びっくりした…小笠原宇紀先生、小笠原可乃先生へとPNを改名されていたんですね。
小笠原宇紀先生…誰にも到達できないような、独特の世界観がある作家様。
笑っていいのか悪いのかわからない、不思議なユーモア感覚。
斜め上の方向へひた
走る、奇想天外なストーリー。
すごく変わってるけど、一度嵌ると病みつきになる。
こちらの作品も、まさに小笠原ワールドな作品でした。
ずっと片思いしてる閻魔様の話なんですが、冒頭から「金城、肩にコガネムシついてるぞ」で始まります。
どうしてそこにコガネムシがついているんだ…なぜコガネムシなんだ……。
話はぶっ飛びながら進むので、全然わけがわかりません。
そして読み終わった直後は「続くのかー!!」って思ったけれど。
…あれ?
いや…?もしかしてこれで本当に終わりなのかも――?
謎が謎を呼ぶ、ものすごい余韻を残した終わり方。
オニクロとか豪華客船とか、ツッコミどころ満載でわけがわからないけれど面白い。
私はとても楽しめたので☆5をつけましたが、小笠原先生の作品が初見の方は できれば「抱擁実験」や「奴隷王」で先生の世界観をつかんでからこちらの短編に入るのをおすすめします。
久しぶりに小笠原先生の不思議な世界が味わえて嬉しかったです。
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