岩明先生が原作ということで、以前にチラッと序盤を読んだけどやっぱり絵の雰囲気が違うのであまり入り込めなかった。
でも、今回1、2巻読んでみると引き込まれて全巻一気に買いました。
ちょっとフラットに別漫画として読んだ方が良いかもしれません
。
さて、この漫画の主人公は男勝りの剣術の腕を持つ女性。
武田家家臣岡部丹波守に恩を感じ盾となり死にたい女性。
しかし、岡部が織田に攻められる高天神城に行くということで物語は動き始めます。
長篠以降の武田家といえば、勝頼は惨敗以後苦しい状況が続きます。
信玄がその才能ゆえか家督を継がせるとした信勝はまだ元服前後。作中ではおそらく元服後だが家督は譲っていない模様。
片手千人斬りの伝説と異名を持つ土屋昌恒も登場します。
完結で最後の方は若干打ち切りを匂わせるような駆け足なところもあるけれど、しっかりまとまったように感じました。
グロい表現はかなり出てくるし、時代背景や状況もかなり厳しいので士気が上がる話ではないですが、岩明先生を少し思い起こさせるような明るめの絵と飄々とした表情がそれを緩和するとともに、何とも言えぬ良い味を出しています。
面白くなるのは2巻からでしたね。
クーポン無しで買って良かったと思える作品でした。
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