誰かを求めているけど、相手のことを考えられる普通の人どうし、でも別の性格だから一緒にいて楽しい。重い過去もなく、自分の力で自分の思うふつうの生き方をしているふつうの人にも、ちゃんとドラマがある。歯牙にも掛からないちょっとした居心地の良さの連
続が少しずつ恋愛になっていく。だからこそ、濡れ場が描写以上に甘く感じる。超美麗とか、激しい関係性とか、一瞬でうっとりびっくりする漫画じゃなくて、正気の心にジンジン響いてくるような、ふつうにがんばって生きてる大人が恋愛の甘さを舐める時の、ときめきと優しさがたまらんのです。
暮先生の描く男の人は、昼の優しさや微笑み、暮らしの地続きとして、夜の甘い姿が少し見えるような、見えないような…そういうほどよい色気があって不思議です。
関係性とか属性とか、味付けを強調する世界の中で、ふつうの恋をふつうの行動で見せる漫画を描ける方がいて、これを応援する会社があることに感謝します…
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