初の単行本おめでとうございます。
レビュー数は少ないですが、読んで良かったと思います。まだまだ絵が拙いところが時折あって、ラフ画?と思うような雑な面があり、驚きはしましたが、全部読み終えて考えると物語は完成形なので、この先に期待したいとこ
ろです。
舞台は江戸。絵の持つ雰囲気はぴったりです。剣術道場の柳と拾われた甚蔵の物語。二人のキャラが魅力的に描かれていて、可愛い。早い段階でイチャこらイチャこらしているので、ある程度出来上がった設定なんですかね。二人の絡みが綺麗で、同衾とかまぐわいとかと言う表現が似つかわしいかもしれません。柳が色っぽくて綺麗で、いかにも男色家って感じですねぇ。甘美な世界を覗いた気分です。
剣術家で武家屋敷の指南役に呼ばれた柳ですが、訳アリで、柳の弟子として側にいる甚蔵にも、人に言えない過去を持つ。真剣を持たず今は竹刀で生計をたてる二人。剣術を扱う事の重みを知っているからこそ、支えあっていけるんだなと思います。過去は過去として、まっとうに生きて行けば未来は開くと思います。仲良くイチャこらしてくださいませ。
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