物語にはいくつかの類型があるし、テンプレと呼ばれる展開もある。
よく使われる設定もあるし、キャラ造形も属性ごとに基本的な部分は共通している。
世界観や雰囲気も同じようなテーマで描こうとするならば似通ったものは多いと思う。
それでも、無
数の傑作と評価される作品があるのはそこに個性が、オリジナルな色がつくからだと思う。
この作品にはその色が、1巻時点ではほぼ無いように感じる。面白い作品の面白い部分を元ネタほど面白くない形にして継ぎ接ぎしたみたいな。
設定に関しても、サキュバスが敵というオリジナルっぽい部分も、別にサキュバスというネタを生かしているようには1巻時点では全く感じられないわけで、別に悪魔でも鬼でも妖怪でも問題ない程度。そもそも男はインキュバスだし、全体的に浅い印象。
しかし、別につまらない駄作というわけでもない。設定や作画、演出が別に悪いということもないので、展開次第では化けそうでもある。
ただ、某チェンソー男のノリや演出が全く合わなかった自分としては、類似のノリで展開されるこの作品も面白さがよく分からないのが現状。某作品も本作も、戦闘シーンとかガチのシリアスシーンの絵や演出はいいんだけど、全体的なシーンのノリが本当に萎えさせられる感じで受け付けないので、1巻で離脱。
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