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ネタバレ・感想ありパラスティック・ソウル unbearable sorrowのレビュー

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最終巻ですって!
ネタバレ
2024年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ あとがき読んで思わず『うそ~っ!』と叫んでしまいました(^^;
最後を締めくくるのは、もちろん「あの人」でしたね!彼は過去の人生で痛いほど傷付き擦り切れてしまった心を抱えて生きていかなければならなかったけれど、最後の最後でやっと気付いて、でも遅くて…彼が望んだ結果のハズなのに、やるせない気持ちになりました。それでも、関わった人の優しさと愛情に触れ、幸せを感じられたなら良かったな~と思いました。
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きみはだれって
2024年6月30日
そこでこの問いかけが来るのか〜と思って、さすがだなぁとしみじみ。
最後まで読むことが出来て良かったです。
終わりはきっとハッピーエンドではないだろうと思っていたけれど、そう悪くもなかったのかな。
全編通して愛の物語でした。
さりげないエピローグ
ネタバレ
2024年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最終章で完結編が描かれているのですが、そのラストが「こうなりました!終わり!」という感じではなく、「実はOはあなたの隣にも…?」というような、さりげない終わり方だったのが、とても良かったです。ある日突然終わりを迎えるのではなく、徐々にフェードアウトしていくのが逆にリアルだなと。ハルの頃からのOの話がとても深くて面白かったので、パトリックで続編が読めて嬉しかったし、結局「人は人を愛さずにはいられないし、愛されずにはいられない」というのが答えなのかなと、個人的には思いました。性欲に応じた体の関係というのは生殖行為でなくても、愛情確認の意味がありますし、それが好きな人はどんなにクールに装っていても、人恋しさというのは持ってしまうものなのかなって。BLジャンルではありますが、幅広い人に読んで欲しいと思う深い作品で、こういうお話に出逢え、最後まで読むことができて、本当に幸せでした。
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前知識は近未来ケモ耳SFBL。それだけでok
ネタバレ
2024年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2009年から15年かけて紡がれた壮大な近未来ケモ耳SFBLパラスティック•ソウルシリーズ全6巻の大感動完結編。彼らの歴史を見届けた達成感で大満足、間違いなくお値段以上、こんな作品を読むために今まで小説読んでましたね。BL色はけっこう薄いし、エチシーンも必要な流れだけで書かれてるので(男性どうしだから、、っていう抵抗や葛藤は全くない世界だから性別上は完全にフラットな恋愛が書かれてる)、BLにもし抵抗ある人でもSF好きなら読んでほしいな〜。

そうよね〜そういう流れになるよねって、4巻、5巻続けて読んだ後思ってた通りに6巻書いてくださっててとても嬉しい。ふたりのすれ違いが過去のお話を思い起こさせて、あの同じひとことに息を止めた。ほんと、うまいな、、木原先生。

