ローマ教皇、ウクライナ情勢めぐり欧州諸国に質問 「どこへ向かっているのか」
(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は2日、訪問先のポルトガルで演説し、ロシアによるウクライナでの戦争を終結させるための取り組みについて、西側諸国に対して質問を投げかけた。
教皇は、カトリックの若者の祭典である「世界青年の日」に合わせて、5日間の日程で、ポルトガルの首都リスボンなどを訪問している。
教皇は、欧州に質問するかもしれないとし、ウクライナでの戦争や多くの流血を引き起こしている世界各地の紛争を終結させるための創造的な方法、和平への道筋を世界に提供しないのであれば、欧州はどこへ向かっているのかと問いかけた。教皇はまた、「範囲を広げて、西側諸国よ、あなたはどのような航路を進んでいるのですか」と述べた。
教皇は今年に入り、バチカンがウクライナの戦争の終結に向けた取り組みに参加すると発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領が5月にイタリアを訪問した際には、教皇はゼレンスキー氏と会談し、戦争によって引き起こされたウクライナの人道的状況や政治状況について話し合った。