跪いて…と同じ世界線のお話です。跪いて発刊時にはまだ数少ないDom/Subでしたが、この3年間でたくさんのDom/Sub作品を読んできたからこそ理解が深まり感動できたのかな?と思いました。
大企業のTOPになるべき少年が実はSubだっ
た。クラスで虐められていた陰キャが実はDomだった。それだけでも既にドラマですが、最終的には性差による不平等について重く考えさせられた啓発志向の高い作品だと思いました。それをとうとう描く作家様が現れた!との感動が大きいです。
これはオメガバースでも起こった現象ですが、正直に言ってDom/Subではそのような深い意味を持つ作品は生まれにくいだろうな、浅いところで描き潰され飽きられ一時のブームで終わるんだろうな、とタカを括っていました。…そう思っていた自分が浅はかでした。
どんなジャンルでもどんなエンタメでも、必ず突出し時代の先端を尖端を持って突き抜け牽引するチカラが生まれてくるのだなぁ。そして今後チカラのある作家さま方によって、より深く大きくこのジャンルが広がっていくだろう予感でワクワクしています。
逆に言えば(ちょっと捻くれた考えですが汗)この作品が評価される事によって、ノノノ先生の代表作である「跪いて…」の位置が確固たる高みにて確保されたかな、と。それはとても嬉しい事です。
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さて、これはBLなので男同士がどうぶつかり合い絡み合って行くのかがとても大事です。ギャップを大いに生かされた愛とえろを存分に楽しみました。いつもながら受けくんの表情が美しく歪むのがたまりません。それも清潔で清廉な少年が!ありがとうございます。
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あと、レトリックって修辞の方だと勘違いして読み進めてしまいました。しっくりこないなぁと思ったら、途中で巧言の方だと気づいて頭から読み直しました。うん、タイトル通りでした。
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