【5/3カプチーノの感想末尾に追記しました】
高評価にも拘わらず、試し読みした絵がちょっと苦手でずっと読んでなかった作品。
今回読んでみて良かった。ブスブスと心に刺さりまくる、すっごく好きなお話でした!
代わり映えのない日々を過ごし、
変化を億劫に思う40手前の上司野末。
そんな上司をアンチエイジングと称し、「ごっこ遊び」に誘い出す30手前の部下外川。
大人になってから本気になる事の怖さ。大人だからこそ踏み出せない臆病さ。
そんなちょっと弱い部分が、優しく甘めな雰囲気と、何とも快適に心に響く会話とで、時に心地よく、時に切なく綴られていきます。
見るからに楽しそうに変わっていく野末や、抑えきれなくなる想いが溢れ出てしまう外川の姿など、言葉選びや心理描写がとてもお上手な作者様だと思います。
野末が自分の気持ちを確かめるように一つ一つ確認していくモノローグも秀逸。
大人になってからの本気の恋は怖い。それでも踏み出すその一歩に、感動と共感をもらえたお話でした。
なんとなくエチまではないような気がしていたので描き下ろしの甘い2人には大満足!絵が苦手だと思ってたのに野末が可愛いったらありゃしない笑
恋をした時の高揚感や一喜一憂する心情。そんな感情を共有させてくれるこういった作品たちが私にとってのアンチエイジングかも笑。なんて思う今日この頃です。
【5/3追記】カプチーノ読みました。溜息が出るくらいに良かったです。
幸せを満喫する日々から一転、社会的地位や周囲の目、自分や外川の立場を考え踏みとどまってしまう野末。当然の葛藤だと思います。10歳も年上の野末の立場なら尚更。
その壁を乗り越えていく様が、とても丁寧に描かれていきます。
何度も読んだ展開ですが、やはり先生の繊細で絞り出すように出てくるその心情の描写で目が離せないんですよね。外川の真剣な気持ちも痛い程に響きます。
愛する人の為にできること。
何もしてでも愛する人と共に在りたいこと。
そして自分もまた同じように愛されていること。
胸が熱くなりました。読み終わった後の幸せな気持ちといったら!先生に感謝感謝です。ずっとずっと、とろけるように甘くて幸せな2人でいて欲しいです。
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