16才であこがれの“北面(ほくめん)の武士(ぶし)”になったおれ。でもその団長の、平家(へいけ)のおじには、もらわれっ子だからときらわれ、仲間はずれにされる毎日。そんなとき、上皇(じょうこう)のお妃(きさき)の館(やかた)にブキミなおりづるがとどく。おれと西行(さいぎょう)はひみつの捜査(そうさ)にのりだすが、それは国をほろぼす大事件へとつながり…。おれたちをひきさく一本の矢にひめられた呪い。西行の片思い、おれと晶(あきら)の関係は? 暗号のナゾをとき、真犯人をあばけ! 恋と笑いと涙の歴史(れきし)ミステリー!