幼馴染みに淡い恋心を抱く楷、そんな楷に想いを寄せる渓介、楷の幼馴染の航一。
三人三様の想いが描かれた作品です。
楷が航一に想いを寄せるのに気がついた渓介は、楷を好きになっていたからこそ、楷が誰を見ていたかも気がついた。その時点で失恋して
いるのに、諦めきれない想いが渓介にふと黒い染みを落とす。
恋心は簡単にはなくならない。わかっているけれど、好きなのは諦めきれない。切ない気持ちですよね。
楷は渓介が自分を好きな事には気がついたけれど、自分自身も好きな航一を諦めきれないでいるから、どう気持ちを返せばいいのかすらわからない。
でも、航一の結婚をきっかけに二人の関係が進展します。
今優しく包み込んでくれる渓介を自分は好きになっていた。反対に渓介は楷を自分から開放しようと思い、離れ様とします。でも、楷は渓介に自分の想いを打ち明けてくれて、漸く二人に自分の想いがお互いに向かっていた事に。穏やかに読める作品です。
出来れば後日談的なお話に読んで見たいですね。
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