ストーリーは、いくつかの国の政治的な背景とか、時代が変わるとともに国同士の力関係が移り変わっていく様子とか、よくある少女漫画チックな欧米風歴史ファンタジーの勧善懲悪ものとは違ってよく練られていて、丁度いいリアルさがあって、「この国はあの国、
こっちの国はあの国がモデルかな?」と思いつつ読むのも面白かったです。
それでいて、ちゃんと恋愛要素もあり、ヒロインとヒーローが心通わせていく様子や心理描写、帝国王太子と浮気相手などの脇役たちの人物像も、隅々までじっくり丁寧に描かれていて、最初から最後まですごく読み応えがあり楽しめました。
だから、誤字脱字の多さがとてもとても残念でした。
私が気づいただけでも3か所くらいありましたので、実際はもっとあったのかもしれません。
web用データ入力を請け負った方のミスが悪いのか、それを見つけられなかった出版社の方の校正漏れが悪いのか。
もちろん、皆さん手抜きするつもりだったわけではないんでしょうが、見直しさえしてるのかと疑いたくなるような分かりやすい単純な誤字脱字が多すぎて、お話自体が良かっただけに、本当に残念でした。
あと、ヒロインの髪が「肩に付くくらい」と書いてあるのに、イラストは背中までの長い髪だったり、とにかく、校正にしろイラストにしろ、お話の内容以外のあちこちが詰めが甘く雑なのが目につきすぎるんですよ。
なので星一つマイナスです。
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