どこまでも王子ちゃまなヒーロージェフリ。指導教官が女性でも 受け入れているところは 文明社会に生きる男性なのは読み取れて気持ちが良いのだけれど、如何せん 母国のしきたりからは抜け出せないボンボン。悪いわけではないけれど、それをそれと分かって行動しているところは読み手の私の気分もダダ下がりでした。父親の決めた婚約者タヒラを結婚相手に選び、そしてヒロインビリーとも仲良く暮らしていこうと考えるとは、海外留学は無駄だったようです。最終的にはビリーの兄とタヒラが手を取って未来へと旅立ちましたが(結婚したわけではない)当のジェフリは それでいいよなんて他人事。ビリーがいるからねと、なんじゃそりゃという展開に絶句です。シリーズ物とは知らずに「楽園の恋をもういちど」を先に読んでしまっていて それはとても面白かったので 無料分を読んでそれと知って期待して購入したのだけれど 似て非なる物でした。