大国ドルマンの第一王女ジョジュは王位継承争いに敗れ、継母殺しを企てた悪女と汚名を着せられてしまう。さらに国を追放され、辺境の小国ロニーノへ嫁ぐことに。失意のジョジュを迎えたのは冷酷無慈悲と噂のエミリオン王だった。
「愛を求めるな」と言ったエミリオンだが、敵ばかりの祖国とは違いジョジュを公正に扱ってくれた。ジョジュは生来の聡明さを取り戻し、若き王に反発する者の陰謀が渦巻く王宮で味方を増やしていく。凛とした姿は頑ななエミリオンを変え、二人は次第に心を通わせるが、元王妃候補の令嬢が現れ――。
==人物紹介==
○ジョジュ
ドルマン王国第一王女。
将来女王となるべく学んできた。
王位継承権を奪われ絶望していたが、エミリオンと過ごすうちに気力を取り戻していく。
○エミリオン
前国王夫妻が事故死したため、若くしてロニーノの国王となった。
大国と渡り合う力をつけるために改革を推し進めており、「冷酷無慈悲」と恐れられている。