小石川先生の繊細で美しい絵は好きなのですが、人外やファンタジーはちょっぴり苦手でずっと迷っていました。お安くなったタイミングでやっと決心してポチリ。あぁ もう、本当に良かった!最近観た映画やドラマその他諸々の作品の中で断トツに感動しました。
可愛くて温かくて笑えて泣けて ちゃんと恋もあって、レーダーチャートは文句ナシの満点です 大好きだった前の主人に捨てられて報われなかった猫時代。それなのに人を恨めず人を愛したくて化けそなこないの「もののけ」になったけだま。生命を吹き込んで名前を与えてくれたご主人に精一杯の恩返しをしようと身の回りのお世話に全力で励むのです。はぁ〜 健気で涙ぐましくて愛くるしい。ツナ缶が何よりのご馳走で、その周りを短い脚でひょこひょこと走り回って喜ぶ姿に萌え、マグカップで入浴し極楽気分を味わう姿に癒される〜!モフモフも獣耳姿も悶絶なけだまが随所に散りばめられていて、画面の幸せ満足度が高い。 ピンとしたりシュンとしたり、感情が耳に出て可愛いよぉ 化けそなこないの「もののけ」が何であんなに愛らしい姿に?純粋無垢で優しい内面がそのまま表れたのかな?愛らしい獣耳姿は「愛されたい」と願う気持ちが「愛される容姿」を生み出したのかな?なんて想像を。ご主人もけだまも辛い別れを経験して傷付いた者同士。2人で過ごす中で補完し合って癒されてお互い大切な存在になってくのですが、化けそこないには限りがあって… この先は胸を締め付けられる展開ですが、ご主人もけだまも互いをこんなに想い合う献身的な愛ってあるのでしょうか?紙ではきっとP.190〜191は見開きなのでしょうね。美しくて清らかで涙が零れます。最後は報われて本当に良かった… 神様、ありがとう。(心の中でツナ缶をお供えします) ご主人、その大きくて温かい手で何時までもけだまを包んであげてね。何気ない日常の尊さと幸せが心に沁みる作品でした。全7話+短編2話+電子限定おまけの総250項、最後まで余すことなく楽しめます。「千草さんちの…」が凄く好き。ラスト2ページに胸がいっぱいです。ご主人の表情と台詞にキュン!物語のファンタジー性と性別を越えるけだまの存在感(一応オスですが)なので、BLという括りを越えて沢山の方に読んで欲しい。猫好き・モフ好きの方は勿論の事、心が疲れている方やお別れで悲しみを抱えている方には是非とも。白いモフモフが優しく癒してくれますよ
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