読み終えて、素晴らしい…!と思わず声が漏れました。本当に読んで良かった。これからも折に触れて読み返すと確信。すでに頭のなかで様々なシーンを反芻しております。
一番良かったのは、攻めが受けに惹かれた理由がそんじょそこらのポップな理由とは全く
重み違うこと。説得力がハンパなくあった。よくある、過去のちょっとした一言が、とか、自分だけに見せた表情が、とか、他人に親切にしてるところに偶然居合わせて、とかではありません。この作品では、この部分のストーリーがしっっっかり作り込まれています!!!うわぁー、そんなことがあったんだね(涙涙涙)とぐいぐい物語のなかにさらに引き込まれていく核にもなっていると思います。
また、戦時中の画学生の思いなどを作者さんがしっかり描写されていたことにも深い感動を覚えました。叔母さんの描写や、その後の二人の会話も良い。不思議体験をしたあとにその次元で自然と会話できる相手、唯一無二だよと。
とにかく…一度は生に見放され、死にさえも拒絶され、行き場を失った魂だった二人が生きる意味を互いのなかに見いだした、そんな事を思わされました。
作者さんの、世界観の構築へかける緻密なこだわりがホント素晴らしいです!他レビューで「5冊くらいの価値ある」と述べていた方に3000点。納得。
とにかく良すぎたので、3年ぶりくらいにレビュー書きました!!!!!!!
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