先生の作品は10冊以上読んでいますが、異世界ものは初で、そこへヤク◯だ魔王だ何だかんだとてんこ盛りの設定で、かなり異色な内容でした。先生に限って考えが無い訳がないと思うので、確実にわざとなのでしょうけど、細かい設定が微妙に雑な感じが笑えまし
た。魔導士(魔法使い)の名前が「ほま子」(多分、まほうを逆から読んで子をつけた)とか、僧侶の名前が「沢庵」(漬物のたくあんの元になった僧侶の名前)とか、ドラゴンに「茶太郎」と名付けるとか、遊び心いっぱいで楽しかったです。そうは言ってもストーリーは筋が通っていて面白かったし、ラストでの道筋の付け方が一風変わっていて興味深かったです。短編でもいいのでお子ちゃま勇者と佐和達のその後が知りたいです。ヤク◯の仁義的な面では真面目に…ゲーム的な面では笑いに走る…その割合というかミックス加減が絶妙で一冊楽しく読めました。
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