このレビューはネタバレを含みます▼
基本あらすじ通りの展開で、読者から見ても、ヒーローがヒロイン妹を騙したようには見えず、事の真相が気になり。
お互い惹かれるような描写が増えてからは、目的を隠したヒロインと秘密があるらしいヒーローが、お互いの秘密を晒した時にどうなって、どうハッピーエンドに持っていくのかが気になって読んだ。
読んでる最中に色んな真相を想像していたけれど、思いがけない真相の数々にビックリ。
ちょっと都合いいなというものも含めて、一番驚いたのはヒロイン妹の現在の年齢と、結婚時のヒーロー妻の年齢が18歳という事実。
ヒロインが大卒で税理士として働いてる年齢だし、絵的に落ち着いて見える妹も20歳越えとばかり。年齢知らない時は何にも思わなかったが、18(事件が2年前なら16)の子が実務経験なしで自分の店を持とうと考えるのが当たり前のような描き方だったので、余計に驚いた。
ヒーロー妻の年齢も、ヒーローが金融家として働いてきて、複数の女性と浮名を流したことが噂になるような年齢なら、ヒーロー側の問題がなくても年齢差から恋愛や結婚の対象外にしていたと考える方が自然な感じ。それなのにヒーローのせいでヒーロー妻が不幸になったからその責任をと言われても、ヒーローの慈善事業がすぎるような。
年齢を考えだすと、妹の件も含めて、周りの対応にも違和感が浮上してくるので年齢は全員伏せたままの方が話としては良かった気がする。
ヒーローはプレイボーイと噂はあっても、ヒロインと関わってる間は全くプレイボーイ要素が出てこないので、そこで不快感なく読めたのはよかった。というか本当に遊んでたのか疑問になるくらいよいパパだった。
最後は、ヒロイン家族は祖母と和解し、駆け足描写だったがヒーローと結婚したその後も見れて読後感のよい一冊だった。
追記:原作を少し読んだら、ヒーロー34歳、ヒロイン25歳、娘1歳3か月とあった。いっそ妹の年齢がミスならいいのに18歳で確定だし。やはり年齢が出ると不自然さが強まる内容だ。ヒーローのプレイボーイ感を強める描写もあって不快だったし、マンガ版の方がオススメ。