ノベルと挿絵、どちらも大好きな作家さんだったので飛びつきました。そしてタイトルが秀逸で、馴染みのない言葉に興味津々で引きつけられました。読む前に「ツァイガルニク」について調べて、それだけでも「なるほど…」と思いましたが、読み進めていく中でも
色々な例があげられていて、それぞれに興味深く読ませていただきました。今までに漫画・アニメ・小説と、数多くの恋愛ものを見聞きしてきましたが、「初恋を忘れられない(引きずる)」理由が学問的に分かった気がして感動しました。言われてみれば初恋の人の名前って皆さんも覚えている確率が高いんじゃないかな。作品としては、幼馴染みで再会もの、すれ違い、それだけでも1巻にまとめるなら面白いと思うけれど、そこにお互いの珍しい職業とインパクト大の「ツァイガルニク効果」が加わって、ストーリーを何倍も魅力的にしていると思いました。
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