高階良子の「地獄でメスがひかる」を読んだ時も思いましたが、人は見た目が全てなのでしょうか。
外見差別、本人の傲慢さ、相手の裏切り等が重なった結果、罪を犯した主人公アラバスター。差別の面では同情の余地ありですが、半透明になったのは自分のせい
なのでは……。
しかし結局?この世の美しいものに復讐するようになるアラバスターと、そんな考えに怖さを感じている亜美。その二人の間にいて亜美を心から心配するゲン。
そして彼らの敵、ロック・ホーム。こちらも中々偏った考えの持ち主。悪の反対側にいるはずなのに、結構なクズっぷりを見せてくれます。
ラストはゲンと兄のお陰で改心した亜美と、最後まで世を憎んだアラバスター、そして報いを受けたロック。ここで終わり?という感じでした。
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