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「アオペラ -aoppella!?- 1st Playlist」レポート。初の3DライブはFYA’M’,リルハピの成長が感じられるステージに
このイベントは,作中に登場するリルハピ,FYA’M’による合同ライブならびに,プロジェクト初となる3Dライブとなっている。本稿では,行われた4公演のうち,1月5日 昼の部の様子をレポートしていく。
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2025年1月4日,5日の2日間,都内の豊洲PITにて,リルハピとFYA’M’による合同ライブ「アオペラ -aoppella!?- 1st Playlist 〜音和と奏ヶ坂の合同学園祭でーすよ♪〜」が開催される。本稿では,出演者の鈴宮 壱さん,雁屋園道貴さん,是沢舞斗さん,猫屋敷由比さんへのインタビューをお届けしよう。
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2025年1月4日,5日,都内の豊洲PITにて,リルハピとFYA’M’による合同ライブ「アオペラ -aoppella!?- 1st Playlist 〜音和と奏ヶ坂の合同学園祭でーすよ♪〜」が開催される。前回に引き続き,出演者へのインタビュー第2弾をお届けしよう。
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2025年1月4日と5日,都内の豊洲PITにて,リルハピとFYA’M’による合同ライブ「アオペラ -aoppella!?- 1st Playlist 〜音和と奏ヶ坂の合同学園祭でーすよ♪〜」が開催された。本稿ではライブを終えたばかりの四方 ルカさん,綾瀬 光緒さん,宗円寺 朝晴さん,宗円寺 雨夜さんへのインタビューをお届けする。
観客が“リスタート”の証人となった合同ライブ
「アオペラ」のYouTube公式チャンネルで公開されているストーリームービーでは,本ライブ開催の発端やライブに対する彼らの意気込みが描写されている。
【アオペラ -aoppella!?-】 ストーリームービー 2章 《合同ライブ編1》WEB記事と思いつき
リルハピにとってFYA’M’は,“アカペラ”の世界へ足を踏み入れるきっかけとなったバンドであり,彼らにとって超えるべき“目標”でもあるに違いない。一方,FYA’M’にとってもリルハピの成長ぶりは見逃せないだろう。
とくに,「ストーリームービー2章《合同ライブ編4》あなたを見ていた」では,FYA’M’のバンドリーダーを務める宗円寺 朝晴が,リルハピや双子の弟である宗円寺 雨夜に対する想いを口にしており,今回のライブ同様にチェックしていただきたい物語となっている。
【アオペラ -aoppella!?-】 ストーリームービー 2章 《合同ライブ編4》あなたを見ていた
開演時間が近づくと,FYA’M’のメンバーである深海 ふかみと猫屋敷 由比による前説アナウンスが放送された。「こんにちは〜!」と言う声に観客も返答するなど,開演前から会場内も大盛り上がりだ。
前説ではライブでの注意事項が伝えられるとともに,「いよいよ始まるのか……!」といったワクワク感に客席も包まれていく。
しばらくすると場内が暗転し,ついにライブがスタート! 今回ライブに出演するリルハピ,FYA’M’のメンバーたちが映像とともに映し出され,リルハピの5人(鈴宮 壱,丹波 燐,雁屋園 道貴,四方 ルカ,宗円寺 雨夜)がステージに登場。ストーリームービーでも言及されていた新曲であり,今回初お披露目の楽曲「New Days!」を歌い上げた。
本楽曲はリルハピの自己紹介曲ということもあり,曲中にはメンバーの名前を呼び合う場面があるのも注目すべき点だろう。
続いて披露したのは「キセキノウタ」で,客席では曲に合わせ手拍子をする姿も見られた。しっとりとした歌い出しが印象的な「5+6+6=Voice to Voice -街風コラージュ-」は,これまでにリルハピが歌ってきた楽曲を連想させるような歌詞が用いられており,思わず聴き入ってしまう。
オリジナル楽曲を3曲歌い終え,MCコーナーでは「聴いてくれてありがとう!」と,彼ら5人のはしゃぐ様子が伝わってきた。
シャンシャン先輩こと丹波 燐は,ライブで定番のコールアンドレスポンスをやってみたいということで,「1階! アリーナ!」と会場を沸かせる。が,今回はアリーナではないことを四方 ルカに指摘されるなど,高校生らしいやりとりには筆者もクスッと笑ってしまった。
雨夜が「とくに気持ちが入った」と語る新曲「New Days!」については,「少し緊張した」「全力が出せて良かった」という声がメンバーから寄せられた。楽曲に対するトークが実際に聞けるのもライブならではの見どころだ。
冬にピッタリな「リルリルHappy!」では,手を振りボックスステップを取り入れたダンスが披露され,その後のMCでは「振り付けも工夫した」「歌と一緒にダンスも見て欲しい」と話している。
中盤にルカのセリフがあることでも知られる本楽曲だが,今回は特別にセリフ部分を再度熱唱! 客席からは盛大な拍手が贈られた。
ここからは先輩バンドであるFYA’M’へバトンタッチし,リルハピとはまた違ったメロディーを奏でていく。6人(是沢 舞斗,綾瀬 光緒,紫垣 明,宗円寺 朝晴,猫屋敷 由比,深海 ふかみ)が最初に歌ったのは新曲である「Boogie Down Funk」。こちらもリルハピ同様に自己紹介曲であり,ハイテンポさがクセになる一曲だ。
続いて「Think About U」「5+6+6=Voice to Voice -Do The FYA’M’-」と大人な雰囲気をまとったオリジナル楽曲を歌い上げ,息の合ったパフォーマンスで観客を魅了していく。
