隠遁している美僧 × 運命の相手を求めるOL。
昼は聖人、夜は野獣。洞窟の淫靡な蜜儀に体も心も――。
美亜は『運命の相手』を求めて、友人に教えてもらったパワースポット――かならず結婚相手が見つかる場所と言われている花里村に訪れた。迷子になった美亜が助けを求めたのは、砂浜にひとりたたずむ美しい男性――聡賢だった。
花里村の寺を守る僧侶である聡賢は、美亜の目的を聞き「帰れ」とそっけなくあしらう。そんな聡賢に頼み込み、パワースポットと言われる寺への案内を願い、聡賢の父の代まで行なわれていたという特別な儀式を望む美亜。
ただひたすらに『運命の相手』に出会うため、美亜は淫らな因習にとらわれていく……。
「儀式が終わるころには、ひと晩たるとも男なしで寝ることなどできなくなる」