表題作(3作)+3作品収録。新装版。大好きな日高ショーコ先生作品、久しぶりに再読です。表題作でジリジリさせられ、続くラブコメで笑わせられ、ラスト日高ショーコ先生作品では珍しい時代ものでしっとり切なく仕上がる作品集です。途中に挟まるイラストも
、物語のその後がチラリと覗けるようで嬉しい!描写は手で隠れるものが多く、チラリとみえたのはトーンにて。
「知らない顔」
「見えない顔」
「消えない顔」
バレー部・春山と将来を期待される卓球部のエース田辺は幼馴染。二人の距離はいつしか離れ、互いに知らない顔で過ごす日々。ジリジリともどかしい高校編、卒業後社会に出てからの再会編と、簡単には縮まらない拗れた二人のお話は、早く素直になってー!とじたばたしたくなる。必死にムキになる田辺が可愛いくて好み。甘々な二人も見たかったなぁ。
「初恋のひと」
「二度目の恋」
中学の元同級生・唐橋をずっと好きだった藤原。雑誌で見かけた名前を頼りに探してみたら…?美容師×デザイナー再会もの。美人系イケメンのかなり残念な不細工好きには、たっぷり笑わせてもらえる。楽しいラブコメ!
「運命のひと」
「運命の恋人」
歯が痛み、明かりのついている歯科に飛び込んだ杉田。時間外にも快く診察してくれた星野。「我慢」がキーワードのちょっと変わった二人のお話。
「灰色の海」
硯職人・吉次と武家・幸四郎のお話。身分差の切ないテイストの短編。
「あとがき」2ページ
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