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【詳報】鍵山が初V、16歳中田が2位 ペアは三浦組が首位、全日本フィギュア

2024年12月21日 22時48分
フィギュアスケート  男子フリー 演技する鍵山優真=東和薬品ラクタブドーム
フィギュアスケート  男子フリー 演技する鍵山優真=東和薬品ラクタブドーム
 フィギュアスケートの全日本選手権第2日は21日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、男子はショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)がフリーも1位となり初優勝した。SP2位でジュニアの中田璃士(TOKIOインカラミ)が2位。SP14位の壷井達也(シスメックス)がフリーで躍進、3位に入った。ペアのSPは三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が首位に立った。
 ◇フィギュアスケート 全日本選手権(21日・大阪府東和薬品ラクタブドーム)▽男子 ①鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大) 297.73点(SP92.05=1,フリー205.68=1) ②中田璃士(TOKIOインカラミ) 263.99点(SP90.31=2,フリー173.68=2) ③壷井達也(シスメックス) 247.31点(SP73.94=14,フリー173.37=3) ④織田信成(大阪スケート倶楽部) 234.68点(SP84.53=5,フリー150.15=6) ⑤友野一希(第一住建グループ) 233.95点(SP89.72=3,フリー144.23=8) ⑥三宅星南(関空スケート) 233.49点(SP75.16=11,フリー158.33=4) ⑦佐藤駿(エームサービス・明大) 230.80点(SP81.90=6,フリー148.90=7) ⑧三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大) 230.09点(SP88.87=4,フリー141.22=9)
  ▽男子 ②鍵山優真 297.73点(SP92.05=1,フリー205.68=1) 王者にふさわしい圧倒的な演技だった。4回転ジャンプは3種類4度。冒頭のフリップは鋭く踏み切って高く舞い、着氷も流れるよう。出来栄えで4点台後半の加点を引き出した。さらにサルコー、連続ジャンプで跳んだトーループも約3点の加点を得る鮮やかさだった。圧巻だったのは終盤のステップ。フラメンコの激しいリズムと音楽に完ぺきにシンクロし、抜群のスピードとエッジワークを披露、審判は全員「満点」をつけた。技術点では111点台、演技点でも全て9点台半ばと抜き出た力を証明した。ただ、疲れが出る中盤以降に4回転トーループなどジャンプの着氷に2度ミスがあり、スピンでもレベルを取りこぼした。世界の頂点へ向け、課題になりそう。
 鍵山優真の話 闘志を燃やして、思い切ってやろうと頑張った。自分の中の100%が出し切れた。父も久しぶりに感動して泣いてくれた。ここはゴールじゃなく新たなスタート。年明けから全力で頑張りたい。
 ▽男子 ②中田璃士 263.99点(SP90.31=2,フリー173.68=2) 16歳が大舞台で大躍進。冒頭で4回転ループに成功、さらに4回転サルコーも雄大に決めて、出来栄えで3点近い加点を引き出した。その後は勢いに乗り、2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をはじめ、ジャンプを完遂。かかとを使う工夫も見せたスピンは全て最高難度のレベル4を獲得した。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の勇壮な音楽に乗せて、若さあふれる力強いプログラム。ステップはレベル3だったがジュニアでは演じない要素でもあり、今後の大きな伸びしろ。非公認ながらSPに続き、フリーと合計でも自己ベストを大きく更新した。
 ▽男子 ③壷井達也 247.31点(SP73.94=14,フリー173.37=3) 14位に沈んだSPの悔しさを晴らし、力強く両手で拳を作った。4回転ジャンプは1種類でサルコーを2度。3回転トーループとの連続ジャンプでは着氷が乱れ、2本目の間に余分なターンが入ってしまったが、続いて挑んだ単発はシャープに決めた。その後も2度のトリプルアクセルなどジャンプに乱れなし。伸びやかなスケーティングで最後までスピード豊かにまとめ、フリーの自己ベストを超えた。
 ▽男子 ④織田信成 234.68点(SP84.53=5,フリー150.15=6) SP後のような涙はなく、笑顔で現役最後を締めくくった。4回転ジャンプは演技最初のトーループだけだったが転倒。その後は大技に挑むことなく、2度のトリプルアクセルなどを柔らかい着氷でまとめていった。スピンやステップではレベルの取りこぼしもあり、演技点も全て7点台。それでも観客を引き込む力はさすが。
 ▽男子 ⑤友野一希 233.95点(SP89.72=3,フリー144.23=8) 序盤に盛り込んだ4回転ジャンプにミスが続いた。最初に跳んだトーループの着氷で乱れ、もう一度挑んだものの、今度は回転も足らず3回転と判定された上に転倒。続くサルコーも同様にダウングレード判定の上に転倒した。諦めずに立て直し、スピンやステップはレベル4を獲得したが、大きなミスは挽回できなかった。
 ▽男子 ⑥三宅星南(関空スケート) 233.49点(SP75.16=11,フリー158.33=4) 4回転サルコーに2度挑み、2回転トーループとの連続ジャンプは成功。しかし、単発は2回転にとどまった。映画「タイタニック」の壮大な音楽に乗せ、ゆったりと丁寧に要素をこなした印象。致命傷になるようなミスをすることなくまとめた。
 ▽男子 ⑦佐藤駿 230.80点(SP81.90=6,フリー148.90=7) 武器にしてきた4回転ジャンプにミスが続いた。4回転は3種類4度。しかし、冒頭のルッツで激しく転倒し、氷に全身を打ちつけた。フリップ、トーループでも着氷で乱れ、成功したのは中盤に連続ジャンプで跳んだトーループだけだった。
 ▽男子 ⑧三浦佳生 230.09点(SP88.87=4,フリー141.22=9) 左太ももの故障の影響だろう。ジャンプにミスが続き、滑りにも本来のスピードが感じられなかった。4回転―3回転の連続トーループを決めて意地を見せるのが精いっぱい。
  ×  ×
 ▽ペアSP ①三浦璃来、木原龍一(木下グループ) 74.16点 ②長岡柚奈、森口澄士(木下アカデミー) 61.82点 ③清水咲衣、本田ルーカス剛史(木下アカデミー) 54.22点
 ▽ペアSP ①三浦璃来、木原龍一 74.16点 課題にしているツイストリフトはレベル3とまずまずの出来。しかし、並んで跳ぶ3回転トーループで三浦が回転不足となり、着氷でも大きく乱れるミス。その後はシャープな振り付けとともに着実に要素をこなしていたが、最後のデススパイラルでもレベルを取りこぼした。演技点では8点台後半から9点台をつけたものの、二人に笑顔はなかった。
  ×  ×
 ▽アイスダンス・リズムダンス ⑨吉田唄菜、森田真沙也(木下アカデミー) 71.84点 ②田中梓沙、西山真瑚(オリエンタルバイオ) 66.03点 ③佐々木彩乃(日大)池田喜充(西武東伏見FSC) 55.53点
フィギュアスケート  男子フリーの演技を終え、ガッツポーズする中田璃士=東和薬品ラクタブドーム
フィギュアスケート  男子フリーの演技を終え、ガッツポーズする中田璃士=東和薬品ラクタブドーム
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