MCでは,「今回の合同ライブに合わせて作った」「皆にもっとFYA’M’のことを知ってもらおうと思った」と新曲について語ったり,メンバー紹介では女性ファンを「お姫様」と呼び口説こうとする紫垣 明に対し由比が天誅を下したりと,リルハピ同様にバンドメンバーのキャラクター性が垣間見える。
また,あやあやこと綾瀬 光緒の紹介時には客席から「あやあやー!」といった声も多く飛び交い,会場内のボルテージも高まっていた。
ラスサビ前,光緒によるロングトーンが忘れられない「Come on up,Baby」,明が作詞を手がけたバラード「Let it snow, Let it snow, Let it snow」と,オリジナル楽曲が続けて披露されていく。
とくに「Let it snow, Let it snow, Let it snow」では,歌詞やタイトルにも使用されている夜空,雪をイメージした青と白の照明や,雪が振っているかのような演出が施され,曲の世界観を忠実に再現していた。
FYA’M’のメンバーたちは披露した2曲に関する思い出として「しぬほど練習させられたこと……」と答えており,彼らの実力は地道な練習によって培ったものだということを痛感させられる。
また,バンド発足から急成長を遂げているリルハピについても,彼らの口から語られていた。
ここまでは2つのバンドによるオリジナル楽曲を中心に展開してきたが,続いてはカバー楽曲を含めたセットリストとなっている。
リルハピが今回歌うのは「全力少年」(スキマスイッチカバー)と「青と夏」(Mrs. GREEN APPLEカバー)だ。とくに「青と夏」では「次の恋の行方はどこだ」という歌詞に合わせ,鈴宮 壱があたりを見渡し探すような仕草をしているなど,振り付けにも力を入れていることがうかがえた。
「アオペラ -aoppella!?- 1st Playlist 〜音和と奏ヶ坂の合同学園祭でーすよ♪〜」では,ライブを盛り上げるべくさまざまな企画が実施されており,その中の1つに「楽曲リクエスト募集」が存在する。
このたび選ばれたのは,リルハピのカバー楽曲である「猫」(DISH//カバー)。5人で目線を合わせながら力強く歌う姿は,ファンの目を惹きつけたに違いない。
続いてFYA’M’は「シュガーソングとビターステップ」(UNISON SQUARE GARDENカバー),「POP STAR」(平井 堅カバー),「スターマイン」(Da-iCEカバー)の3曲を歌唱。
「スターマイン」では6人の揃ったダンスやラップパートに加え,花火が打ち上げられるなど会場内の熱気をグンと高めていた。雪や花火といった現実では実現が難しい演出が可能なのも,3Dライブの醍醐味といえるだろう。
歌唱後には本公演で前説を担当したふかみと由比が登場し,「由比とふかみのおしゃべりコーナー」がスタート! 本コーナーは1月5日の昼,夜公演にて実施されることが事前に告知されており,公演前に送られた質問に2人が答えていく……という企画だ。
「お正月は何をして過ごした?」という質問に対し,ふかみはFYA’M’,リルハピのメンバーと過ごしたことを報告。皆と神社へ初詣に行ったというエピソードには聞いている私たちもほっこりと癒される。
「メンバーの中でお嫁さんにするなら?」という質問では,事前に聞き取りを行ったということで,2人が全員分の回答を発表。意外な事実や理由が明かされ,客席は「おぉ〜!」と歓声に包まれていた。
由比が「(お嫁さんにしたいのは)強いていうなら明」と答えたことに対し,ふかみは「朝晴さんだと思っていた」と返答。「朝晴殿はどちらかというと……お嫁さんにしてほしい……」と話した瞬間は,本ライブでも十分爪痕を残したに違いない。
ほかにも2チームに分かれての声出し対決や,由比による胸キュンセリフが披露されるなど時間はあっという間に過ぎ,ライブはついに終盤へと突入。ラストの楽曲ということで,FYA’M’は「Voice, Heart, Body & Soul」,リルハピは「Touch the sky」を歌唱していた。
ここで出演者たちは一度降壇するが,アンコールに応えリルハピが再びステージ上に登場! 彼らは今回のライブグッズでもある「BIGシルエットTシャツ」を着用し,初のオリジナル楽曲「Playlist」を歌い上げる。
ラストMCでは同じくTシャツを身につけたFYA’M’が合流,リルハピの成長ぶりを褒めたりと和やかな空間が広がっていた。
リルハピ結成時から合同練習を定期的に実施するなど,まるで先生,生徒のような関係でもあるFYA’M’とリルハピ。
しかし,朝晴はあらためてお互いが“リスタート”するために「今までの関係を終わらせよう」と提案。実力をつけたリルハピにとって,FYA’M’は“憧れ”ではなく“ライバルであり仲間”に変化させるべきだと語った。
突然の話に動揺するリルハピだが,客席からの拍手を受け“リスタート”していくことを決意。そして,この先行われる「アオペラ夏大会」や「今後の3Dライブ」実施への期待も見て取れた。
彼らがライブの締めくくりに選曲したのは「アオペラの「ア」-introduction song-」で,曲に合わせ2つのバンドが自己紹介を歌いつないでいく楽曲だ。
同一の曲でありながらもリルハピとFYA’M’で曲調が変化し,とても面白く聴き応えがある。曲の最後には銀テ(銀テープ)が放出され,最後の最後までまさに圧巻のライブだった。
観客からの拍手や声援に「ありがとうございました!」と感謝を伝え,ライブは無事終幕。今後のリルハピ,FYA’M’の進化や「アオペラ -aoppella!?-」の展開が楽しみになるようなイベントだった。
「アオペラ -aoppella!?-」公式サイト
(C)aoppella project