読後感が優しい。さらっとしていながら温かい愛情表現が適度に挟まれていて、私は好きです。BLとしては物足りなく感じる方もいらっしゃると思うけど、御巫さんの中性的な魅力と小日向くんの飄々とした雰囲気が花冷えの季節みたいな空気感の作品にとても合っ
てるなと思います。二時間ドラマで観たいくらい。張り込み中に小日向くんが大喜利ぽいことを言ったり、御巫さんとの会話がちょいちょいコントみたいなやり取りになったり、御巫さんや小日向くんがそれぞれ抱えてるものは重いけど、合間の“くすっ”とさせられる場面でいい具合に中和されてます。小日向くん、要所要所で謎の包容力を醸し出すから、御巫さんが「いてくれてよかった」「失いたくない」と呟く場面に共感して胸がきゅーんとなります。
また読み返したら、新たな発見がありそうです。
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