島谷は、戦死した亡父の遺品である日本刀を受け取りに週刊誌記者とともにアメリカへ。一方国内では、自分の代わりに組を継いでくれた松田が、ほかの親分衆によって圧迫されつつあった。切れ目なしに続いていた東映任侠映画路線がいったん途切れたあとの、新味を模索した復興作。

  • 人生劇場 飛車角

    制作年:

    横浜の遊女・おとよと逃げ延びてきた飛車角は、小金親分の計らいで深川の裏町に住むことになる。しかし結局、罪の償いに飛車角は警察に自首。ところが、飛車角の留守中、おとよは宮川と恋に落ちて……。

  • 地獄の掟に明日はない

    制作年:

    山崎組代貸の滝田は、権藤組が組んだ八百長競艇をやめさせたため、命を狙われる羽目になる。滝田は、巧みに権藤を暗殺し、裏切り者も始末して足を洗おうとするが……。降旗&高倉コンビの初顔合わせ。長崎で原爆の洗礼を受け、いつ死ぬか分からないという健さんのキャラクターがすごい。

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