小説はほとんど前知識あらすじなしで読むから、この作品読んでたこの数日間は完全に近未来SFもふもふ世界にトリップしてて気持ちよかった!一気読みするからこそ、覚えてるセリフや設定が後の巻になって生きてくる。完結した今の機会に、たくさんのひとに同じ体験してもらいたいから、なるべくあらすじさえも読まずに一気読みオススメします。近未来ケモ耳もふもふSFBL、ちなみにパラスティックは「寄生」ソウルは「魂」。これだけが前知識でok、あとは作品世界に飛び込んで!
まさに因果報応
ネタバレ
2024年3月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。時系列的には4冊目の後。度重なる乗り換えやそれに伴うトラブルで傷を負ったOが増え始めた時代。幼少期を安全に過ごすための施設(全寮制の学校)が舞台でまさかのパブリックスクール?!とびっくりして面白かった。勿論O達しかいないのでそんな子供っぽい青春なんてないのですが。傷付き完全体ではなくなったO達は個人主義から仲間とつるむようになったり人間臭さが増しているよう。攻めは学園でも特に傷が深刻で時折体の持ち主の精神が出てきそうになる。そしてとびきり愛情深くて寂しがり屋なOだった。そして受けは人を愛しOの在り方に反対するようになったO。受けがジェフリーに与えた悲しみは結局本人に帰ってきて因果報応だったのかな?と先生のあとがきを読んで思いました。ジェフリーへの愛を誓ってOを滅ぼすと決めた受けだけど、攻めの方がずっと愛を知っているような二人の凸凹さ噛み合わなさが印象的でした。潜伏生活で孫を失った老婆との3人の擬似家族のような暮らしのパートもとても好きでした。攻めの乗り換え時期が来た後の受けの矛盾して愚かな行動もすごく好きだった。
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最高傑作
2024年3月10日
サブタイトルのunbearable sorrow =耐え難い悲しみ、にビビり「O(オー)のラストエピソード」とありますし私の心が持つかな?と読み始めるのに覚悟が必要でした。全巻読んでいる方が物語の因果がわかりやすくより楽しめると思います。読みはじめたら没頭でさすが木原先生!物語に引き込まれした。
ネタバレなしでの感想は前半は先の読める展開か?と思いきや手に汗握る怒涛の展開で、
後半は泣けるし、切なさやり切れなさが押し寄せ呆然とし色んな感情がブワ〜ッと巻き起こります。これは耐え難い悲しみだな、、、と。ただ救いもあり。こんなに心を揺さぶる作品を生み出す木原先生が大好きです。余韻がすごくてオススメです。
終わってしまった…
ネタバレ
2024年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 途中で、あ!あそこから繋がってたのか!なるほどーそういう展開かぁとシリーズ一気読みして記憶が鮮明だったので良かったと思いました。
この最終巻を読み終わって、彼の望む形とは少し気持ちの上で違ったけどこれでこそ、愛を知った彼の最後かな思います。消滅できないのに1人の人を愛し愛された彼は幸せでそして辛かった事でしょう。最後に又愛を知ることができてとった行動に心が切なくなりましたが、わたしなら…と考えたら同じ事をしたでしょうね…感慨深い作品です
記憶だけが心を形成しているわけではない
ネタバレ
2024年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 心とは、記憶とは、命とは、愛とは、そういう哲学的な部分に切り込んだ話。
この最終巻を以て全ての時系列が整理され、伏線が回収された。主人公の正体に関して、仄めかすシーンが出てくると、スマホを握る手に汗をかいた。続編を渇望していた人物だとわかり、胃の奥が震える感覚。震撼させる程の興奮を文章で掻き立てる木原音瀬先生に脱帽。
先生の作品の登場人物は得てして情緒不安定なイメージではあるが、これほどまでに自分勝手で、救いようの無い主人公に終始イラついた。今作での主人公に対する共感は難しい。偏った考え方やモラルに支配され、失わなければ大切さにも気付けない。計画性があるようで非常に詰めが甘い。
また、今作で少し残念に感じたのは人間とビルア種の無能さ…。(全ては作品のラストの為仕方ないのはわかるが…)排出された『O』を全て踏み潰した→いや、ない。実験材料、もしくは科学、経済の発展のため確実に残す。その中で、罪人(とされる)ビルア種に子を産ませ、『O』の苗床として5歳になるのを待ち、寄生させる。そして排出の過程や条件を観察し続ける。もしくは強制的に研究,開発に従事させる。と、リョナグロの展開になるので却下か。いずれにしても『O』はどうとでも料理できる、天才的なアイディアだと思う。
ラストに関しては、『O』は精神体であり、記憶媒体ではない。『生きていて、心がある』というのを如実に表す形となった。ここからはネタバレ……フランからシドが抜け出た後、パトリックに対する愛はどうなるのか。どう転んでもハッピーエンドラストはまずないな。
とにかく『パラスティックソウル』という作品にこの生涯で出会えたことに感謝。
耐え難い哀しみとは
ネタバレ
2024年1月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛を知るけれど知らないパトリック。己がなした事の全てを引き受ける事に。欲しかったものを認識できなかった為に得ることができた愛が手から溢れ落ちる。シドの気持ちも献身も。全て見ていた。シドの気持ちを考えると泣けてきます。最後の日の言葉。涙せずにはいられませんでした。カズアキ先生のカバーイラストの美しさが、より、失ったものの輝きを感じてしまうんです。シリーズ全て好き。辛い表現や過酷な環境にある心の表現も多いのですが、先に先にと読み進めたくなる作品です。Oという種族の終焉。
あー!終わりですか!
2024年1月21日
大好きな木原先生パラスティクソウルを読むまでも大好きな作品が沢山ありましたがこれまでの木原作品と言えば、アングラ、痛い、怖い、なんとも言えないダークで猟奇的で嵌れば抜け出せない魅力のイヤミスではなくイヤBL?の作品が多かったですがパラスティクはこれまでの作品とは全く違う魅力大爆発でしたね。パトリック、あー!やっぱりあなたでしたか!て感じでした。愛を知った精神体これはハッピーエンドで良いのかな?もっとまだまだこの世界を読んでみたかったです。
素晴らしい作品をありがとうございました!
新作も楽しみにお待ちしております。
Оという種族の終わり
ネタバレ
2024年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きなシリーズです!前作は木原先生の中でも糖度高めでしたが、今作はなかなかシビアな内容で、この作品はどうやって終着するんだろうと最後までハラハラしました。受けと攻めの間に身体の関係はありそういったシーンも多いですが、萌え成分は限りなく少ないです。(但しモフモフ萌えはあります。)全体的に切ない気分になるお話でしたが、攻めの最期のシーンや物語のラストなど読み手に解釈を委ねるような終わり方だったので、それが人によってはハッピーエンドにも捉えられるのかなと思いました。(私は限りなくメリバよりのハッピーエンドと感じました)。1作目から始まりОという種族と人間とビルア種との関わり、そして今作で物語の要であるОの終焉を読む事が出来てとても感慨深いです。1作目からまた読み返して余韻に浸りたいと思います。
最終形態
ネタバレ
2024年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ スポーツと称してやりまくりの主役二人に魅力を感じず結局最後は乗り換えをしてしまい、今までのことはなんだったんだとなってしまった。身勝手すぎる。Oを滅亡させたくせに結局自分のエゴで乗り換えをしてしまう。そして自分が死ぬ時にあの最後の言葉を言うのかな。結局私は人間とOの恋が好きでOとOの恋には興味がないんだと思う。やり直しがきかない人間が好きで魂も肉体も唯一無二。そして人間を好きになるOのせつなさも好きなので最後まで人間を好きでいてほしかった。勝手ですみません
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作家名: 木原音瀬 / カズアキ
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 新書館