とある国の王様とその王様が奴隷商人から助けた”砂かぶり”のお話です。
王様はユキヒョウの獣人、砂かぶりは赤毛の狐です。作者さんは、やせっぽっちでか弱くて庇護欲を掻き立てる受けちゃんを描くのがほんっとうに上手くて…そのつぶらな瞳に、ぺちゃ鼻
に、小さなお口に、もにゅっとしたほっぺたに、私は毎回メロメロです。あ、おおかみさんも王様もメロメロですね。
今回は、おおかみさん程甘くはない王様で、どちらかと言うと、愛情表現が不器用さんです。紅藍に誤解を与えてしまったり、気持ちがすれ違ったりするのですが、ハラハラしながらも、きっと幸せな結末しかないはずという安心感があります。その2人の幸せな未来に向かう物語は、とても丁寧で、絵もきれいで、じっくり楽しむことができました。幼いころの2人の物語は、痛々しくもあり、切なくもありましたが、王様(王国)の今がこの日から繋がっていたのかと思うと、その想いの強さに感動します。できるなら、お兄さんとのエピソードはもう少し深く知りたかったな…。
たまたま読み始めた日が時間がなくて1話で本を閉じたのですが、思い立って、翌日から1日1話ずつ読むようにしました。まるで夜の絵本の読み聞かせのようで、その時間がとても楽しみでした。本当に、子どもと一緒に読んでもいいんじゃない?と思えるおとぎ話ですが、大人のお楽しみの場面がちゃんと描かれていて、もーーー最高でした!人型王様は何をしても何をしなくてもイケメンなのですが、ベッドでのポーズがーーーのけぞってしまう程セクシーでたまりません。紅藍も可愛さそのまま、色香が増し増しで、はー、もー、ありがとうございます!状態でした。本当に幸せで満たされた気持ちです。
ねこちゃんネタ(呼び)も可愛すぎて(面白すぎて)萌えました。あ!今回は、紅藍の足の間にはさまるもっふもっふなシッポにもハートを鷲づかみにされました。
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