2巻読みましたがすごく切なかったです。
ラストはどんな風に終わるのか、モヤモヤが残らないだろうかとすごく心配しつつ、スッキリできるといいな、と今から続きが気になっています。
1巻の最初のページから、これから切ないことが起きますよ…っ
て見せてくるのは新しいですね。
楽しい恋愛を求めてたら、1ページ目で回れ右しちゃうかも…。
でも切ないばかりじゃなくて、確かにそこに愛はあって、だからこそ不安とか葛藤とかに常に付きまとわれてしまう。
恋愛って、幸せな気持ちばかりじゃいられない。
苦しくてどうしようもない時もある。
でも、やめたいとは思わないし、やめることもできない。
好きだからこその苦しさだから、自分じゃどうにもできない。
そんなリアルな気持ちが、それぞれのキャラクターから伝わってきました。
個人的には塩谷がすごい好きでした。
なんて不器用な優しい人なんだろう、と。
だからこそ幸せになってほしいのに。思いがけずえなに恋をしてしまって、彼も苦労するね…。
えなにはかいちゃんとの恋を実らせてほしいけど、小さな不安が沸いては必死にかき消して、そんな繰り返しでこの先ずっと一緒にいられるのか…雲行きが怪しいなと思ってしまいます。
確かにえなは、かいちゃんのことが大好きなのに。
かいちゃんも、えなのことが確かに好きというのが伝わってきます。何気ない優しさが、愛だな…と思います。
でも、未だに忘れられない恋が彼の中に根付いていて、まだ枯れているようには見えない。
それでもえなを選ぶことにしてくれた彼が好きだし、信じたいけど、かいちゃん…本当にえなで良いの?と思ってしまいます。
えなには癒されるけど、えな相手では湧き上がってこないほどの感情が、ひかり相手ならば湧いてしまうんじゃないかと、心配で心配で…。
好きなのに、こんなに想っているはずなのに、ただ1つのピースが違っているだけで上手くいかない恋になってしまう。
本当にリアルだなと思いました。
デビュー作でこれは凄いですね。
私がえなだったらもう、塩谷みたいな人と不安にならずに済む恋をしたいな。
自分だけが彼の不器用な優しさを愛せるだろうし。
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