もうすぐ結婚を控えている美和。そんな美和を「鎖に繋がれた飼い犬」と部下の柏木は揶揄するが……「鎖、引きちぎってあげましょうか?」と、誰もいないガラス張りのオフィスでキスを求めてきた。「夜のオフィス、わたしは上司で、柏木は部下だ」「イケナイ。こんなことをしたら、イケナイ」しかし次第に頭の中は婚約者ではなく、柏木でいっぱいになってしまう。破かれたストッキングを自ら脱ぎ捨て、柏木の首に両手を伸ばし、しゃぶりつくようにキスをした。「ねぇ見てください、三谷さん……」「もっと……っ、もっとシテ、柏木……っ」窓ガラスには瞳を潤ませ口を半開きにさせた女の顔があった。